○高嶋良充君 民主党・新緑風会の高嶋良充でございます。
副
大臣、先ほどからも、
林委員からも出ていますけれども、私は、今般の
行革推進事務局で進められている
公務員制度改革の法案作業といいますか、作業というのは非常に各界から評判が悪いというふうに思っているんです。
それで、先ほど
林委員の方から、
人事院はまないたの上のコイだと、こういう
指摘がありましたけれども、五月の読売新聞の社説でこういうことが書かれていました。ちょっと紹介をさせていただくと、「
公務員制度改革を
官僚だけにまかせるのは、病気の患者にメスを持たせるようなものだ。」と、こういう
指摘があったんですね。正に今、
行革推進事務局で進められているこの法案作業の中身、これからも、後で
質問をしていきますけれども、この作業というのは、
基本的に言えば、
公務員制度に直接かかわるキャリア
官僚の皆さん方が、本来そこが開腹されなければならないのに、その
人たちがメスを持ってやっているところに問題があるんだと、こういう
指摘だろうというふうに思っています。
そういう
意味では、今日せっかく
公務員制度改革の集中審議的なことがこの
委員会でやられておりますので、是非、副
大臣、今日は
政治家同士の
意見交換ということで是非副
大臣の率直な
意見を聞かせていただきたいというふうに思っています。
先ほどからも
批判が続出しているという、こういうことなんですけれども、最近では十一月の一日の毎日新聞の社説に、「陰でコソコソ「
改革」するな」と、こういう社説が載せられました。十一月五日の東京新聞では、
公務員制度改革、「これでは改悪になる」と、こういう社説なんですね。
先ほどの
林委員の御
意見を聞いていると、こういう社説を書くのは人事官にマスコミ出身者がいるからではないかというような疑念も提起をされていましたけれども、この毎日新聞と東京新聞というのは人事官の出身ではないようでして、そういう
意味では、読売、朝日、毎日、日経、東京も、すべてのマスコミが社説で
批判をしているというのは、これは
国民的な
批判があるからだというふうにやっぱり
理解をする必要があるんではないかなというふうに思っています。
さらに、五月に二十一
世紀臨調が提言がされました。これは総理に提言がされたわけでありますし、そのほかにも
行政学会とか労働法学会、かなりの多くの有識者が
批判をされています。ところが、こういう
批判に対して
事務局は耳を傾けているのかどうかというのが私には分からないわけですけれども。
そこで、副
大臣にお聞きをいたしますけれども、これだけ各方面から
批判が巻き起こっていることについてどう認識をされているのか、と同時に、今後もこうした
批判に聞く耳を持たないということなのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。