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大門実紀史君 もう三人亡くなっておられますので、どういうふうに警察のことを思っておられたか聞くわけにいきませんので、今
局長が言われた、ともに闘うというのが本当に示されていれば、私は自殺されなかったと思いますよ。本当にそういうふうに受け止められていれば。
確かに警察は、もう払う必要はないということを言われていたみたいですけれ
ども、今言われたように、ともに闘う姿勢で真摯に対応して、何で死ぬんですか。私、ですから、そういうことを今こういうところでも言うようでは本当に心配なんですね、今後も。
それで、今生きておられる、今頑張っておられる例でちょっと
指摘したいと思いますけれ
ども、新宿警察の例です。ちょっとこれは経過がいろいろありまして、国会
質問とも絡むので
説明が長くなるかも分かりませんが、
局長、しっかり聞いてもらいたいと思うんですけれ
ども。
新宿警察で、仮にAさんとしておきましょう、歯医者さんです。十年ほど前に、同じように資金繰りです、事業上の資金繰りにお困りになって、交通事故も重なって、お父さんの会社の倒産も重なって、
経営上資金繰りに行き詰まって
銀行がもう貸してくれないというせっぱ詰まったところで、ダイレクトメールでお金貸しますという広告を見て百八十万円借りたのが最初の始まりでした。
業者は、これは名指しで申し上げますが、プレジデント・インターナショナル、都知事許可の
登録業者で新宿百人町にお店を出しています。これは法人ではありません。実際の
登録は中尾勉という個人になっています。金利は実際には年利一二〇%ですね、月一〇%ですから。高利を要求されていると。そのため、複利で残高が膨らみまして既に二千万円ももうお返しになっているんです、Aさんは。二千万円も返しているのにまだ八百六十万も残高がある。とんでもないむちゃくちゃな例なんですね。当然、
出資法の上限金利二九・二%に明らかに違反しています。利息
制限法で計算すると、既にAさん、もう過払いになっている。一千二百万円ぐらい過払いになっているんですね。
だから、中尾勉がAさんに返さなきゃいけないという
状況なんですけれ
ども、去年の十一月ころから歯医者さんへの脅迫電話が始まりました。受付に来て大声でわめいたり、ビラを配ったり、診察できないようにすると。そのため、
従業員の方お二人が怖くなってお辞めになっているということですね。さらに、去年の十二月には医院に、歯医者さんに直接来て、個人的にお金を貸したんだから、ここは大事なことですから聞いてくださいよ、個人的にお金を貸したんだから利息は幾ら取っても問題がないんだというふうな言い方をしているんですね。その後も住宅への嫌がらせとか車を損傷させるとかの悪質な
取立てが続いたと。
これは経過ですけれ
ども、余りひどいので、Aさんは、今年の三月五日、新宿警察の生活安全課に行って相談したいということを申されました。名前はイニシアルにしておきますけれ
ども、Y警部補、Y係長が応対をしたけれ
ども、突然来られても困るということで、まず追い返したと。それで、いろいろ話して、三月五日に行ったんですけれ
ども、二十一日なら時間が取れそうだから来なさいと言われて引き揚げたんですね。二十一日は無理だという連絡が後から入った。そのY係長が、Y警部補が入院したからだと。だから、仕事に復帰できるのは四月初めになると言われて、その後何度も、こちらとしては別に、とにかく警察に相談したいんだと言っていても連絡取れないで、四月十日に連絡をすると、今は忙しいから午後にしてくれと言って、午後に電話したら、そのYさん出掛けちゃったと。とんでもない対応ですね、本人も大変ぎりぎりなのに。
それで、我が党の吉川春子参議院議員に相談をされたんですね、このことを。もうぞんざいな扱いをされている、会ってくれないと。そうしたら、そのY係長から連絡があり、四月二十日に話を聞きたいということになって、初めて、初めてちゃんと話を聞くということになったんです。
この後、まだまだちょっと中身がひどいので詳しく申し上げますけれ
ども、その際に、このAさん、歯医者さんAさんが警察に訴えたのは三つのことですね、三つの
法律違反があると。
一つは、脅迫されていると、これは
貸金業法の第二十一条第一項に違反します。違法金利を取っていると、これは
出資法に違反します。もう
一つは、そのAさんのマンションの名義を勝手に書き換えて、どうやってやったのかと思いますけれ
ども、勝手に書き換えて、その家賃を勝手に取っていると。これは恐らく実印の改ざん、文書偽造だと思いますから、これも当然
違法行為です。この三つを訴えているんです。そのときに訴えているんです。
ところが、四月三十日になってY係長から連絡があって、おたくの弁護士さんの連絡先を教えてくれと言ったきり、言ったきり、先週の末まで二か月半全く連絡がなかったということなんですね。ところが、先週の末の金曜日午後七時に、突然また二か月半ぶりにAさんのところにこのY警部補から電話が掛かってきました。なぜ金曜日なのかといいますと、私が今日この
質問でこの事例について取り上げるという
質問通告したのが午後五時です。七時に、本当こういうときはスピード速いんですけれ
ども、七時にもう本人のところにこのY係長から電話が入ると。
このときの
内容が更に、私は、たとえ私が言ったからでもいいから、対応してくれるならまだいいと思ったんですけれ
