○江藤
委員 自由民主党の江藤拓でございます。
私の地元には、
陸上自衛隊えびの駐屯地、それから
航空自衛隊の新田原基地と二つの基地を有しております。ですから、私は個人的にも自衛官の友人もたくさんおりますし、現実に私のいとこのだんなさんは北海道で自衛官を今現在務めております。
そのようなこともありまして、私は正直でありたいといつも思っておりますので正直なお話をさせていただきますが、昨年初当選させていただく以前から、実はこの
イラクに対する
自衛隊の
派遣に対して、正直申しまして、ずっと慎重であるべきだという
考えをずっと持ってまいりました。しかし、去る一月三十一日に採決が本
会議で行われたわけですけれども、そのときには、私は自信を持って、そして信念を持って賛成をさせていただきました。
では、どうしてそういうふうになったのかということをいろいろと振り返らせていただきますと、まず、
国連の方から
国連加盟の国に対して、広く加盟国は
イラク復興支援に
協力してほしい、努力をしてほしいという
国連の御要請があった。そして、小泉総理も言われましたけれども、日米安全保障条約の大切さ、そして北朝鮮の緊迫している
状況、そういうものをいろいろ
考えますと、必要だなということも感じました。しかし、正直それだけでは、私自身一〇〇%賛成しようというところに
自分自身を持っていくには正直まだ足りなかった、弱かったということを
考えます。
最終的に私の背中を押したのは、では何だったんだろうかということをお話しいたしますと、私は、この年末から年始、あらゆる機会をつかまえて、自衛官の人と直接話をいたしました。そして、自衛官に娘や息子を送り出している
自衛隊の父兄の皆様方とたくさんお話をさせていただきました。
そして、私なりに結論をいたしましたことは、もう既に先遣隊が
活動している今の
状況の中において、
反対票を投じることを私には期待していないということを強く感じました。そして、決然たる覚悟を持って現在
サマワで
活動している先遣隊の皆様方に、
政府・与党、自由民主党は一体となってその後押しをしてほしい、そして国民の皆様方が広く彼らの覚悟を自覚し、そしてそれを
評価してくれるような、そういう啓蒙
活動をぜひともしてほしいと。
自衛官の中には、正直、子供が小さい者もおりますし、そこに至る覚悟というものは大変なものがあったろうと思います。正直申しまして、こういう決定を
政府・与党がいたしましたときに、
サマワに行かなきゃいけないんだったら私は自衛官をやめますよという人も出てくるんではないか、そういうことも正直思いました。しかし、今振り返りますと、それは、私の
考えというものそれ自体が自衛官の皆様方にとって大変失礼な邪推であったということを今反省いたしております。
ですから、本当は、
憲法の解釈の問題、九条の問題、集団的
自衛権や
武器使用の問題、そういうお話を聞かせていただきたいと思っておりましたけれども、
近藤先輩の方からそこら辺のお話はもう十分にさせていただきましたし、与党の中で
質問が重なることもいかがなものかと思いますので、少しレベルが下がるかもしれませんけれども、自衛官の立場に立った
質問をさせていただきたいと思います。
私は、今申し上げましたように、我々は、この
委員は、自民党も野党もすべてその垣根を越えて、今我々がこの
委員会を通じて、自衛官の皆さん方がその蓄積されたノウハウやその能力を一〇〇%発揮して、そして所期の
目的を完遂し、
任務を貫徹して全員無事に御帰国されるために我々政治の場が何ができるのかということを
議論することもこの
委員会に課せられた使命ではないかというふうに私は強く感じております。
ちょっとレベルは低いかもしれませんけれども、
自衛隊の安全を守るという観点から、幾つか御
質問させていただきます。
いろいろと厳しい
状況の中で、現在も、今この時間も自衛官は厳しい
任務にたえているわけでありますけれども、自衛官のメンタルケアの部分におきましてどのようなことが今現在なされているのか、
長官にお答えをいただきたいと思います。