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谷林正昭君 おはようございます。
この
成田の
関係、そして
航空法の一部の
関係、
衆議院から来まして、相当
議論が尽くされて、今日も、質問、全会派が立つんだと思ったら、会派立つのは
民主党・新緑風会と共産党さんだけということになりまして、ほとんど
審議が出尽くしたんじゃないかというような感もいたしますが、私はもう少し今度は違った角度で少し
大臣の
考え方をお聞きしたいなというふうに思っております。
今、朝のNHKの
連続テレビの「
こころ」という番組がございます、八時半から。
大臣御存じないかも分かりませんが、この「
こころ」というのは……(「十五分」と呼ぶ者あり)八時十五分からですね、
主人公が
客室乗務員でした。その
主人公、
客室乗務員の
主人公が、これは第一回の放送でした、出勤をして業務に就く、そのときに、
大変言葉は不適切かも分かりませんが、
乗客に
おしりを触られた、こういう場面が出てきました。
そのときに、その
こころさんは何と言ってその手をどけたか。今の
法律に非常に私は
関係があるんではないかというふうに
思いまして、もう一度ビデオを見直しました。そうしたら、せりふをここへ書き出しました、
おしりを触られた
こころは、その手をどかすのに、
お客様の手を動かさせていただいてもよろしいでしょうか、こうなんですね。
それくらいに
お客さんの気持ちを大切というよりも傷付けないように、あるいは怒らせないように、そういう
教育を多分、これはドラマですから分かりませんが、恐らく
客室乗務員の方はそういう
教育をお受けになっているんではないかというふうに
思います。
一方では、その手をどかしていただいて、戻って、そこの対話がございます。どうして
自分の
おしりから手をどけるのに相手に気を遣わなくちゃいけないわけ。そりゃもちろん
客室乗務員としては
お客様に
快適な旅を楽しんでもらいたいよ。だからって、人を不快にしてまでそんなに
快適にしたいの、こういう会話が実はありました。
私はこれが一番この
法律を
審議するに当たって大事な
ポイントだというふうに感じました。それは、二年前に、二〇〇一年の十一月に
民主党は
機内迷惑行為防止法案というものを
議員立法で
提出をさせていただきました。なかなか
審議がしてもらえなくて、いわゆるつるし
状態であったわけでございます。しかし、今、今度こういうふうにそれを取り入れた形で
政府提案ということになってきました。
ここで、私は、
是非、
議論をする
立場もそうでありますけれども、この
法律をいかにして
国民に
理解をしてもらうかという、この
立場の
原点はどこにあるのか。それは、私は、そういう
仕事に携わっている人からこういう
法律を作ってもらいたい、こういう
法律は必要だ、私
たちは迷惑しているんだからこういうものを何とかしてもらいたいという要望があったからこういう
法律を考えたのか。それとも、そうではない、あの
密室空間で正に安全、
快適、こういうものをしっかり、ほかの
お客さんも不愉快にならないで、そういう
公共交通機関としての役割を果たすためにはこういう
法律が何としてでも必要なんだ、こういう観点でこの
法律が出てきたのか。この
二つの
考え方では、大きく
国民にお知らせをする、あるいは
法案が成立したときの後の対応が違ってくる、私はこのように
思います。
そういう
意味で、この
航空法の一部を
改正する
法律案の
意義について、
是非、私は
利用者の視点でこの
法案がしっかり
議論をされるべきだ、そういうふうに
思いますが、いかがでしょうか。