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国務大臣(
石破茂君) 先般、
若林委員が榛葉
委員とともにUNDOF、私
どもの部隊を御視察をいただきました。心から御礼を申し上げる次第であります。
国際任務はどうあるべきかということでございますが、今
委員が御指摘をいただきましたように、私も副
長官のときに視察に行ってまいりましたが、非常に
評価が高い。それはもうお世辞でも何でもなく、要は責任感があって仕事が正確であるということについて
評価が高いわけであります。したがって、UNDOFにおいてもほかにも業務をいろいろやってくれないかと、PKFが無理でもPKOの中でできる、例えば通信であるとか輸送であるとか、そういうものをやってくれないかというようなお話も承っております。
これはまだ正式に、私も司令官と話したときにそういう話が出、去年も佐藤政務官が行ったときにその話が出、まだ正式にお話があったわけではございませんし、そうなってからまたどうするかということを考えるのだろうというふうに考えておりますが、もう
先生おっしゃいますように、お金を出しているんだったら人も出すべきではないか、あるいは更に司令部に要員を送るべきではないか、PKF本体業務をやるべきではないかと、いろんな御議論があるのだろうと思っております。
これを一般法とか恒久法とか申しておりますが、
政府の中でいろいろと在り方を検討しておりますものの中でどのように位置
付けていくのかということ。もう
一つは、それを行います場合に
我が国の国益というものをどのように考えるべきなのかということ。そして、私
どもの装備は、専守防衛ということを考えてまいりました、今まで。このPKOが始まって十年でございます。そうしますと、装備そのものが外国の遠いところで長く
活動するような、そういう装備品として整っているわけでは必ずしもございません。しかし、別部隊を持つべきだ、別
組織を持つべきだという議論にも私
どもは立っておりません。
そうしましたときに、どのような
組織を持ち、どのような装備を持ち、そしてどのような人員を出すべきなのかということが、これはいわゆる一般法等々の議論の中で御議論をいただくべきことでしょうし、そしてもう
一つは、PKOに出しますときに、スウェーデンでありますとか、そういう国が典型でございますけれ
ども、そういうように今までどちらかというと中立政策的なものを取ってきた国がPKOに多く出しているということがございます。逆に言えば
アメリカはほとんど出していないということがあるわけで、
我が国の国際任務というのはいかにあるべきなのかという御議論も踏まえた上で、私
どもとして、いずれにせよ責任感があって正確という御
評価を有り難いことにいただいておるわけで、それがどうやって
我が国の国益にプラスになり、そして世界の人々の平和と安全のために役に立つかということを本当に集中的に考えてみるべきときだと考えております。