○長島
委員 最初から何でこういう説明がないんですか。今の
長官の説明は、多分、こういう場でやられる最大限なんだろうというふうに思います。
私
たちは、そういう詳細ももちろんなんですけれ
ども、こういう攻撃が散発的なのか、それとも継続的なものの一部なのか、それともエスカレートしていくのかということ。
イラク特での国会
承認をめぐる
議論でも私は何度も感じたんですけれ
ども、私
どもが政治部門として、この
イラク、もちろん民主党は
イラクへの
自衛隊派遣に反対する
立場ですけれ
ども、しかし、政府が決定をした、そして、本当に安全確保は大丈夫なんだろうか、こういう視点に立って一緒に情報共有をしようとしたときに、今のような非常にいいかげんな、
長官ではありませんよ、
政府参考人のいいかげんな情報
提供では、私
たちは到底、同じ土俵で真剣に
議論をすることはできない、こういうふうに思うんです。
私はまだ新人で、半年もたっていないので偉そうなことを申し上げる
立場ではありませんが、これはやはり私
たちの国会の持っている基本的な欠陥なんじゃないだろうかというふうに最近は思っているんです。
というのは、私
たちは、国会
承認を前提として、できれば行政府が持っている情報をなるべく正確に、なるべく漏らさず私
たちも共有できる場がもしあれば、本当の
意味で実質的な国会
承認の素材になり得るし、今回の有事法制をめぐる
議論、特に
事態認定という部分、これはもちろん内閣総理
大臣が最終的に責任を持ってやられるわけですけれ
ども、その
事態認定を私
たち国
会議員は
承認するかしないか、これは
議論しなきゃならないんですよ。
その際に、さっきのようないいかげんな情報
提供をしてもらっても、私
たちは
議論のしようがないし、そういう
意味では、
事態認定をいいかげんにまた、例えば多数決で押し切られて、それで、
承認しました、国会も共同責任です、こう言われても、その後起こる
事態に対する責任は実質的な
意味で私
たちは負えない。
ですから、私は少し調べてみました。秘密会というのがあるんですね。秘密会という制度を、やはりこういう安全保障の本当に根幹にかかわるような問題については、私
たちは、少し、用いていく、そういう準備をする、そろそろし始める必要があるんじゃないだろうか、こういうふうに思っているんです。
私、秘密会を調べてみました。国会法の五十二条に、政策、外交または議員の身上、その他の重要
事項等に関し、秘密を要する場合に開くんだ、こういうことですね。何回もないんだろうと思ったら、実に、秘密会は第一回国会から数えて九十八回開かれているんですね。それで、最近の秘密会は何かというと、議員逮捕について許諾を求めるの件という大変不名誉なのがずっと並んでいるんですが、安全保障関係でも四回あるんですね。一番最近のものでは、一九七二年、
外務委員会、国際情勢に関する件ということで、統合戦略見積もりの資料を提出してもらって、そこで
議論をした経緯があるわけです。
これは基本法の
議論とかかわってくると思うんですけれ
ども、カナダの制度がすごく参考になるなと調べてみて私は思ったんです。カナダは、緊急
事態を四類型に分けていますけれ
ども、それぞれの緊急
事態を政府が宣言した後、議会に七日以内に送付するんです。そして、議会が、代表者が集まって秘密会の中でその宣言の瑕疵がないかどうか、あるいはそれが適当かどうかということを
議論して、そして最終的に国会
承認を、議会の
承認をするようになっているんですね。
こういう制度を、私は、
武力攻撃事態法の中に
事態認定をうたうわけですから、やはりこういう国会としての責任を果たせる秘密会の仕組み、しかも、これは、今、
石破長官は顔をしかめておられるので先取りして申し上げたいと思うんですが、先ほど
石破長官、国会テレビを全
国民が見ているから、こんなところじゃずけずけ全部言えません、こういうお話をされました。私もそう思います。ですから、秘密会。しかも、
皆さんは守秘義務を負っておられます。下手すれば懲役になります。そういう中で、おっしゃれること、おっしゃれないことが当然あるんだろうと思うんです。
そうであるならば、私
たちが秘密会にもし参加させてもらえるんだったら、秘密会の
構成員たる議員の側にも秘密保持のためのルールを、そういう縛りをかけて、それで、私は、行政府と立法府の共同責任を果たせる、こういうふうに思うんですが、これは、
大臣というよりは一国
会議員として、ぜひ、
井上大臣あるいは
石破大臣、御所見を伺いたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。