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安住委員 やはり、さすがにいい
ラーメンを食べていらっしゃるんだと思いますけれども。
実は私、見ていて、おっと思ったんですけれども、
皆さん、百八十円の
ラーメンチェーンが出て、今東京へ展開しているらしいんですよ。別にその会社を褒めているわけじゃなくて、つまり、私は、ああ、これが
デフレというものかということをやはり実感しますね。
その
経営者が
テレビに出て堂々としゃべっているんですね。何をしゃべっているかというと、六百円の
ラーメンを食わされて当たり前だと思っている人もおかしいし、六百円でないと
ラーメンがつくれないと思っている
人たちもおかしいんだと言うんですよ。百八十円で
十分元が取れるからやってみせるという話なんですね。
百八十円の
ラーメンというのはいつの
時代かというので、私も調べました。昭和三十三年とか四年の話ですよ。
宮路先生、入省したころじゃないですか、
役所に。一緒にアメリカで
ラーメン食べましたけれども。
私は、これはどういうことをいうかというと、きょう
福井総裁が一応
予定者になりましたね。
自民党の中には、一部には
インフレターゲット論というのがあるんですよ。つまりこれは、今は
デフレだからという話ですね。しかし、本当にそうかと私は思いましたね。つまり、世界的な規模で実は
デフレというのは進行しているんですよ。
中国なんか、もうすごい
デフレですから。しかし、
中国は
経済成長しているんですよ。
我が国は
デフレで、
スパイラルを起こして、負の連鎖で
経済が縮小しているんですよ。
この差は何かということを申し上げると、先ほど
大臣がちょっと言ったんですけれども、やはり、
デフレで余剰になった資金がどこに回っているかなんですよ。
中国では、それが新しいビジネスに回って、また
経済の拡大に役立っているんですよ。
我が国はどうかというと、そうじゃなくて、どんどんどんどんそれが
スパイラルを起こして
経済の縮小になっている。こういう
価値観をちゃんと持っていないと、
我が国だけが
デフレで、
我が国だけが
インフレターゲットを設けて何かやればよくなるかというと、私は、多分それは物すごい
悪性インフレを起こす
可能性があると思うんです。ですから、今度の日銀の
総裁がどういうかじ取りをするかわかりませんけれども、そういう
時代で、
ラーメン百八十円。
それから、
皆さん九段の
宿舎にもし住んでいらっしゃったら気づくかもしれませんけれども、九段の
宿舎では、朝、
新聞が来ますね、私は必ず
チラシを見るんですよ、昔から。最近、木曜日は必ず
マンションの新築の売りの
チラシなんですよ。しかし、驚きますよ、
皆さん。私は、九段には
記者時代からもう十五年ぐらい行ったり来たりしますからね。あのころ
バブルで、九段の
宿舎の前の何とかハウスという
マンションの最上階は、たしか六億か七億だったんですよ。この間中古で売りに出ていたビラを見たら、二億ちょっとなんですね。
しかし、これは、
デフレでこれだけ世の中が変わって、逆に言えば、チャンスが来ているとも私は思うんですね。このチャンスが来ているという意識が全く
政府にないんです。こういう
デフレの
時代だからどういう行政をやるかというメッセージがないんですよ。だから失敗するんですよ。だから、幹事長のところに夜回りに行って、また山崎さんあたりが
大型補正だなんて、あほみたいなことと言ったら大変失礼ですけれども、言っているんですよ。
時代がわかっていないんですよ。
総選挙のたびに
補正予算を組んできた
歴史があります、確かに。ですから役人も、
大型補正を組むと、ああ、これが通ったら解散だなとか、つまり、ニンジンを
地方にぶら下げて選挙をやったような
時代もあります。しかし、今はそんな
時代じゃないんじゃないですかと言っているんです、私は。そういう
考え方から抜け出せるかどうかというふうに私は思うんですね。
大臣、残念ながら、見ていると、そこがやはり欠けていると私は思うんですね。いかがですか。