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菅直人君 いいですか。どれだけインチキなことを言っておられるかを
皆さんもお分かりでしょう。
今
総理自身が出している法案がですよ、十四年間毎年引き上げるという法案を出しているんですよ。それを私
たちが認めてしまったら、十四年間分オーケーしたことになるじゃないですか。認められっこないじゃないですか。
私
たちは、二〇〇九年から
一元化した形での、そして場合によったら消費税三%を上乗せした形での新しい制度をスタートをしようとしているんですよ。なぜ十四年間分の引上げ法案を通してから
議論するんですか。
それに
総理が答えていないことは、二十年、三十年先のことだといって九日の
委員会で
自分が言い出した。いいですか、一般的な、介護保険をどうするか、医療保険をどうするか、大いにあります。
日本の税制をどうするか、大いにあります。そんなことは私
たちも分かっています。しかし、
総理が自らが
一元化は望ましいと言ったから、じゃ
一元化についてどういうお考えですかと聞いたら、いや一、二年で
議論しましょうと言ったから、じゃやりましょうか、じゃ一、二年先の間だけのことにもし
政府案を変えて、十四年間連続値上げ法案じゃなくて三、四年のつなぎ法案というんであれば、場合によったらそれはその間の
議論としてあるかもしれないけれ
ども、十四年間連続値上げ法案はまず撤回すべきじゃないですか。
そうしたら、九日に何と言い出したか。いや、二十年先だと。値上げだけ十四年間やっておいて、それから、二十年先から
一元化しようとするんですか。こんなばかな
議論があるわけないじゃないですか。一体、二十年先、三十年先というのは何のことですか。
ですから、そういった
意味で、私は、この十四年間連続
掛金値上げ法案を本当にこれで押し通すつもりですか。本当に自民党の
皆さんはこれでいいんですか。だれが負担を受けるか分かっているんでしょうね。一番の、
厚生年金に現在入っておられる
皆さんと、
厚生年金の、それに入っておられる
皆さんを雇っている会社が毎年一兆円ずつ負担が増えていくんですよ。逆に言えば、
国民年金に入っておられる
皆さんは、引き上げられるけれ
ども、給付も低いけれ
ども、この十四年間連続値上げ法案には、直接的には十四年間の値上げ法案ではありません。ですからばらばらなんです。それは公明党の支持者の
皆さんはそういう方が多いかもしれないけれ
ども、私は、自民党の支持者の
皆さんの中にはこれじゃ困ると思っている人が多いんじゃないでしょうか、私が知る限りは。
私は、そういう
意味で、元々抜本改革を言ったのは、
小泉改革宣言の中に二〇〇四年に抜本改革を実施すると書いてあるんですよ、実施すると。そして、法案を出しながら、
一元化ということがより抜本的であることを
総理自身が認めて、望ましいと言われた。じゃ抜本改革をやりましょうということになったわけですけれ
ども、それがまた二十年先の話にいつの間にか先送りされてしまった。まさか二十年先まで
総理大臣やっておられるつもりじゃないでしょうね。
つまりは、
総理の言う
やり方は、先ほ
ども申し上げましたが、あの道路公団にしても、大改革をするんだ、やるんだやるんだと言って、結局は今の公団よりもっと悪い民営化案になっている。ありとあらゆるものが、やるんだやるんだと言いながら、何
一つやれていない。やろうとしていない。
正に、やるやる
詐欺師の名前を
総理に、その名前を
総理にお贈りをして、私の質問を終わりたいと思います。