○副
長官(今津寛君) まず、前提としてお話を申し上げたいと思うんですが、
自衛隊は
イラクには戦闘行為に参加しているわけではありません。軍事を
目的に派遣をされているわけではなくて、人道
復興支援に参加をしているということで、前提としてお話をさせていただきたいというふうに思います。
規則ではきちっと制服を着なさいと書いてあって、しかしやむを得ない場合はそうでなくてもいいと。やむを得ない場合に、今国土交通省の方から御
説明があったというふうに私は思うんですけれども。
先生も旭川第二師団での隊旗授与式に参加をしていただきまして心から感謝を申し上げますけれども、あのときにお感じになったと思うんですけれども、最初に派遣されるとき、やはりいろんな心配があって国会でも議論をいたしました。それで、懇親会のときに、私も地元ですからあいさつで回っていますと、今津さんちょっと写真を撮りましょうと、こういうことあるわけですね。それで、隊員と隊員の息子さんや娘さんと私と写真を撮る。写すのはその派遣される隊員のお父さんだったりするわけですよ。お父さんは涙を流して写真撮っておるわけですよ。それは、まあ簡単に言うと、立派に無事に帰ってきてほしいという気持ちを持ちながらも、しかし万が一のことがあるか分からぬと、自分の息子とこれで最後かもしれないというような気持ちがあって、私は、涙を流して写真を撮っていたと、そんなふうに思うんです。
しかし、そのときの隊員の
人たちの顔つきを見たら実に凜としておりまして、そしてどういうことがあったとしても自分は
日本の名誉と
イラク人道
復興支援のために無事に仕事を果たしていくと、万が一の覚悟をしながらと。やっぱりそういう、我々としてみたら、自分たち政治家がそれだけの気持ちを持っているのかと。もう本当に自分たちが恥ずかしくなるような立派な姿勢で出掛けていっていただいて、先生がおっしゃるとおり、国のために頑張ってくる、命を懸けて頑張ってくるこの
自衛隊を、制服を着て通るならば空港を使用させないなどというようなことは、私はその反対派同盟、空港の反対の派の
人たちのお考えも私は間違っていると思うし、それを重く、やっぱり空港、まだ半ばですから、早く造っていきたいという空港の気持ちも分からないわけでないけれども間違っている。そして、さらに、それに屈服したというか、その説得に応じてしまった
自衛隊の幹部の
方々も間違っている。
だから、今大事なことをきちっと議論をして、そして決めて、粛々とやっていくのではなくて、今問題が起きたら困るから先送りする、こういう私は
日本人の悪い体質がそこに出ているように思いまして、非常に残念な
状況の一つであります。
ちなみに、今日の先生の御質問にはありませんでしたけれども、例えば先遣隊などが、だったと思いますが、業務隊の先遣隊だったか、ちょっと今確かではありませんけれども、移動するときに
日本の国産の飛行機に結果として乗ることができなかった。これは費用のこともあると思うんですが。費用のことを言えば、この間、ジェンキンスさんを乗せた空港は、
日本の航空で、飛行機だったですけれども、随分信じられないような安い値段で乗せている。費用のことがあったのかもしれませんけれども、入札に参加をしないし、それから、結果として私は、
日本の日の丸を付けて飛んでいる飛行機は、是非こういうときは採算ではなくて、この
日本の国のために頑張っている
自衛隊の諸君を、自ら進んで、採算を度外視をして、そして貢献をすると、こういう姿勢にできるだけ早くなってもらいたいものだなと、そういう気持ちを申し上げたいと思います。