ども、中身がひどいんですね、中身が。国会を本当にばかにしているのかと言いたくなるんですけれ
ども。
まず、どうなったか、どうなっていますかとかじゃなくて、あなた、ひまわり道場に行ったのかと、ひまわり道場に行ったのかから話が始まった。ひまわり道場というのは、御存じの方いらっしゃると思います。NHKでも取り上げられましたけれ
ども、いわゆる多重
債務者の方々がみんなで集まって、いろんな知恵と経験を出し合って生き抜いていこう、頑張っていこうというふうなボラン
ティアの集まりなんですね、NHKでも大きく取り上げられた取組なんですけれ
ども。
まず聞かれたのが、そんなところへ行ったのかと。Aさんは、行きましたと。そうしたら、そんなところに行ったり、あるいは共産党の議員に相談したりするから私が上から責められるんだと、こんなことから話が始まっているんですよ、まず。こんなことから話が始まっているんです。Yさんの方は、何で急に電話してきたのかと言ったら、上から圧力があったと。このY係長が、上から圧力があったので電話したと。Aさんが、これは吉川春子さんに頼んだらすぐ警察庁を通じて対応してもらえたので、警察庁ですかと聞いたら、もっと上からだと。もっと上からというのはどこなのかと思いますけれ
ども、国会なのか、国会だったら私のことなのかと。私、警察に圧力を与えるほど力があるのかと思いましたけれ
ども、どういう
意味なのか分かりません。とにかくそういう発言をされて、Y係長は、弁護士に話をしたから、弁護士に連絡を取ったからもう済んでいると思ったんだ、あなたの件はという話をしたんですね。
ちなみに、Aさんが弁護士に頼んだというのは、
内容証明を相手の中尾に送ってもらうと、これだけのことを頼んだだけで、ふだん相談に乗ってもらっているわけではありません。にもかかわらず、弁護士に連絡したからもうこの件は済んだと思っていたということなんですね。
先ほど申し上げましたとおり、
違法行為が三点あるということで警察に話しに行ったのに、弁護士に連絡したから済んだと思っていたということと、改めて先週の金曜日に、あんた警察に何を一体頼みたいんだと、こんなことを言っているんですね、こんなことを言っているんです。もう開いた口ふさがらないAさんでしたけれ
ども、とにかくもう、
出資法違反、いろんな
法律違反なんだということを伝えられたわけですけれ
どもね。それについては、そのY係長は捜査中としか言えないということを答えて、二十一日に、昨日ですか、祭日に警察に来てもらいたいということを
最後に言ったそうですけれ
ども、Aさんの方は、とにかく非常に威圧的な、高圧的な態度なので、もうこんな警察官に頼んでもきちんと対応してくれるわけがないと思ってお断りになったそうです。来いと言われても行く気もしなかったと、お断りになったそうですね。
実は、このY警部補、係長については、新宿というのは大体
やみ金融問題の多い管内ですけれ
ども、ほかの
被害者からもこの警部補の対応の悪さについては実は話がこちらにも来ています。
例えばこのAさんの奥さんなどは、国会でこういうふうに取り上げたら、取り上げられたら、また新宿警察のY警部補から威圧的な電話が掛かってくるんじゃないかというふうに心配をされているわけですね。だから、何といいますか、やみ金の電話と警察の電話と、両方におびえなきゃいけないという、本当にばかげたことをやっていらっしゃると思いますけれ
ども。
申し上げておきますけれ
ども、私はこの新宿警察を攻撃するために今日取り上げているわけじゃないし、元々、元々、最初は新宿警察という名前も伏せて、こういう事例でこういう相談が来ていますよ、だからこの
法案を機にそういうことのないように徹底してもらいたいという
質問をやろうと思ったのに、皆さんがたまたま部屋で新宿警察のことと言ったのを聞いてばばばばっと連絡をして、こういう、御本人に対してもこういう悪態をつくような非常にひどい対応になったということです。
私は、新宿警察というのは一番いろいろあるところの警察署だから、署員の方も、かなり優秀な頑張る警察官多いんですよね、私、よく知っています。だから、ひょっとしたらこのYさんもほかの事件では、Y係長もほかの事件では頑張っているのかも分からない。だから、何もこれを、この人を悪徳警官だとかそういう
意味で言うつもりはありません。ただ、このやみ金に対しては、どうしてこういう意識の低さ、レベルの低さ、対応の悪さというふうになるのかという点で、私の
質問を機にそういう対応をされたので、Yさんという名前で特定して今申し上げているわけです。こういうことが、何といいますか、八尾のときもそうですけれ
ども、警察の体質になっちゃっていると、今の。これを改善してもらわなきゃいけないという点で取り上げているわけですけれ
ども。
ただ、この国会の
質問との
関係で非常に重要な問題を含みますので、幾つかこれははっきりさせておかなきゃいけないと思いますけれ
ども、大体、この警官は何なのか、国会議員が
質問の通告レクをして、それがどうして現場に、本人にこういう対応になるのかと。ましてや、圧力があったからとか本人が口走るようなことがどうして警察、まず警察庁ですよね。警察庁は警視庁に連絡をして、警視庁は新宿警察に連絡して、新宿警察から本人と、こういう流れになると思いますが、警察庁は、これ何を、私が
質問通告レクしてから何をお伝えになったんですか。ちょっと
説明してくれます。