○小平
委員 私も、
全中監査の
役割は否定するものじゃないんですよ。監査も含めて
全中の
役割を私は正当に評価した上で、監査の厳格性、これを高めるためにも、また組合
経営の
透明性を担保するためにもそのような措置が必要というふうに申し上げましたので、ぜひ改善策を今のような方向で進めていただきたいと思います。
それでは次の
質問に移りますが、例の問題の、全農等の傘下にある子会社ですか、この問題を含めてなんですが、全農チキンフーズの不正表示事件を発端というか、最近の事象ですけれども、いろいろな事件が続きまして、全農や経済連が関与しているこれらについての
批判が非常に高いのが今の
状況です。
国民の目が厳しい中にありまして、そこで子会社の数を今全農は半分に減らしていこう、そういうようなことも言っております。
そこで、
系統というそのそもそものスタートが、株式会社に代表される会社
組織に対抗して、経済的な弱者である農民の救済というか、個々の人たちを
中心にしてつくったのが協同組合でありますね。その協同組合がそういう企業
経営に大きく乗り出すということは、その
趣旨からいって協同組合の精神に反するんじゃないか、こういう見方もあります。
私は、その中で
一つの例をもって申し上げたいんですが、今、例えばAコープ、そういうようなものもありますね。これは
地域にあっても、スタートして、言うならば
地域的な
社会的な貢献も非常にしておりますけれども、今、午前中の
質問でもって触れましたけれども、員外利用とか、これも絡んでくるんですが、今度は違う
農協が生産したものを別な
農協でもそれを
販売できるようにする、そういう、枠を取っ払いましたね。そこは私はいいことだと思うんですよ。
しかし、
一つお聞きしたいのは、では、輸入農産物がAコープでも売られております。これは、今までは国内の農産物でも、例の八対二という比率がありましたよね。そのうちの八割は
組合員である
農業者が買うんだ、あと二割は一般の
消費者に売っていい、そういう
一つの規定があります。そうでしょう、
局長。でも、実際にはそんなことは守れませんよね。だって、お客さんが来たらだれかわからないんですから、その人が
組合員か違うかなんてことは。でも、一応そういうことがある、そんなおかしな決まりがありました。また、輸入農産物もそうでした。そういうことが、今回のこの員外利用の規制の緩和によって、
状況が変わっていくと思うんですよ。
しかし、私が今るる申し上げたことは、過般も例のセーフガード、ネギとかシイタケとか畳表、これでもって一応高関税を課して輸入を制限しました。でも、おかしな現象というのは、そういうときにAコープでは中国産のネギを売っているんですよ、輸入物のネギを売っているんですよ。こんな矛盾は、私はおかしいと思う。一般のストアならいざ知らず、特に地産地消を推奨する
単協がそういうことまでやっているというのはおかしいでしょう。それで、一方ではセーフガードをするんだという。
だから、そういうことを含めると、今の
状況の中でそういうことは、私はAコープの存在というのは大いに評価していますよ、しかしいろいろな
意味で、きちんと基準を設け、そしてそこが整理できるように、またきちんと理由が立つようにしていかないと、私は、全農の不祥事を初め、このありようが
国民の
批判を受けると思いますので、そこのところはしっかりやっていただきたいと思います。
これらを含めて、時間も余りありませんので、御答弁をいただきたいと思います。所見で結構です。