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2003-06-16 第156回国会 参議院 本会議 第34号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成十五年六月十六日(月曜日)    午後五時五十一分開議     ━━━━━━━━━━━━━議事日程 第三十四号     ─────────────   平成十五年六月十六日    午後五時三十分 本会議     ─────────────  第一 平成十三年度決算調整資金からの歳入組   入れに関する調書衆議院送付)  第二 平成十三年度一般会計歳入歳出決算、平   成十三年度特別会計歳入歳出決算平成十三   年度国税収納金整理資金受払計算書平成十   三年度政府関係機関決算書  第三 平成十三年度国有財産増減及び現在額総   計算書  第四 平成十三年度国有財産無償貸付状況総計   算書     ━━━━━━━━━━━━━ ○本日の会議に付した案件  一、日程第一より第四まで  一、参議院規則の一部を改正する規則案宮崎   秀樹君外八名発議)(委員会審査省略要求事   件)      ─────・─────
  2. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) これより会議を開きます。  日程第一 平成十三年度決算調整資金からの歳入組入れに関する調書衆議院送付)  日程第二 平成十三年度一般会計歳入歳出決算平成十三年度特別会計歳入歳出決算平成十三年度国税収納金整理資金受払計算書平成十三年度政府関係機関決算書  日程第三 平成十三年度国有財産増減及び現在額総計算書  日程第四 平成十三年度国有財産無償貸付状況総計算書  以上四件を一括して議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。決算委員長中原爽君。     ─────────────    〔審査報告書本号末尾掲載〕     ─────────────    〔中原爽君登壇拍手
  3. 中原爽

    中原爽君 ただいま議題となりました平成十三年度決算調整資金からの歳入組入れに関する調書及び平成十三年度決算外二件につきまして、決算委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。  まず、平成十三年度決算調整資金からの歳入組入れに関する調書は、同年度における一般会計歳入歳出決算上生じた不足を補てんするため、同資金から一般会計に五億円余を組み入れたことについて、決算調整資金に関する法律の規定に基づき、国会事後承諾を求めるため提出されたものであります。  委員会におきましては、まず財務大臣から説明を聴取しました。  質疑を終局し、討論に入りましたところ、日本共産党を代表して大沢委員より、同調書について承諾することに反対する旨の意見が述べられました。  討論を終わり、採決の結果、同調書は多数をもって承諾を与えるべきものと議決されました。  次に、平成十三年度決算外二件につきまして御報告いたします。  委員会におきましては、国会が議決した予算及び関係法律が適正かつ効率的に執行されたかどうかを審査し、あわせて、政府施策全般について広く国民的視野から実績評価を行い、その結果を将来の予算策定及びその執行に反映させるべきであるとの観点に立って審査を行ってまいりました。  内閣総理大臣を始め全閣僚の出席を得た全般質疑を皮切りに、九回に及んだ委員会質疑では、内閣に対する警告にかかわる質疑のほか、決算早期提出政策評価特別会計改革等の公会計改革に関連した質疑など行財政全般について熱心な論議が交わされましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。  本日、質疑を終局し、討論に入りました。  平成十三年度決算議決案の第一は十三年度決算の是認、第二は内閣に対する八項目警告であります。  討論では、民主党・新緑風会を代表して川橋理事から、平成十三年度決算について是認することに反対するとともに、国有財産関係二件については是認することに賛成し、内閣に対し警告することについて賛成する旨の意見が述べられました。  次に、自由民主党・保守新党及び公明党を代表して佐々木理事より、平成十三年度決算外二件はいずれも是認することに賛成するとともに、内閣に対し警告することについて賛成する旨の意見が述べられました。  次に、日本共産党を代表して大沢委員より、平成十三年度決算並びに国有財産増減及び現在額総計算書の二件について是認することに反対するとともに、国有財産無償貸付状況総計算書については是認することに賛成し、内閣に対し警告することについて賛成する旨の意見が述べられました。  討論を終わり、採決の結果、本件決算は多数をもって是認すべきものと議決され、次いで、内閣に対し警告することについては全会一致をもって警告すべきものと議決されました。  平成十三年度決算に係る警告は、次のとおりであります。     内閣に対し、次のとおり警告する。     内閣は、適切な措置を講じ、その結果を本院に報告すべきである。  (一) 平成十三年度一般会計において、二次にわたる補正予算編成を行ったにもかかわらず、税収決算額補正予算額に対し一兆六千七百六十八億円下回り、その結果戦後五回目の決算上の不足、いわゆる歳入欠陥が生じたことは、遺憾である。    政府は、租税収入額の正確な見積りが、予算編成にとどまらず、経済財政の適切な運営、更には財政再建のために極めて重要であることを十分認識し、税収見積り精度向上に努めるべきである。  (二) 企業による防衛装備品等過大請求事案といった公金の浪費問題が生じたことは、遺憾である。    政府は、特別調査実施し、その結果に基づき返還請求を行うなど適切に対処すべきである。  (三) 政府開発援助は、開発途上国の持続可能な開発貧困削減に資するとともに、国際社会における我が国への信頼や評価を高める重要な施策であるにもかかわらず、その成果が十分に発現していない状況が見受けられることは、遺憾である。    政府は、現下の厳しい財政事情にかんがみ、政府開発援助の選定・実施過程透明性を確保し、会計検査院実地調査を含め、その効率的かつ効果的な実施を図り、併せて国民の理解の促進に努めるべきである。  (四) 我が国からの拠出金等でその経費の全額が賄われている「支援委員会」を始めとする国際機関等において、多額の資金が留保されていること等が、平成十三年度決算検査報告指摘されたことは、極めて遺憾である。    政府は、国際機関等における事業進捗状況及び資金管理状況を的確に把握し、適時適正な拠出を行うべきである。  (五) 国有財産である土地等貸付料改定等に当たり、借受人の合意が得られるまでの間、貸付料改定通知等を行っていなかったことにより、貸付料債権相当額一億円余が消滅時効時効期間を経過しているなどの不適切な債権管理事務が、平成十三年度決算検査報告指摘されたことは、遺憾である。    政府は、国民の貴重な財産である国有財産管理重要性を十分に認識し、貸付料債権を始めとする国の債権管理事務適正化に万全を期すべきである。  (六) 一部大学等において、架空の伝票処理勤務実態のない謝金の支払等研究費に係る不正経理が相次いで発生したことは、遺憾である。    政府は、研究費使用について必要な制度改善を一層進めるとともに、綱紀粛正内部監査強化等の指導を図り、この種事案再発防止に万全を期すべきである。  (七) 雇用能力開発機構においては、「特殊法人等整理合理化計画」を受け、現在、勤労者福祉施設処理を進めているが、一部で建設費を大幅に下回る価格で売却される等の事態があったことは、遺憾である。    政府は、施設処理に当たっては、雇用保険料を財源として建設された施設本来の趣旨が損なわれることのないよう配慮するとともに、売却価格算定等について十分な情報開示に努めるべきである。  (八) 夕張シューパロダム建設に伴う移転補償において、実態と異なる補償額積算業務に対する委託費支払や不十分な完工検査が行われたほか、建物、プラント等補償額算定に関し適切とは思料されない点があったこと等が、平成十三年度決算検査報告に掲記されたことは、誠に遺憾である。    政府は、公共事業実施に伴う移転補償事務適正化に万全を期すとともに、補償額算定に関する処理要領を整備するなど、透明かつ公正な移転補償実施に努めるべきである。  以上であります。  また、本件決算に係る質疑を踏まえ、本委員会として、一、決算国会への早期提出、二、会計検査院が果たすべき経済性等検査機能強化のための措置、三、歳出構造改革、効率的・効果的な行政の推進のための政策評価手法開発等及び評価結果の予算への活用・反映、四、不適切な支出等について適正な処分を確保するための環境整備の四項目について、内閣に対し要請することを決議いたしました。  次に、国有財産関係二件を採決に付しましたところ、これらはいずれも多数をもって是認すべきものと議決されました。  なお、本院において、当該決算提出された国会決算審査を会期内に終えることができましたのは、昭和四十三年の第五十八回国会以来、実に三十五年ぶりのことであります。これもひとえに議長始め改革協議会及び関係各位の格段の御高配、御協力によるところであり、最後に、委員長として深甚なる感謝を申し上げ、御報告とさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手)     ─────────────
  4. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) これより採決をいたします。  まず、日程第一の決算調整資金からの歳入組入れに関する調書について採決をいたします。  本件承諾することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  5. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  6. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十二     賛成            百九十二     反対              四十    よって、本件承諾することに決しました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕     ─────────────
  7. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 次に、日程第二の平成十三年度決算について採決をいたします。  本件委員長報告は、本件決算を是認すること及び内閣に対し警告することから成っております。  まず、本件決算委員長報告のとおり是認することについて採決をいたします。  本件決算委員長報告のとおり是認することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  8. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  9. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十二     賛成            百三十四     反対             九十八    よって、本件決算委員長報告のとおり是認することに決しました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕     ─────────────
  10. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 次に、委員長報告のとおり内閣に対し警告することについて採決をいたします。  委員長報告のとおり内閣に対し警告することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  11. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  12. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十二     賛成           二百三十二     反対               〇    よって、全会一致をもって委員長報告のとおり内閣に対し警告することに決しました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕     ─────────────
