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西川政府参考人 お答えいたします。
NBC
テロ対策ということでございますが、こういうものが発生いたしました場合に、まず一つは、その
事態、これは往々にしてあろうかと思われますが、一般の
警察力ではとてもじゃないが
対応できない、治安維持をすることができないというような
事態があろうかと思います。こういう場合は、当方におきましては治安出動という形で部隊の出動をいたしまして、自衛隊の方では
警察機関と緊密に連絡して対処します。例えば、それによって、
テロリストの発見、あるいは鎮圧、
重要施設の
警備、それから被害拡大の防止、こういうことを全面的にやっていくということになろうかと思います。
ただ、
事案の発生によりまして、こういう治安出動の要件を満たさないという場合もあろうかと思います。こういう場合は、一つ、官庁間
協力と申しまして、かつてサリン等ございましたが、
警察から依頼を受けて、
警察の
人員あるいは装備等の緊急輸送、あるいは化学防護器材等の貸与等を行う。そのほかにも、災害
対策、そういう一つの大きな枠がございますので、これによって救助あるいは救援
活動などを実施する。とりわけ、NBCの
テロにありましては、自衛隊の化学防護隊、それと衛生部隊、これを中心として
活動することになろうかと思います。
先生今御
指摘の生物兵器の絡みにつきまして、生物剤がまかれたという場合につきましては、生物剤につきましては特に一定の潜伏期間というのがございまして、被害が出るまでになかなかそういう
テロがあったのかどうか判断できないというような極めて大きな特色がございます。そういう意味では、一義的には医療
機関等による
対応というのがメーンになるか、こういうふうに思いますが、こういう際の自衛隊の具体的な
活動としては、消毒等の除染
活動、あるいは患者等の搬送、あるいは医療といったような
活動を実施することになろうかと思います。ただ、こういう
活動を行うに当たりましても、事前の予防措置等、あるいは
活動を行う隊員の二次被害の防止を十分にしていく、こういうことを考えております。
なお、現在、そこの災害派遣という枠組みでございますが、即応態勢の
強化という格好で、
全国の部隊で常時二千七百名の規模での要員、部隊員をもちまして二十四時間
体制で待機をしておりますが、このうち、特に十五の隊で化学防護隊というのがございますが、ここで約三十名は、毎日、何かあった場合のために
対応するという格好でやっております。
防衛庁といたしましては、引き続き
対応に遺漏なきを期してまいりたいと思います。
なお、
先生御
指摘の病院等の関係については、ちょっと、うちの松谷の方から回答させていただきます。