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池田幹幸君 随分いろいろ言われたので、全部
一つ一つ本当は反論したいんだけれども、なかなかできない。
だけれども、
一つだけ言っておきます。あなたは、こういう形でりそなは外には出しませんと言っているから出ませんと言っている。しかし、そうじゃないんですよ。
銀行がこうやって、ほかの、りそな
銀行がどういうふうな仕分をするか、新勘定、
再生勘定を分けるかということをアンテナを張って調べて、それが分かったらすぐ
対応しろという形で指示出しているんです。実際にこういう業界なんですよ。分からないと思っていても分かるんです。そういう実態だということをまず知っていただきたい。そうすると、現れてくるのはまた悲劇なんですね。それが
一つ。
それから、りそなについては予算
委員会の中でもあなたおっしゃって、私言っておいたんだけれども、全然分かっておられないようだからもう一回言いますけれどもね。七六%、
中小企業向け貸付け、それを八〇%、八割にすると言っていると。確かに健全化計画ではそう言っています。だけれども、よくごらんになっていただきたいんです。ほかの今までの
公的資金注入
銀行については、
中小企業向け貸付けは絶対額でこれだけ増やしますと約束したんですよ。りそなは絶対額を書いていないんです。率だけなんです。そうすると、
新生銀行のようなことをやったらどうなります。
新生銀行は正常貸付けまでどんどんどんどん減らしたでしょう。分母をどおんと小さくしたんですよ。これをどんどん貸しはがしやれば、たとえ分子の
中小企業向け貸付けを減らしても率で上がるんです。八割になる可能性十分あるじゃありませんか。何でその絶対額が健全化計画に書かれなかったのか、それに対して何も言わなかったのか、それは私は非常に不思議に
思いますよ。それが
一つ。
それから、もう時間がないのでそのことについての論争はしません。私は、そういう
状況にあって、これから再査定をやられるわけですよ、再査定が。その再査定をやるのがあの船橋信金で有名になったトーマツです。物すごい査定をやって、正常化貸付けを三分の一、正常貸付けを三分の一減らしちゃったんです。残りは全部
不良債権に仕分けちゃったということをやったトーマツがこれは再査定するわけです。そういう
状況にあるから、これ今の時点できちんとした手を打って、先ほどの
セーフティーネットについても手を打ちながら
対応しなければどうしようもない。
私は
竹中大臣に訴えたいんだけれども、これは、ここまで来たら、もう
中小企業向けの再査定、このりそなの場合、それについてはもうやめたらどうですか。この間まで大
企業については特別検査をやってきた、ということをやりましたね。それでオーケー出してきたんだから、これについてはもうその再査定やめて、いわゆる先ほど言いましたように六号貸付け、それができるような
状況を考えていかなければ、今の関西
経済はこれはもっていかないですよ。大阪
経済、大変な
状況になるんです。特にこれは大阪、埼玉地域は大変な打撃を受けるわけですから、その辺のところを考えて、一地域の問題じゃなしに大変な問題だと。
それからもう
一つは、労働者の問題については一
銀行の問題と考えてはいけない。特に国家がこれだけ実質国有化しながらこのような指導をすれば大変な禍根を残すことになる。
いろんな問題においてこの問題に対処していかなければ大変だということを申し上げて、感想だけ、もう時間なくなっちゃいましたので。もう少しありますか。