  13. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 次に、日程第三の国有財産増減及び現在額総計算書について採決をいたします。  本件委員長報告のとおり是認することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  14. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  15. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十一     賛成            百九十五     反対             三十六    よって、本件委員長報告のとおり是認することに決しました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕     ─────────────
  16. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 次に、日程第四の国有財産無償貸付状況総計算書について採決をいたします。  本件委員長報告のとおり是認することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  17. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  18. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十一     賛成            二百十五     反対              十六    よって、本件委員長報告のとおり是認することに決しました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕     ─────────────
  19. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 先ほど議決されました内閣に対する警告に関し、内閣総理大臣から発言を求められました。小泉内閣総理大臣。    〔内閣総理大臣小泉純一郎登壇拍手
  20. 小泉純一郎

    内閣総理大臣小泉純一郎君) ただいまの御決議に対しまして所信を述べます前に、一言申し上げます。  今回、参議院において平成十三年度決算審査常会中に終了されることは、決算審査予算編成に反映させる上で大変有意義なことであります。提出した常会審査を終えたのは、昭和四十一年度決算以来三十五年ぶりのことであり、参議院の御努力に感謝申し上げます。  また、政府といたしましては、決算早期提出につきまして、会計検査院とも協力しつつ、平成十五年度決算から十一月二十日前後に提出が可能となるよう努力いたします。  ただいまの御決議に対しましては、政府としては、従来から国の諸施策推進に当たっては、適正かつ効率的に執行するよう最善の努力を行っているところでありますが、今般八項目にわたる御指摘を受けましたことは誠に遺憾であります。  これらの決議内容は、いずれも政府として重く受け止めるべきものと考えており、御決議趣旨を十分に踏まえ、今後このような御指摘を受けることのないよう改善してまいります。(拍手)      ─────・─────
  21. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) この際、お諮りいたします。  宮崎秀樹君外八名発議に係る参議院規則の一部を改正する規則案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 御異議ないと認めます。  よって、本規則案議題といたします。  まず、発議者趣旨説明を求めます。宮崎秀樹君。     ─────────────    〔議案は本号末尾掲載〕     ─────────────    〔宮崎秀樹登壇拍手
  23. 宮崎秀樹

    宮崎秀樹君 ただいま議題となりました参議院規則の一部を改正する規則案につきまして、提案趣旨及びその内容を御説明申し上げます。  本規則案は、議場又は委員会議室におけるつえ携帯について改正しようとするものでございます。  この問題につきましては、共生社会に関する調査会から議長並びに議院運営委員長に対しまして、ノーマライゼーションの理念を社会的に定着させるとの観点から、携杖許可制度の見直しについての要望書提出されました。これを踏まえまして、議院運営委員会理事会において協議いたしました結果、本改正案発議することとなりました。  すなわち、現在、議場又は委員会議室におけるつえ携帯について一律に議長許可を必要としている点を緩和し、国会議員及び国会議員以外の出席者にあっては議長に届け出て、これら以外の者にあっては議長許可を得て、歩行補助のためつえ携帯することができるとするものであります。  なお、「歩行補助のため」との文言には、視覚障害者つえを使用する場合を含んでおります。  以上が本規則案提案趣旨及び内容でございます。  何とぞ御賛同くださいますようお願い申し上げます。(拍手)     ─────────────
  24. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) これより採決をいたします。  本規則案賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  25. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  26. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百二十九     賛成           二百二十九     反対               〇    よって、本規則案全会一致をもって可決されました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕     ─────────────
  27. 倉田寛之

    議長倉田寛之君) 本日はこれにて散会いたします。    午後六時十三分散会