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西野委員 このように、
大綱の
見直し、いずれの面から見ましても本当に心もとないんですよね。だから、今こそ
小池大臣、ぜひひとつ
総理に進言をしてもらって、思い切って
政府が一体になって早急に取り組む必要がある、私はそのように思っております。あえて答弁を求めませんけれども、そのことが、
エネルギーの
部門だけ見ると、どうも
エネルギー政策を転換しなきゃならないのではないか、火力だけでなくて、むしろ天然
ガス等を含めた方面の
エネルギー政策の転換がぜひ必要だな、私はこのように思っております。
ところで、
エネルギー政策の転換でございますけれども、イラク戦争を契機に、
我が国は、中東におんぶしています石油から、申し上げたとおり天然
ガスに切りかえていくべきではないかなというふうに思います。そのためにも、シベリアとかサハリンを持つ対
ロシア外交、ここにシフトをしいていくべきではないかと私は思います。
その
ロシアのシベリアのタイガのことでございますが、シベリア・タイガは世界の
森林の中の二二%も占めている、
CO2の大きな吸収源になっているんですね。ところが、このところ、タイガ
森林に火災が続発しているんです。一年に、
我が国でいえば四国ぐらいの面積のものが消滅してしまっているんです。単に
森林が消滅するだけではなくて、この地域は下が永久凍土です、
森林火災で永久凍土が今度は解けてしまいまして、逆にここから出てくるのは、
CO2よりもさらに強いメタン
ガスが放出されているんですね。これでは、シベリアは吸収源ではなくて
排出源になってしまっているんじゃないか。ですから、シベリアの
森林火災というものをいかに未然に防ぐかということが大事であるかというふうに思います。
この研究をしているのが、北海道大学と東北大学の研究チームがあります。この研究チームは、
森林火災を起こしましたら、NASAの
協力を求めて人工衛星によって早く発見して、その日の風向きとか気温とかそういうものをもとに、数時間後にはこの
森林火災がどこまで延焼していくのかということをコンピューターで予測をいたすわけです。その情報を、現地の防火隊に連絡をして火災をできるだけ最小限度にとどめる、こういうことを研究して、現にやりつつあるんですね。
ですから、対
ロシアのことを
先ほども言いましたけれども、
ロシアは常々自分の
国益を考えているんですから、ここらあたりの
ロシアのシベリアの
森林の火災防止ということについて、あなたの国にも
国益になりますよというものを
我が国は
協力をし、提供していく、そうすることによって初めて
ロシアが心を動かされるのではないかなと私は思うんですね。そのことが、ひいてはこの
議定書のいわば
協力に対しても促すことになってくるのではないかなというふうに思うのでございますが、このシベリアの
森林火災等について、
環境省を初め、どのように取り組もうとされているか、ありましたらお示しください。