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広野ただし君 私も価格差がどうのこうのということではなくて、やっぱりよく目を光らせておいていただいて、若干不当表示的なことになっては、さしたる差がないのに、先ほどおっしゃいましたけれ
ども、レギュラーの普通のエンジンにハイオクを入れたからって伸びるわけじゃないわけで、そういう点は是非よろしく
お願いしたいと思います。
それと、元々この
石油製品の価格体系は税金というものにすごく
影響を受けておりまして、実際非常に複雑な形になっております。
揮発油税はリッター当たり四十八・六円、地方道路税はリッター当たり五・二円、それと軽油取引税は三十二・一円。何か、私は何でこの端数が出てくるのかなというところがまずおかしいなと思うんです。それとかLPGですと十七・五円ですとか、それにタックス・オン・タックスと言われる消費税が掛かると。
こういうことで、私は、元々歴史のある税体系でありますから、その時々のものがあって、正に道路族と、昔の建設省と通産省が綱引きをしていたりいろんなことがあって、あるところに妥協があって税が決まってきているというふうにしか思えないんです。本来、全体的な、総合的な考え方からエネルギー税制はどうあるべきか、あるいは道路
関係はどうあるべきか、あるいは農業政策上どうするかという観点からはどうも決まっていないで、ただ単なる綱引きで妥協的な産物になっている。今回のものは、特に税を逃れようというような、逃れようとしたのかどうか、何しろそこは安いからということからわっと行っちゃったわけですけれ
ども、そういうことからいって何か合理的な税体系になっていないんじゃないかと、こう思います。
それともう一つ、こんなに車社会になっているのに、常々ありましたけれ
ども、車に対する税というのは物すごいですね。実際、
自動車工業会が出しているものでも九年間で七十万円の税負担があると、車の方ですね、という、これも取得税から
自動車重量税、
自動車税と、それに消費税というふうに掛かります。いろんな意味でこれもまた余り根拠のない端数の付いた税になっているんですね。
だから、これから私はますます車社会に
日本はなっていくと。もっともっとなっていくというときに、どういう税体系がいいんだろうかということがやっぱりないと、経済を活性化させる、税というのは元々最終的な
規制の典型的なものなんですから、それによっていかようにでも経済社会が変わっていくわけですから、資源配分に大きく
影響するわけで、そこのところをどのように考えておられるか、財務省と総務省にお
伺いしたいと思います。