○谷博之君 時間の制約がございますのでこれ以上のちょっと
質問は続けられませんけれども、いずれにしても、
外務省の方にお願いをしたいのは、それぞれの北京におられる
日本人の方々の環境、
状況がやっぱりそれぞれ違うわけですね。例えば松下とかリコーのような、こういうふうな実際
感染者が
発生している、そういう職場で一緒に働いていた、そういう方々、それからそれ以外でも北京に滞在をされて生活をされておられる方々、いろいろあると思いますけれども、そういう方々の、これから特に、それぞれの
ケースに合った
対応の仕方というのはやっぱり出てくるんだろうと思うんですね。そういう点も是非、積極的に相談に乗ったり、あるいはそういう
状況を把握されて、くれぐれもひとつ、例えば帰国に際して、そういうふうな
対応等についても、是非ひとつ問題が起きないように
対応していただきたいというふうに考えております。これは要望ということでさせていただきたいと思います。
そして、次の問題に移らせていただきますけれども、
食品衛生法の
改正ですね。私、特に
食品添加物の問題についてちょっと時間を掛けてお伺いしたいと思っております。
実は、私は四十年近く前に学校でいわゆる
食品関係のこういう添加物についてちょっと勉強したことがございまして、そういうことをちょっと思い出しながら
質問をさせていただきたいと思っているわけでありますけれども、実は最近、横浜市の戸塚区で、あるいわゆる
食品添加物の製造工場、ここでちょっと問題が起きたことは御
案内だと思いますけれども、いわゆる無認可の化学合成添加物の入った香料を製造していた会社が、その香料を
全国の
食品メーカーにそれを卸したわけであります、出荷したわけであります。その問題についてなんですけれども。
実はその前に、去年の六月に、協和香料化学という会社がございまして、ここが同じように無認可のそういう化学合成添加物を製造していたということで、実はこの段階で一回、国は
全国のこの添加物を造った施設、約二千か所と言われておりますけれども、ここを立入調査、
検査をしております。一年前にそういう
検査をして、その
検査の段階では特に問題がなかったというふうに
報告されていたにもかかわらず、今回この工場で同様な添加物が製造されていたということでありまして、私はその
検査の仕方が問題があったのか、あるいはそのメーカーが事実を隠していたのか、
検査の段階でですね、そのどちらかしかないなというふうに考えているわけでありますけれども。
事実、そういう立入
検査をした
都道府県の保健所等などの話を聞いておりますと、いわゆる基準に従った
検査をするには現在の職員の数ではとても足らない、十倍ぐらいの職員の数がないと十分な
検査ができませんと。そして、今の人員でもしすべての工場、すべての原材料を調べるということになれば、これはもうとても不可能だというふうなことも我々は
関係者から聞いているわけですね。
したがって、私はまずここでお聞きしたいのは、一度ならずも二度もこういうふうな、起きてきているということについてのこれをどう見るか。そして、今申し上げましたように、こういう
検査を直接
都道府県の保健所等にこれを任せるにしても、今の
体制ではとても無理だということです。こういうふうな事実について、これはどのようにお考えになっておられますか。