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大江康弘君 いろいろ言っていただいて。要は、それじゃなぜ三十年、四十年と、一番これ分かりやすい数字じゃないですか、これ。築三十年になったら危ないんですよ、あるいは築四十年になったら、これは前回から
大臣が答弁されるんでもう数字覚えましたけれども、今三十年が十二万戸ですね、十年たったら九十三万戸ということは、築二十年のやつが、いわゆる予備軍がそれだけあるということですから、一番これ分かりやすい、だれが見たって分かりやすい数字。今まで
審議官が、いろいろ手紙で出したり何出したりという、その以前の問題としてもっと分かりやすい数字。だから
建て替えよというんじゃない、三十年たったからこういうことを
検討しなさいよという
部分が僕はやはり最初は必要じゃないのかと、それは。
だから、何のために
マンション管理士だとかあるいは
建築士だとか、あるいはそれぞれの自治体においてはそれぞれの建設部か何か知りませんけれども、名前は知らないけれどもそういうやっぱりプロフェッショナルがおるわけですから、そういう
人たちも巻き込んでしっかりと、入っていく以前に国としての私は明確な方向性というものを示してやるべきではないのかなというふうに思ったんです。
もうこれは答弁要らないです。ちょっと今日時間なくなってきました。もう
法務省、結構でございます。どうぞお引き取りください。
大臣、ちょっと今の
部分でもし後で答弁あったらしてください。
それで、私は、この
マンション法、前回も言いましたが、私なんかが住んでいる田舎では余り関係ないんですね、正直。これはやっぱり三大都市圏、そして東京をどうするか。
大臣がこの
法案を、円滑法をやってもいいよといった背景に、落ち込んでいく経済の低迷の中で、私は、道路を造るよりも家を造った方が、
建物を造った方がやっぱり働く人のすそ野が広い。窓一枚、壁紙一枚にしてもやっぱりそういう需要というものの中で雇用も望めるという、これは僕は
一つの政策としては非常にこれは正しいことだと思うんです。ここらが僕は政策転換という
部分であると思うんですけれども。
そういう中で、私は
個人的には一極集中賛成なんです。やっぱり東京というのは賛成です。人間でも何でも、それはなぜかといったら、東京賛成かということじゃないんですが、中心主義というもの。何でもやっぱり中心がきちっとしておらなかったら全体が良くならない。体でも我々のこのおへその回りが一番大事なんですから、やっぱりこの中心を大事にしなきゃいかぬという。しかし、それがずっと、公と私の関係が官と民になってから非常におかしくなった。
大臣は前に、東京都の都市計画道路を進めて八兆円、これをしたら四十兆円の経済効果があると、こんな数字を聞かせていただいたら、私の和歌山県のところなんかもう予算要らぬからそっちへ回すよと。実はこの間、不審船のときにも言ったんです。まあ、お互いそれぞれ
委員の皆さんの地元が、これは道路と不審船を造るお金の出し方は別ですけれども、よし、これだけ国が大変なんだったら、おれのところ十キロ道造るのをそれをやめて、その分のお金を不審船対処の海上保安庁の船の造りに回そうじゃないかと。これを、ねえ、
荒井先生、やりましょうよ。これをやっぱりやって、それをやったって僕は、それで県民が批判を、政治家を批判するようじゃ、もうそんな県なんかこれはやめたらいいわけなんですね。
だから、そういう私は
一つの
部分を見ておっても、やっぱり東京というのは、この都市圏に日本
国民の四分の一が住んでいる、そこに一部上場の六五%の会社の本店が来ておるという、マスコミなんか八五%、わずか国土の三%ないところにこれだけ集中しておるという。やっぱりこの
法律というのは基本的に私は大事だなということを思うんです。
しかし、反面、今の日本の、かつての建設省、そして今の国交省が
一つだけ
住宅政策において過ちがあるとするならば、私は、ウサギ小屋みたいな小さな家を造ってきた、日本の経済力とは正に反比例のような、
反対のところにおるような
住宅政策を進めてきた。そのことが私は、
大臣、どこへ悪
影響を及ぼすかといったら、私は教育に悪
影響を及ぼしておるというふうに思うんです。
大臣ところは二世帯同居で、三世帯、これが理想なんですね。結局、今の子供は知識があっても知恵がない。知恵はだれからもらうのかといったら、やっぱりおじいちゃん、おばあちゃんなんですね。ところが、日本の
住宅政策が誤ってきた結果、本当に小さい家しか造らないから、田舎からおじいちゃん、おばあちゃんが出てきても、荷物持って泊まるつもりで出てきても、部屋を見たら泊まるところがない。ここで一週間も泊まって孫
たちと遊ぼうと思って出てきたけれども、こんなところでいたら嫁や息子に迷惑を掛けるからといって、昼来たらもう夕方帰るという。ここら辺りの
部分が、私は、おじいちゃん、おばあちゃんがせっかく出てきて、長年の知恵を子供
たちに教えてやる、そういう知恵からやっぱり私は道徳心だとか、あるいは
一つの、子供がどう生きていかなければいけないのかという学校で教えてくれない
部分が、私は、この家というお互いがやはり帰る
部分の中で非常に与えてくれた
部分が大きいと思うんですけれども、悲しいかな、今までの
住宅政策の私ははっきり言って誤りが、なぜこういう造りになってきたかということは後ほどまた
質問もさせていただきますけれども、結局、居住面積、居住空間が狭かったという
部分もあったかと思います。
それだけに、
大臣、こういう今までの過去を振り返ってみても、こういう家造りは駄目なんだ、せっかくこの
マンション法をこう作り上げても、またぞろ同じような小さいものを、それは確かに選ぶ側の自由でありますけれども、最低限、私なんか思うのは、田舎からおじいちゃん、おばあちゃんが東京へ来てくれるという人には、そういう別個三LDKを四LDKにして、その
一つ増えた
部分を国が補てんしてやるとか、それはあくまでも触れ合いの間みたいな形でそういうことを与えてやるとか、そういう
部分がなければ、私はいろんな意味でこういう
法律を作っても、基本的に国交省がそういう
部分まで目をやって、かゆいところに手が届く
大臣ですから、これからきちっとしていただけると思うんですけれども、どうですか、
大臣、そこら辺り。