○渡辺秀央君
大臣、御苦労さまでございます。
特に、小泉内閣改造後、
大臣の引き続いての御留任、おめでとうございますと言うと同時に、大変御苦労さまだというふうに思います。
先日の
大臣の所信をお聞きをいたしておる中から幾つかの問題について御質問したいと思いますが、その前に、私は大変御苦労さまと申し上げたその一つは、とにもかくにも非常に国が大変なときであると。言うならば、私は、
与党だ野党だということのとらわれ方でなくて、正に国家が危機的な状態にあると。一つは経済の観点から、一つはまた民心の観点から、あるいはまた、同時にもう一つは国家公務員のいわゆる気概というか精神力というかそういう、決して私は倫理観とか、あるいはそういう
意味ではなくて、いわゆる覇気というかそういう観点からも、非常に今、小泉内閣
総理大臣は人気を擁しておられますが、その底流は本当に難しい時期に来ているというふうに思います。
そういう時期にこの
総務省という非常に大きな役所、しかも重要な役所、重要閣僚として留任されたということは、誠にもって
大臣の、政治家としての言うならば本懐であろうと思いますが、同時にその責任、極めて重大であるというふうに思います。また、かつそういう中で先日の所信表明をお聞きしながらも、私は、今申し上げた政治家という立場からできる限りの共感できる、共鳴できる点は御協力をさせていただく、あるいはまた
意見の違うところは
指摘をさせてもらうと。こういうときこそいろんな垣根を越えた
議論が、党利党略、派利派略とかそういう
言葉ではなくて、真剣な、次の世代に対する責任として、私は非常にその
議論を価値あらしめておかなければならないという観点から、
大臣の、新しく就任されたそのことについて、先ほどの所信表明の政策的な面はここに私ももう一回、二回読ませて、読み直させていただきましたが、
考え方を一言ございましたらお聞きをしておきたいと、決意を。
もう一つは、小泉さんはいわゆる
改革なくして成長なしとおっしゃるが、私は全く逆ではないかと、今は。成長なくして
改革はできないということが国民の感情だろうというふうに思うんですね。この主語と述語がまるで違うということは、政策的には逆さまだと。言うならば政策は行き詰まっている。デフレ、デフレとおっしゃるが、実際には不況である。不況下における一面の、ある一端がデフレなんです。すなわち政策の行き詰まりだと。私はそういう
意味においては小泉さんの責任は極めて大きいと思うんです。
だけれ
ども、ここは
総務委員会ですから、私は、
大臣がどういうお
考えの中でそういう政治家としてのお取組を、どういう感じで持っておられるか、一言お聞きをいたしてスタートしたいと思います。