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鮫島委員 そうすると、もう一カ月切っているわけですから、
大臣のフライングなのかもしれませんが、東京新聞の発言はこの
段階で
意味がなくなったというふうに受け取らせていただきます。
それから次に、二十一カ月、先ほ
ども中間報告について
食品安全委員会の
齊藤さんの方から
内容の紹介がありましたが、これはどこを読むかによって大分印象が違いまして、
食品安全委員会のこの中間報告の例えば一部分には、
SRM、
特定危険部位を指定した根拠となった
感染試験における
検出限界の問題や
BSEの
感染メカニズムが完全に解明されていないことなどの不確実性から、
SRMの、
特定危険部位の範囲を
現時点において正確に
判断することはできないというようなコメントもありますし、それから、屠畜のときに、スタンガンだけだと息を吹き返して暴れて、その作業員がけがをするというようなことがあるものですが、ピッシングといって、細い針金を突っ込んで気絶から回復することを禁止する
措置がありますが、このピッシングについて、EUでは二〇〇〇年から、
特定危険部位、つまり脳の組織の一部が飛び散るからこれはしちゃいかぬというのが二〇〇〇年に決まっているけれ
ども、
日本ではまだそんな
措置もとられていないとか、大分気をつけなさいよという警告もたくさんこの中間報告の中には入っているわけです。
私、何人かの
先生から直接聞きましたが、あくまでもこの報告が何か二十カ月以下のものは
検査は不要なんだと言っているように受け取られていることに、一部の
先生たちからは大変危惧の念、危惧の意識が発せられています。
自分たちはそう言ったわけじゃない、今まで三百五十万頭やってきたけれ
ども、一番若かったのが二十一カ月で、それ以下のものからは出ていないという事実を述べたのであって、だからそれ以下は必要じゃないとか、そんなことは
専門家たちは少なくとも言っていない、
自分たちが言ったように受け取られるのは迷惑だという話を私は複数の
委員から聞いています。
この
BSEの
検査については三年前からいろいろな
議論があって、実は初め我々野党の側からは、
日本で
BSEが発生したときに、当時ドイツで二十六、二十九カ月というのが知られていたものですから、国際基準に従って二十四カ月以上でいいんじゃないかというのが最初の野党提案だったんですね。そうしたら自民党の
先生方から、いや、この際もう徹底的にやろうと。特に武部さんはああいう性格の方ですから、全部やるんだということで始めて、我々は、随分大胆で、余り科学的根拠はないなと思っていたら、不思議なことに
日本で二十三カ月、二十一カ月というのが出て、私はその自民党の先見の明の深さに驚いたわけですが、やはり素人は怖いなという、ちょっと失礼ですが、とにかく
世界記録が
日本で出たわけですね。
したがって、今まで三百五十万頭やって、二十カ月以下は出ていないといっても、従来の自民党の先見の明からいえば、わからないぞ、十八で出るかもしれない、十七で出るかもしれないというのが私は自民党の本来のお立場でないかと思うんですが、何か突然その辺が急速に変わりつつあるようで、まだ
専門家もそう言っているわけじゃないし、
BSEというのが一体どんな病気なのかと。今、
特定危険部位にたまることはわかっているけれ
ども、その間の組織にどんなタイミングでどう移行して異常
プリオンがふえたりしているのかということがわかっていないことが一番この
BSEの問題だというのが、私は
専門家の統一した意識だというふうに思います。
そういう
意味でいうと、一部で、
日本で発見された八例目、九例目である二十一カ月齢とか二十三カ月齢のものが、あれは
BSEじゃなかったんだ、特に
アメリカからもそういう声が出ていますが、それについて、
厚生労働省の方では、つまり、あれはまだ
BSEと確定していなくて追加テストが必要なのか、それともあれは
BSEというふうに確定しているという
認識なのか、それはいかがなんでしょうか。