○小宮山(泰)
分科員 ありがとうございます。
今お話、少しあったようですけれども、担保や人的保証に過度に依存しない金融について
質問させていただきたいと
思います。
この問題につきましては、相当長い間さまざまな方面からも論議がされているかと
思いますが、
努力はされていますが、余り
現実的には進展を見ていないように感じられています。
今、
日本経済の低迷、脱し切れませんけれども、最大の理由として、金融機関の破綻や合併吸収、事業統合、中小企業事業者が経営の失敗など、いろいろな理由がありますけれども、それとは異なる問題にて、今まで築き上げてきた資産など、本当に打撃を受けるということがあります。
私のいます川越市、埼玉県でありますけれども、こちらの方、どうしても中小企業、零細企業が多く、また、海外への
生産拠点の移転などによっていろいろな破産のケースや、そして事業展開、いろいろなこともあります。また、小川信用金庫がつぶれたことによっての、地元金融機関がなくなったということによっても大きな打撃も受けておりまして、また中核市や業務核都市という行政の変化もございました。そういう
意味ではいろいろなケースが耳に入ってまいります。
事業者は本来、事業者が持っている資産というもの、先ほど、再生をするための拡大をされるということもされていますけれども、それまで本当に
努力して築いてこられた資産なども、また事業拡大を本当に戦後頑張ってしてきたのも、本当に、雇用調整を行ったり、自分の給与を場合によってはカットをして頑張ってこられています。血のにじむような
努力をされてきていますけれども、第三者保証によって家族が住んでいる自宅も担保にとられ、また個人保証とかそういった形で血縁や、そして従業員、知人などにも、金融機関にいわば人質をとられたような形、大変あります。
本日、新聞の方にも載りましたけれども、衆議院の
経済産業調査室が出した実態調査の中においても、中小企業に著しく厳しい資金
状況があるというふうにありました。その中にも、追加担保の
要求など担保
条件の強化ということが三四・三%、実際に貸し渋りを受けた中で
要求された。実際に、優良の企業ではあるし、ずっと返し続けたそこそこの財政
状況の会社が、このままでは貸せないから、次に借りるときには金利を上げてくれということを言われている。今まで何の問題もないのに、逆にここからなら取れるということで取っていく、そういった金融機関の
状況がある。しかし、実際には、借りなければ次の操業ができないということでそれをのまざるを得ない、そういう本当に苦しい状態が続いています。
また、私自身、青年
会議所のメンバーであるんですけれども、数年前に提言書、
日本青年
会議所、この
日本青年
会議所というのは、御承知のとおり、地元の中小企業や零細企業、そういった人たちが、多くは二代目であったり、もちろん創業者もいます。大手ではありません。そういった企業や事業主、若手の事業主の集まりでもあります。ここのつくりました「自立立国」という提言書の中にも書かれておりました。連帯保証人など第三者保証の問題、ここをやはり解決していかなければ、本当に全国的な景気の回復に向かうとは思えません。この点に対して、いかが
大臣もお考えになるのか。
また、
現行制度を利用して、一部の消費者金融などが悪用をしている、
最初から第三者保証人をねらうというような悪用もされていると聞いております。この問題には迅速なる解決というものが望まれていると
思いますけれども、所管の問題もあるとは思うんですが、
大臣が率先して
関係省庁とともに問題に取り組まれているのか、ぜひ御所見も伺いたいと
思います。