○岩國
委員 私は三つの審議会の名前を挙げてくださいと、
大臣が頭にいつも尊重される、あるいは活用したいと思っておられる、その御答弁はありませんでしたけれ
ども、しかし、
大臣の審議会に対するお考えというのはよくわかりました。
特殊法人はやめた方がいい、しかし、審議会は必ずしも全部やめる必要は私はないと思うんです。審議会の活用の仕方に問題がある。審議会の
意見というものをうのみにする、審議会が悪いんじゃなくてそれをうのみにする政治家の方がだめだからうまくいっていないんじゃないかという見方もあるでしょうし、両方ともだめなのかもしれません。いずれにしても、審議会の人選をきちっとし、
内容をうまく活用するということは、私はやはり、政治家の感覚でない
意見というものをこれから取り入れるということは非常に大切なことだと思う。
ところで、今
お話にありました国土審議会、
大臣は、国土審議会に
国会議員が入っておってはならぬと。どういうわけか私はその中に入っております。これは充て職みたいに
国会から指名されておりますから、私は必ず
出席するようにしておりますけれ
ども、確かに、そうしたところに
国会議員を入れるか、入れない方がいいのか、いろいろな
議論はもっとやるべきだと私は思います。
出雲市でも、建設
委員会の中に建設業を経営している
議員は入っていただかないことにしました。抵抗はありました。しかし、それは定着させるべきだと私は思っております。この
国土交通委員会の中にも、建設業に
関係していらっしゃる方は、私はある程度、その
委員でない方がいいのではないかという
意見もあります。
さて、この国土審議会、立派な目的のために設立され、今までいろいろな発言をしてきておられますけれ
ども、最近開かれないのはなぜですか。一年に盆暮れ二回ぐらいしか開かれない。しかも、そのときに発言したことはさっぱりフォローもされない。
昨年、この一年間にどれだけ国土審議会の名前が新聞に出ておるのか、私は調べてみました。例えば読売新聞では、
道路関係の例の民営化
推進委員会、この記事は五百十九回出ております。国土審議会の名前が出たのはたった五回です。それも、その他の審議会と並んでつらつらと出ただけの話。産経新聞では、民営化
推進委員会は二百二十九回出ております。国土審議会の名前は活字で一生懸命探してたった二回です。限りなく存在感が薄い。
こういう国土審議会はもうやめた方がいいんじゃないんでしょうか。気休めに置いてあるだけなのか、あるいは、全く
意味がないのにやめる理由がなかなか見つからなくて仕方なしに置いておられるのか。そして、三番目に、そこで発言したことがちゃんとフォローされないのはなぜなのか。
例えば、私が聞いたのは、県庁の所在都市についても私は疑問を呈しました。五十年前、百年前に決めた県庁、それが今も同じ場所に置いてあって、それで日本の首都を移転するのしないのと、こんなことを何年も何年も
国会議員の時間をとってやっているでしょう。首都移転というものが
議論になるんだったら、県庁の所在というものも当然、これから
地方の時代であれば、県庁の場所がそこにあるのがその地域の活性化にとって障害なのかプラスなのか、それを
一つ一つ吟味すべきである。その吟味さえも怠って、これからの均衡ある国土の発展とか、日本の
地方経済の活性化だとか、全くそれはお題目にしかすぎないわけじゃありませんか。
だから、私は
皆さんに要求しました。県庁の所在都市、例えば、いろいろな
地元でも、あそこにあるのはおかしいという
意見が既に出ている県が
幾つかあります。鳥取県も長野県も福島県も島根県も、一番県の端っこにあって、それがどうして均衡ある発展に一番最適の場所と言えるのか。まだまだほかにもあるんじゃないでしょうか。
それについてフォローされたのかどうか。聞きました、一年たって。早速検討しています。もう、それからまた四カ月たちました。あと何年待てば、こういう検討は
皆さんの方でされるのか。やはり、やる気がないならないとはっきりおっしゃった方がいいと思います。地域のこれからの均衡ある発展のために、県庁の所在地というのは全く
意味がないんだという結論を早く出してしまった方がいいんじゃないでしょうか。
意味がないならないで、それぞれの
地方自治体の
対応の仕方もあるでしょう。
その三点、簡潔に答えてください。