○長妻
委員 東京都に言われたからつくったと。これは
民間企業だったら、だれかに言われたからつくった、入居者が入らない、倒産しますよ、全員解雇ですよ。
そして、
日本全国に千五百カ所あるこういう住宅を管理するのがまた、財団法人雇用振興協会というのをつくって、そこの常勤
理事が五人おられるんですが、全員が天下り。四人が労働省OB、一人が
財務省OBの方がおられる。従業員は千人おられる。だから、こういうのをいっぱいつくって、だれも入れなくても別に国から補てんしてもらうから困らない、
仕事がある。常勤
理事五人の方がおられて、どういう経営をしているのか。
そして、これは法律的根拠を聞きました。そうしましたら、雇用促進事業団法という昭和三十六年にできた法律がございますが、ここに二つ業務があります。
例えば、
一つは、「広域職業紹介活動に係る公共職業安定所の紹介により就職する者のための宿舎の設置及び運営を行うこと。」この二行の文でばんばんこれを全国につくる、これが法的根拠だということ。もう
一つ、先ほどのスパウザ小田原とか勤労福祉施設は、この条文です。「労働者のための教養、文化、体育又はレクリエーションの施設その他の福祉施設の設置及び運営を行うこと。」この二行。これで、ばんばん全国につくる。
これは聞きましたら、
局長決裁で、
大臣にも知らせなかったということなんです。スパウザ小田原はさすがに大きいから
大臣にも知らせた、あとは
局長決裁ですと。
大臣にも何の書類も回っていません。それで、その
局長の下に開発機構がある、雇用・能力開発機構。そして、その下にさっきのこれを管理するような財団法人がぶら下がっている。
一つの帝国をつくっています。
それで、その
一つのドンの方が、先ほど申し上げた清水傳雄さん。この方は、八九年の二月から九〇年の六月、職業安定
局長をされていた。ここの
局長をされていると、本当に帝国のドンになれるわけです。
九二年の六月に労働
事務次官をやめられた。そして、九二年の七月に雇用促進事業団、先ほどの開発機構の前身ですね、ここの
理事長に就任、五年間。年収が二千六百万、退職金二千七百万、五年間で一億五千万円を手にしました。当然、
事務次官をやめたときにも退職金が八千万か九千万か、かなり高いのが出たのかもしれません。そしてその後、九九年の七月、勤労者リフレッシュ事業振興財団の
理事長になりました。この財団は、先ほど申し上げましたように、スパウザ小田原に従業員を送り込むだけのためにできた財団でありますが、ここでも年収二千万取っておられる。それで、今も
理事長でおられるということであります。
そして、スパウザ小田原が八億円、四百五十五億円でつくったんですよ、それを八億円で、もう売るというのを決定したんですよ。それも、古い施設じゃなくて
平成十年の三月にオープンしているんですよ、大リゾートが。それでもう売っちゃう、八億円。
そうすると、スパウザ小田原が売却されて、多分このリフレッシュ事業振興財団というのは、解散する可能性があると思うんですね。そうしたときに、清水傳雄さんは何の責任もとらずに退職金をまたもらう。それで、またどこかに行かれる。だれも何も責任をとらない。食い散らかし。
そして、去年の十月には雇用保険の料率が千分の二、〇・二%上がった。一年間で約三千億円を超える
国民の
皆さんの負担です。そして、
平成十五年一年間で三千億円の給付がカットされる。六千億ですよ。こういうことが起こっているわけでありますね。
それで、私、これは本当に提案したいんですが、ここでだれも責任をとらなかったら、今官僚の
皆さん、この
国会をじっと見ていますよ。こういうことをやってもだれも責任とらなければ、ああそうか、よし大丈夫か、こうなるわけですよ、絶対。これは
国会の存在意義ないですから、ぜひこれは責任をここでとらせないと大変なことになる。
その大変なことは徐々にまたありまして、この同じ雇用・能力開発機構が、今度、私のしごと館、これも有名な話ですが、京都に五百八十億円もかけて私のしごと館を今建設中です。ことしの十月に正式オープンします。これは年に二十五億円の運営費がかかる。入場料は年に二億円だから、差し引き二十三億円赤字だから、これを補てんしていくわけですよ。
これは若者の
仕事についての
認識を深める、
仕事の体験ができるといううたい文句です。何でこういうところに、宇宙での
仕事が体験できますという、宇宙ステーションでの
仕事の体験コーナーもある。そんなの、どこか職安にあるんですか、今、宇宙の
仕事というのは。これは何かよくわからないですね。アミューズメントパークなら
民間にやらせてください。雇用保険ですよ、これは。
こういうことが今も続いております。これは特別会計ですから、
平成十五年度も特別会計、ここも今当然特別会計の審議をしているわけでありますから。それで、
財務省の天下りもおられる。
そして
一つ、私、提案します。この雇用・能力開発機構の役員さんは常勤が八人おられますけれども、四人が労働省のOBの方、一人が
財務省のOBの方。年収二千万弱もらっている。このOBの天下りの方、機構に天下っている方に即刻今やめていただいて、退職金をお支払いしない、これは私は最低限の措置だと思うんです。そして、このリフレッシュ財団の清水傳雄さんもやめていただいて、退職金を支払わない。
そして、
委員長にお願いしたいのは、前回もお願いしましたけれども、この清水傳雄さん、閣議決定違反をして、スパウザ小田原のような施設をつくって大損害を出した。まず、
参考人招致を御検討を、さらに。