○桝屋
委員 御案内のとおり、この
合併推進体制整備費補助金、これは、
合併準備の補助金と
合併市町村の補助金、三年間で六千万から三億円ぐらいを交付しよう、こういうものであります。
これは、あの時期、この
制度ができたときに私も一瞬首をちょっとかしげたのであります。この
時代に、いかに
合併がなかなか進まないとはいえ、こういう補助金をつくるということがいいのかどうなのか。しかし、結果的に
制度化されて、これを目指して、これを奇貨として、ぜひ取り組もう、こういうことが大きな動きになったのも確かであります。
ただ、これから先、
一つは新しい仕掛けの中でこの
制度がどうなるのかという問題もあるでしょうし、とりあえずは
現行制度で、三年ですから、十七年三月三十一日以降もしばらくこの
予算の執行が続くわけで、ここは本当によくよく
考えなきゃいかぬなというふうに思うんです。それで、正直言って、補助金でありますから、余り銘柄としてきれいでないなということも私は率直に思うんです。
ただ、先ほどの同僚
委員の議論じゃありませんが、変に緩みになってはいかぬというような話も、財政規律を失ってはいかぬという話もありましたけれ
ども、しかし、そうはいっても、現場の
市町村からしますと、ここをやはり
想定して、織り込んだ上で
合併の新市の計画を策定されて取り組んで、少なくとも
現行制度ではそういう
市町村があるわけでありますから、そこは
予算の範囲内でといって、
予算が足りない、執行できないということではまた信頼を失う。なかなか難しい問題があるなと思います。
ひとり言を言っておりますが、ぜひここの
検討は、十分現場の意見も聞いていただいて、賢明な御判断をお願いしておきたいなというふうに思っておるところであります。
それで、
二つ目のポイントですが、これも先ほど同僚議員がおっしゃったわけでありますが、三位一体改革と
市町村合併であります。
先ほど、私、現場で苦しんでいるということを申し上げましたけれ
ども、現場に行きますと、十年の新市の建設計画というのは、幾ら話しても市民にはなかなか理解されないんですね。それは本当に苦労しました、私の
説明が悪いところもあるんでしょうが。
そういう
意味では、今現場で一番大きいのは、三位一体改革で国庫補助
負担金が削減をされる、あるいは、
交付税がことしあたり一二パーという数字が出たりして、今年度は何とか
予算が組めたようでありますけれ
ども、来年度
予算をどうするんだ、こういう議論がある中で、いやいや、どうせ
合併していろいろ整理をしたとしても、やっぱり同じことだ、財政は、結局、国は思い切って切り込んでくる、我々が
市町村の
地方行革を
考えて計画を立てて今からそれに基づいて歳出削減もやっていこうと思っていたやさきに、国は目いっぱい切り込みを入れてきた、
想定外の切り込みを入れてきたということで、すべて改革の流れをもう一回つくり直さなきゃならぬみたいなことが現場で今議論されているわけであります。
そう
考えると、今回の三位一体、特に
地方交付税のあの切り込みはいささか大き過ぎたのではないか、こういう議論もあるわけでありまして、そこは、まさに
合併をしてもしなくても同じだというところまでいっている、そういう声があるわけです。
こういう声に対して、
大臣としてどうお答えをされるのか、伺ってみたいと思います。