○大畠
委員 非常に、ちょっと残念ですね。
先ほど、自由民主党の
葉梨委員からも、御自分の体験を踏まえて
お話、
質問がございました。
葉梨委員からも、
公安委員会というものがどうも閉鎖的に見える、あるいは
秘密主義に見える、要するに、ここのところを克服しなければ
国民の信頼を得られないんじゃないかという御
質問がございました。
私は、今の
委員長の
お話だけでは、とてもじゃないけれども
国民は納得しません。何のために
公安委員長をやっているかというと、私がもう申し上げる必要はないかもしれませんが、私も
警察庁のパンフレットとかいろいろ見させていただきました。
つかさつかさと言うけれども、すべてこの
警察組織を束ねているのが
国家公安委員長なんですよ。ほかにいないんですよ、残念ながら。それだけの、大変重いいすに
公安委員長は今座られているんです。そして、あちこちに火がつき始めているんですよ、すそ野に。
北海道でもこういう
事件になりました、福岡でもこういう
事件になりました、静岡でもなりました。
今オンブズマンが、税金のむだ遣いがあるんじゃないか。先ほど
公安委員長から、といったって、疲れているときにみんなで税金の中から予算をとって飲み会やってもいいじゃないかと言ったけれども、それは
鉢呂さんがはっきり否定していましたが、今、自治体、県庁でも市町村でもそんなことやっていませんよ。税金を使って飲み会なんかやっていないんですよ。
小野委員長は御存じないかもしれません、かつてはそういうものがあったという事実は私も見聞きしていますが、今はやっていません。
国民の理解が得られない。タックスペイヤーがそんなことを許しませんよ。もしもやるのであれば、自分たちで割り勘でやろうという話になっているんじゃないですか。それは国
会議員もそうでしょう。
そういう
意味では、
小野委員長の御
認識は非常に何か、十年ぐらいおくれているんじゃないかと私は思うんです。
国家公安委員長、今これだけあちこちで火がすそ野に広がっているときに、そんな御
認識では非常に困りますね。もう一度、往年のころの
小野さんの心に戻ってくださいよ、スポーツマンの精神に。そんなことを許せますか。それをいいんだと言い切る
国家公安委員長が、どうも私は御
認識がお間違いじゃないかと感ずるんです。
それで、
葉梨議員から御
指摘がございました。これも非常に重要な御
指摘だと私は思ったんです。
事件が上がってから予算をとるというのはなかなか難しい、だから前の
事件のときの予算で新しく起こった
事件をやるんだと。これは後で
葉梨委員に詳しく聞いてもらってもいいと思うんですが、それは多分、実際問題そういうことが背景にあるんだと思うんですよ。非常に使い勝手が悪い。よく官房長は、一人頭五千円か一万円渡していますから、それでやってもらっているんですと言うけれども、先ほどの
葉梨委員の話によると、情報提供した人には数万円ぐらい報償費として渡すこともある。五千円とか一万円しかみんなに配っていないで、それで
捜査をやれといったって、これはなかなか難しい。
ですから、さっき
鉢呂さんとの話の中に、一年間の
捜査費二十四万、四十一万、三十五万。一年間の
捜査費が署で二十四万とか四十一万とか三十五万、これが正式に処理されたお金だというんですが、
小野大臣の
事務所でどのくらいの経費を使っていますか、一年間に。二十四万の経費とか四十一万の経費とか三十五万の経費じゃ済まないでしょう。これを、
国家公安委員長として、ああそうか、
一つの
警察署では二十四万の経費、四十一万の経費、三十五万ぐらいでやっているんだなと思うこと
自体が、
公安委員長、間違えているんですよ。そんな経費で
捜査ができるわけがないじゃないですか。
ですから、先ほど
葉梨委員がおっしゃっていましたが、前の
捜査でお金が出たものを次の
捜査に使う、そして次の
捜査のときはまたその出たお金で使う、背景的にはそういう連鎖になっているんですよ。私は、それが高じてこのようないわゆる不正経理といいますか
裏金づくりが始まってしまったんだと思うんです。
そのところに、
公安委員長、あなたはメスを入れる
責任があるんですよ。というのは、なぜ言うかというと、
法律に基づいてとおっしゃっていましたね。
公安委員会の
役割、任務の中に「
警察に関する
制度の企画及び立案に関すること。」今申し上げたことは、
警察庁から上がってこないんです、ないことになっているんですから。そんな、前の
捜査のお金でもって新しい
捜査をする、そして出てきたもので次の
捜査をするなんということは、
法律上も実態上も言えるわけないんだから。表面的には、何もつじつまがおかしくなっておりません。
ですから、先ほど言ったように、
一つの署でですよ、一年間の
捜査費が二十四万とか四十一万とかなっちゃっている。ここのところにメスを入れるのが
国家公安委員長の仕事じゃないですか。これは
法律に書いてありますよ。