○
荒井委員長 この際、一言ごあいさつ申し上げます。
沖縄問題に関しましては、
沖縄が本土に復帰して以来三十二年を経過し、この間、各般の施策が実行され、現在も
沖縄振興計画が着実に推進されているところであります。しかしながら、米軍基地問題など依然として多くの問題を抱えております。戦後
日本外交の金字塔である
沖縄返還交渉を実務的に指揮をとられた元駐
英大使の
千葉一夫さんは、この九月に亡くなられておりますが、私の
外務省時代の上司でもあります。かねがね、
我が国安全保障の最先端を担っている
沖縄県民の負担を軽減することこそ
日本政治の大きな課題の一つであると述べておられました。
一方、北方問題に関しましては、長年にわたる全
国民の悲願である
北方領土返還の実現なくして戦後の終えんはないと考えております。私は、十三年前、
自治体外交としてビザなし渡航にかかわる
協定書をサハリン州知事と交わしてまいりました。その際感じた両地域間のとげとげしい感情は今では一変し、
友好関係が増大しております。来年は
日露修好百五十周年の節目に当たり、これまで以上に
国民世論を盛り上げ、
返還に向けた
外交的努力が重要であると存じます。
このような状況のもと、当
委員会に課せられました使命はまことに重大であります。
沖縄問題、北方問題に深いえにしを持つ私が、ただいま
委員各位の御推挙によりまして
委員長の重責を担うことになりましたのは、まことに感慨深いところでございます。
委員各位の御支援と御協力を賜り、意義ある、かつ、円満な
委員会運営に努めてまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手)
————◇—————