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中根委員 今、図らずも、
大臣のお言葉の中には、
地方に任せたから絶対に大丈夫だという言葉、そういうものとは逆の、むしろ心配だというような表現のお言葉があらわれてきたというふうに思っています。
過渡期だからということでは済まされない。国民はもうそういう
保育サービスが充実したところに引っ越せばいいと思っていらっしゃるかもしれませんけれども、そんなこと簡単にできるわけがないことだし、やはり、
ナショナルミニマムというものは、どこの
自治体に住んだってそれは提供されなければならないものであることには間違いない。
財源が確保されなければならない、
三位一体ということで言っているわけですから当たり前の話で、だからという話ではないと思います。
十二月の四日、自民党の
厚生労働部会が開かれました。そこに社団法人全国
私立保育園連盟の幹部が陳情に行って、
公立保育所運営費の
一般財源化反対をお訴えになられました。
私立の
人たちが
公立保育所の
運営費の反対になぜ押しかけるか。つまりは、
公立保育所の
運営費の
一般財源化が将来は
私立保育所の
運営費の
一般財源化にも波及してしまうのではないか、そういう危機感を持ったからだと思います。
その日の自民党の
厚生労働部会では、
公立保育所の
一般財源化は反対と決議をされています。そして、
私立の団体の
人たちも反対と陳情している。にもかかわらず、こういう形で、自民、公明が与党というこの政治体制の中でこの法案が、
一般財源化することは自民党の
人たちだって反対していた、そういったことがこういうふうに法案として出てきた。
この一連の経緯の中で見てとれるのは、
民間の
保育所、
私立の
保育所の
人たちと自民党の方々との太いパイプがあるということ。例えば、この全国
私立保育園連盟の
人たちが、
平成十五年度の予算対策
請願集会というものを十一月二十七日に開いておられます。来賓として、全国
保育問題議員連盟会長の自見庄三郎衆議院議員が
出席をしておられます。そして、その後に引き続き行われた、日本海運倶楽部大ホールというところで行われた、少子社会
保育を語る集いという集会が開かれた。ここに
出席したのは、全国
保育問題議員連盟の国
会議員や、あるいは秘書さんたちなどが、二十三名と三十七名
出席をされた。
厚生労働省からも
保育課長が
出席をされたそうです。そして、そこで、
一般財源化反対と大きな声を上げておられるというふうな記事が「
保育通信」という全国
私立保育園連盟が出している機関誌の中に書いてあるわけなんですね。そこに
出席している
人たちがいろいろずっと書いてあるわけなんですけれども。
今、ちょっとこの一時間ばかりの間に
総務省へ行って、収支報告を若干ちょっと見てきました。そうしたら、ここに
出席した
人たちに、この
保育園連盟から献金が出ている、やっぱりねという感じで出ているんですね。
たくさんの方じゃないんですけれども、
平成十二年の十月に、保岡興治さんに十万円。十三年の五月に、尾辻秀久さんに十万円。その六月に、保岡興治さんに十万円。十四年の七月に、パーティー券として保岡興治さん、なぜ保岡興治さんがこんなに出てくるのかわかりませんが、保岡興治さんの十万円分のパーティー券を買ったと。それから、もう一つ、小泉純
一郎総理が代表を務めておられる日本
保育推進連盟というのが千代田区平河町一の四の三というところにあるそうなんですけれども、この団体から清水嘉与子さんに二百万円。自由国民
会議というところに二十二万四千円とか、六十三万六千円とか、こういう数字が出てくるんですけれども。
こういう自民党の方々と
私立保育園の方々との深い関係、そのことが、いろいろ今までも理由をおっしゃっておられましたけれども、
公立保育所の
運営費はしようがないけれども、
民間の
保育所の
運営費は絶対に
一般財源化しないと、実はこういうことに理由があったんではないでしょうか。いかがでしょうか。