○尾立
源幸君 民主党・新緑風会の尾立
源幸でございます。七月の選挙で大阪で初当選をさせていただきました。本日は国会で初めての
質問でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
質疑に入る前に、若干私の思いを述べさせていただきたいと思います。
私は、これまで公認会計士、税理士というお金の集め方、使い方のチェックをしてまいりました。その中で、税は簡単で分かりやすく、かつ安い方がいいと、こういう確信を持っております。この確信の下に、国会議員としても、税金の集め方、使い方をチェックをしてまいりたいと思います。
まず、私は、新潟中越地震を始めとする
自衛隊の皆様の復旧支援
活動、これを高く評価しております。私自身、十月の二十三日に新潟におりましてこの地震に遭遇し、翌日、小千谷、長岡市に被災の
状況を視察に、確認に行ってまいりました。その中でも、特に小千谷市役所でございますが、
自衛隊の皆様が真っ先に陣頭指揮を執っておられた、このことを目の当たりにして、その思いを一層強くしたということをまず申し上げたいと思います。
また、私の父も医官として
自衛隊に勤務しておりました。自衛官は国を守るために命を懸けることも辞さない人々であると、そういった集団でございます。血税という言葉がよく使われますけれ
ども、この言葉は、血をもって国を守る、報いる、この言葉に由来しておると言われておりますが、正に
自衛隊員は血税を払うことをいとわない人たちの集まりであると思っております。
番匠幸一郎第一次
イラク復興支援群長は、つい最近出版されましたこの本の中で次のように述べられております。「我々は政治の命令によってサマーワに来たし、すべて政治の命令によって動くので、
自分たちで行動を決めることはまったくない。」、このように述べられております。それほど政治の決断は重いということを改めて政治家として認識しております。
ところで、本年十二月十四日をもって基本計画に基づく派遣期間が終了することになっておりますが、サマーワに
駐留する
自衛隊の派遣延長について小泉総理は、先日の
委員会でも、
状況を見極めて総合的に判断しなければいけないとおっしゃっています。すなわち、小泉総理におかれましては、
アメリカ政府の意向、
日本国内の世論、
イラクの
治安状況などを考慮し、判断するとおっしゃっていると思えるのですが、そのほかに私は、
イラク戦争開戦の大義、
自衛隊員の安全、
自衛隊派遣の費用対効果、さらには
復興支援に対する
現地のニーズ、各国の動向な
ども考慮すべきだと思っております。私
ども民主党は、
現時点におきましては
自衛隊の
イラクからの即時撤退を政治判断として強く求めております。
自衛隊員の安全と
自衛隊の
活動が無駄にならないためにも、
自衛隊派遣を延長するかどうか、この大事な決断をするときに当たって、最低限
先ほど挙げましたそれぞれの要素について、この一年間を振り返って
活動の評価を冷静にしていただきたいと思います。
そこで、本日は主に各国の動向、
自衛隊員の
安全確保の問題、
自衛隊派遣の費用対効果、さらには
復興支援に対する
現地のニーズ、
イラクの
治安状況について
政府の見解をお聞きしたいと思います。時間が限られておりますのですべて網羅できるかどうかは分かりませんが、できるだけ御意見をお聞かせ願いたいと思います。
そこで、まず各国の動向でございますけれ
ども、各種メディアの
情報を総合いたしますと、
イラクに派兵した国は三十八、そのうち、主要二十六か国のうち十九か国が既に撤退あるいは撤退を
検討しているというふうに報じられておりますが、その十九か国が撤退あるいは撤退を考えている理由は様々だとは思いますが、この数字は
自衛隊の
イラク駐留を考える上でも非常に示唆に富むものだと思います。
そこで、
外務大臣にお聞きいたします。
まず
一つは、新たに
イラクへ派兵をする国がこれからあるかどうかということでございます。そして二番目には、派兵している国のうち、撤退あるいは撤退を
検討していると思われる国が
外務省さんの方ではどれほど把握されているのかお聞かせいただきたいと思います。