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井上美代君 これは事実を挙げておりますので、調べて、
調査をきちんとしてほしいということをここでお願いしておきます。
差別に対しては、一つは、
東京の八人が今
裁判中です。
横浜の、八人いますけれ
ども、これは
横浜南労基署に訴えております。
横浜の場合は昨年十二月から今年の二月まで三回の訴えを続けております。そして、またこの四月の十一日には、百八人の
労働者が
社長あてに、
ZC管理対象者名簿を破棄し、
差別をやめることを求める文書というのを提出しております。
まず、具体的に私は
石川島播磨重工、これは、この
会社は
平成十三年の
予算で、船舶だとか航空機、
誘導武器などを製造するということで六百六十四・八億円の
予算が付けられている、国の
予算が付けられているという、そういうところでどんな
賃金差別が行われているかということを申し上げたいと思います。
その
実例として、
東京の八人の
裁判で、
裁判所提出の
資料が一番分かりやすいのでそれを例に挙げますが、一九八五年から二〇〇三年まで十八年余あります、ここの年数は。八人の
賃金の合計というのは、退職した人もいますので
退職金も三人は
退職金が入っておりますけれ
ども、
標準労働者と比較してみるとその差額は二億六千八百九十万円にもなり、大変なこれは
差別であります。このように
石川島播磨重工ではひどい扱いを
差別されて受けているということが言えるわけなんです。
ZC名簿がこうした
差別のための裏付けの
名簿として使われているということですね。
更に具体的に言えば、長谷川さんという
労働者がいますが、一九九七年に、自分は同僚の
労働者と同じかそれ以上に仕事をしているというのに、一方は「企画職」というふうに普通の名前が付いているんで、そこにいるんです。自分は「専門職」というので、特別な名称が付けてありますというのが納得できないというので、
労働組合の苦情処理
委員会があってそこに申立てをしたら、組合はいったんは受け付けたんですが、数日後に、苦情処理
委員会を開く内容にそぐわないというので返却してまいりました。このことがあった後に
ZC管理
名簿というのを見てみたということですね。そうしたら、そこに変わっている
言葉が入っているわけなんです。それは何と書いてあるかというと、
平成九年、一九九七年四月、労政苦情申立てランクAへということで、Aに変わっているんですね。
備考欄にそういうふうに書いてある。BからAに評価が変わっていたということなんです。Aというのは
共産党員です。共産党支持者から今度は
共産党員になったというような者に扱われているわけなんですね。その後、仕事の内容も変えられてしまっております。
このような内容を含めて労基署に
証拠を添えて訴えておりますので、
調査をしてほしいんですけれ
ども、何しろ、このゼロ
名簿だけでは何か労基法には当たらないということを今答弁されたんですけれ
ども、それと関連していろんなことが行われているんですから、そこをやっぱり
厚生労働省としてはきちんと見ていただかなければ困るというふうに思うんですね。
だから、
会社に対してこの
ZCの計画管理
名簿を破棄してそして
差別をなくすように、
石川島播磨重工に対して強い指導を行うことを私は求めたいと思います。これについては
大臣の答弁をお願いいたします。