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国務大臣(
亀井善之君) WTOの問題、国際交渉の問題、これは今日までも我が国の主張と、このことを強く私は主張し、いろいろの
関係者に先般も、先ほ
ども申し上げましたが、ゼーリック通商代表に強く我が国の立場を主張し、さらには、今、木下農水審
議官始め事務当局もWTOの
会議に行っておりまして、そしてあらゆる機会にバイ会談、そしてさらにはG10と、我が国と
考え方を共有する国々との緊密な連携をしっかり持って対応すると。
やはり私
自身も、この問題につきましては、先ほ
ども御
指摘のとおり、大変な問題であるわけでありまして、そのつもりで今日までも、私の就任以来ずっとこの問題、九月のカンクンでの
会議が
一つの
会議でありましたが、そのときにも
本当にバイ会談を重ねて我が国の主張を何回と、そして私はデルベス議長にも強く、上限
関税の問題、この問題につきましては、我が国としては到底これをのむことができないわけでありまして、私はそのつもりの覚悟を持ってここに臨んでいるということを、三人の閣僚がそろってデルベス議長と話をしたときも私は申し上げたわけでありまして、引き続き今日までその
努力を積み重ね、またこれからもその
努力をしてまいりたいと、こう思っております。
そういう中で、やはり我が国の
農業と、現在我が国の
農産物の平均
関税率は一二%と高い水準ではないわけでありますが、米を始めといたしまして基幹的な
農産物あるいはまた
地域特産物と、これは高い水準の
関税を設定することによりまして、これらのもの、米を始めとする基幹的な
農産物あるいは
地域特産物と、これらの問題はそういう点があるわけでありまして、国内
農業に悪影響を与えないような、我が国の問題が悪影響を及ぼさないようにしなければならない品目が多いわけでありまして、そのための
努力をしなければなりません。
一方、やはり我が国の
農業の
構造改革と、先ほど
局長からも
お話し申し上げておりますとおり、やはり我が国の
農業の全体を過度に国際障壁に依存をしないと、こういうようなWTOやあるいは
FTAの問題もこれあるわけでありまして、それらに対応する面におきましても、あるいはそれ以前と、我が国
農業の構造全体をしっかり
考えていかなければならないわけでありますので、そういう面で今、
食料・
農業・
農村基本計画の
見直しの作業、諮問をいたしまして、そして精力的に今いろいろの
議論をしていただいておるわけでもございます。
そういう中で、やはり御
指摘がございました品目別から品目横断的なことを
考えなければならないと。またさらに、所得の補償、こういう面でのことも
考えていかなければならない。これは、国際的な問題と、
外国の例も十分これを参考にしながら、直接
支払の制度も視野に入れて
考えていかなければならないと、こう思っております。
その中で、やはり
政策を
担い手に集中をすることを
基本として、そして
競争力の
強化に向けた
農政の
展開と、このことを
考えてまいりたいと。その中で、やはりその際、一律的に
所得補償と、これはやはり
農家の経営
努力を私は阻害をすると、こういう問題があるわけでありまして、現状の
農業構造を固定化してしまうと。そういう面で、その
改革に支障を来すおそれがあるわけでありまして、一律的な
所得補償と、こういう面では今申し上げたような
担い手と、あるいは現状を固定すると、こういう問題があるわけでありますので、その辺は十分
考えていかなければならないと、このように
思い、この
基本計画の
見直しを七月までに中間論点と、こういうものを
是非お示しをしていただいて、そして来年の概算要求に要求できるものは要求をしてまいりたいと、そして三月までに
基本計画の
見直しをし、
構造改革を進めて、そして厳しい
環境下でありますけれ
ども、しっかりした
農業というものを樹立してまいりたいと、こんなように
考えております。