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武正委員 先ほど言ったのは、私は
刑事特別法十三条改正について実川副
大臣に聞いたんですね。
繰り返しますが、
刑事特別法十三条に、施設・区域内の捜索は、
同意だけでなくて、嘱託というのが出てきたものですから、今回、
日本の
政府が
原因究明、再発防止の
機体の
検証をせずに、あるいは断られて、では、あなたやってください、こんなことになってしまうんですよ、だから、
刑事特別法十三条を改正すべきだと言ったら、実川副
大臣が、それは
日米地位協定の議論だと言ったから聞いているわけですよ。
今の
茂木大臣の議論は、これから
現場のいろいろな分科
委員会をつくりましょうという話で、私は、この法改正の話で法務省としての
対応を求めたのであります。
ちょっと時間がないので、先を急ぎます。
私は
外務大臣に、
地位協定の改正あるいは
合意議事録の見直し、幾つも聞こうと思いました。ただ、残念ながら、
外務大臣からは前向きな
答弁がこれまでも聞かれません。大変残念であります。
私が指摘をしたかったのは、まず第一点は、先ほ
ども、不起訴理由は、第一次裁判権が
日本にないから、
昭和五十二年、
米軍ファントム機事件を起訴できなかった、不起訴にしたんだと。今回も同じですよ。第一次裁判権は
米軍にある、公務執行中だから。でも、
警察は起訴しようとして一生懸命やっている。これは茶番じゃないですか。やはり第一次裁判権の放棄を
米側に求めるべきだ、これは私は主張だけにしておきます。聞きません。
二点目。
合意議事録十七条第一、「合衆国
軍隊の法律執行員は直ちに捜査に着手する責任があることを認める。
日米両国の裁判権が競合している犯罪については
日米の共同捜査が望ましい。」とありますが、私は、当然、共同捜査を行うことに変えるべきだというふうに思います。本当は
基地の中だって、ボン
協定のように、立ち入りしてやはり捜査しなきゃおかしいですよ。これが二点目。
そして三点目。公務執行中は第一次裁判権は
米側にあるというのはやはり改定すべきだというふうに思います。
これは一例でありますが、
昭和三十九年、町田で
墜落事故がありました。妻と長男を失った吉田治さん、八年後の
昭和四十七年、自動車
事故で、八月二十三日、長女を失ったんですね。そのときの
事故を起こしたブルック三等軍曹は、前の日に結婚をして、結婚手続をするために、キャンプ座間から陸軍病院に向かう途中の私有車の
事故なんですよ。ところが、もう九月十七日には
米軍は公務証明を出して、それで不起訴処分になっちゃったんですよ。
ですから、この第一次裁判権が公務執行中はあるというのを全部やっちゃったら、やはりおかしいですよ。
日本は独立国なのか疑わしいわけなんですね。これもやはり私は
地位協定改定が必要だというふうに思う。これも指摘をさせていただきます。
そして、今回も出てまいりました
日米合意議事録十七条。所有地のいかんを問わずどこでも、
米軍の
財産の捜索、差し押さえ、
検証、
米軍の
同意、
日本全国どこでも。こんなのおかしいですよ。この
合意議事録だってやはり直さなきゃおかしい、このように思うわけであります。
そうした
外務大臣への質問は、私から指摘にとどめさせていただきたいと思います。
さて、防衛庁にお伺いをいたしますが、きょうは
防衛施設庁の資料もお手元に用意をさせていただいております。
九月二日付の
防衛施設庁の時系列の資料でありますが、この一ページ目、二ページ目と、相次いで
防衛施設庁次長がティモシー・ラーセン
海兵隊准将に
申し入れをしているわけなんですね。十三日に
申し入れをし、十五日に
申し入れをする。
こういった
申し入れを受けながら、一ページ目に戻りますが、八月十六日月曜日のところにありますが、実は八月十五日十八時半、「米
海兵隊から施設局
業務課に
機体撤去のための
障害立木の
伐採について
申し出があったので、同日、施設局
業務課から
大学事務局へ
説明・了解を得た。」と。
大学側は了解したとは言っていないですよ。撤去しないでくれ、切らないでくれ、
昭和四十七年開設以来植えてきた木だから切らないでくれ、そういったことも言いながら、切られちゃったんですね、何十本も。
きょうは、嘉数政務官は
沖縄御出身でございますので、大変この問題にも関心が深いというふうに思いますので、私は、やはりこの十八時半の
申し出、そして十八時四十分、これは
外務省に一体相談したのかしなかったのか。この
原因究明、再発防止を次長がこれだけ
申し入れをしながら、
機体を撤去しちゃったら、
原因究明、再発防止できないじゃないですか。航空
事故の
事故調査のイロハのイは、
現場の証拠保全ですよ。これはNTSBが一番よく知っている。米国が一番よく知っているんですよ。それをなぜ
防衛施設庁はここで認めちゃったんですか。そして、
大学側に邪魔だから木を切るようになぜ説得するんですか、
日本政府の
防衛施設庁が。おかしいじゃないですか。
あわせて聞きます。
横浜のときは、九月二十七日に墜落して、
事故分科
委員会を二回開いて、そして
事故分科
委員会は中間報告を発表しています。国会にも発表しています。私は中間報告を行うべきだと思いますが、これについて政務官のお答え、御見解をお伺いします。
また、
米側から
調査報告書、さっきの嘱託ですよ、
米側に任せちゃっているんですから、
調査を。それが出てきてから
事故分科
委員会で吟味するんじゃなくて、やはりエンジンの吟味を、厚木
基地で
昭和五十二年やったように、やはり早く
事故分科
委員会で提起して、
米側が納得して、そしてその
事故分科
委員会で
機体検証をすべきですよ。この点、やる気があるかどうか、あわせて嘉数政務官、お答えをいただきたいと思います。