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政府参考人(
塚本壽雄君) それぞれの
委員会の関係について三つのお尋ねがございました。
まず、各
府省の
委員会との連携というような問題でございます。
これは、御引用いただきました発言にございますように、やはりそれぞれが緊張関係を持ちながら意思疎通を図ると。それによりまして取組の姿勢を共有して
評価の水準を上げていくと。これによりまして国民の皆様からのこの
独立行政法人評価制度、また
法人制度そのものへの信頼を確保していくことが重要だと、これが私どものお世話する
委員会の認識でもございます。
そこで、そうしたことから、実はお話のございました村松、当方
委員長の
提案で、今年の八月三十日でございますけれども、各
府省の
委員会の
委員長、そして私どもの
委員会の
委員長が初めて
独立行政法人評価の取組についての
意見交換、自由なフリートーキングでございますが、いただきました。この場で、また今後もこうした
意見交換を行っていくという申合せがございました。
と同時に、既に今年の第一次
意見というものが各
府省委員会に通知されたところでございますが、それに当たりましても、点検に当たりまして各
府省の
委員長から私どもの
委員会が、
委員長が直接御
説明を伺うというようなことで、正にそれぞれの立場におきます
評価の真意あるいはねらいというものを私どもの
委員長も直接承るというようなプロセスもこれまでの間に経ているところでございます。
今後ともこうしたものが重要であるという御指摘はそのとおりと存じますので、
委員長の方また
委員会の方でもそのような取り計らいがされていくだろうと、こう考えております。
それから、二番目は、
委員会の
委員の選任の基準ということでございます。
これは、両方とも実は外部の第三者、しかもいわゆる有識者というものが資格でございます。その
意味では、特に形式的に異なるところはないということでございますけれども、冒頭に申し上げましたような、当方の
委員会の立場ということを踏まえますれば、もとより幅広い知見をお持ちの方ということが重要になると思います。そこで、私どもの
委員会の
委員につきましては、学界、経済界等は言うに及ばず、やはり公会計や企業経営、更には企業の経営管理等と、こういう方面にも造詣の深い方にお入り、選任がされているということでございます。御指摘のとおり、この
委員会の立場を踏まえた選任が現在されているものと、こう承知しておるところでございます。
最後に、
評価基準の問題でございますけれども、やはり各
府省の
評価委員会はそれぞれの基準をお持ちであると。その
意味で、それぞれその基準が縦の軸でありますれば、私どもの
委員会の基準は横の軸みたいなものも踏まえる必要があると。
そこで、ある程度冒頭に申し上げましたことの繰り返しにもなってしまいますけれども、
評価の信頼性、実効性の向上、あるいはその確保という観点からの各
府省の基準に沿ってきちんと
評価がされているかというようなところは、やはり私どもの基準として押さえるべき、私どもの
委員会、お世話する
委員会の基準として押さえるべきものであろうと、こう考えるところでございますし、またその各
府省の
委員会の基準を踏まえた
評価そのものの内容の妥当性、特にこの
独立行政法人の趣旨、
業務の適切、効果的な
運営あるいはサービスの向上、更に財務内容の健全性とかコスト削減努力と、こうしたものが具体の各
府省委員会におきます
評価作業においてどのように生かされておるのか。そういうものがちゃんと含まれており、更にそれが改善に結び付く形で踏み込んだ
評価までいただいておるのかどうか。更にはそうした
評価の根拠などがはっきり国民の
皆さんに納得のいただける形で示されておるか等々はやはり、後ろに控えました、当、私どもの役所に置かれております
評価委員会ならではの基準、観点ではなかろうかと、このように理解しておりますし、そのようなことで、事柄が進められているところでございます。
また、各
府省の
評価委員会全体を、私どもに置かれました
評価委員会を拝見いたしますので、
評価委員会の
評価結果を、そういたしますと、非常に良い、先進的な取組をなさっているもの、これは
評価対象
法人がいろいろ特性がございますから、そうしたものが出てまいります。そういうものもやはり特筆いたしまして、こうしたものを更に推進していただくように、各
府省委員会に申し上げるというような点も重要な基準かと考えております。