○清水嘉与子君 二つの問題について伺いたいんですけれども、一つは、
内閣府の方の
資料を拝見いたしますと、
鴨下副
大臣にお伺いしたいんです、最初は。
内閣府の
資料を見ますと、
障害者の数はだんだん年々増えているというデータが出ております。そして、今ずっとお話を伺っておりますと、
障害も非常に複雑、
重度化しているというような話を聞いております。そもそも
障害者に対する政策もですけれども、
障害者そのものを減らすことができないかという問題、一点でございます。
いろんな
状況で、さっき副
大臣もおっしゃったような
状況で、いろいろな原因があろうと思いますけれども、一体何でこんなに
障害者が増えてくるんだろうか、
重度化してくるんだろうか。医学の進歩がもうすごい勢いで進んでいるにもかかわらず、こういう
状況を何とかできないんだろうか。
身体障害者の方はかなり高年齢の人たちが増えてきていますから、これは恐らく脳血管
障害だとか、あるいは事故だとか交通事故、いろんなことがあると思うんですけれども、それもやっぱり予防
措置、何か対策ができるんじゃないだろうか。つまり、そういうところにもうちょっと政策を転換できないだろうかと。
それから、
子どもの問題なんですけれども、本当に、だんだん生まれる
子どもが少なくなるにもかかわらず、
障害児が相変わらず増えてくるというのはやっぱり大きな問題だろうと思うんですけれども。
確かに私、昔、学生のころには、せいぜい八百グラムの
子どもが育つようになったといってニュースになっていたんですけれども、今ごろはもう四百グラムくらいでも育つなんということを言っているわけですので、その子たちが本当にどういう
状況で、将来、生涯を送っていくんだろうかと、本当によく分からない点がたくさんあるわけですね。そういうものをきちんとやはり把握して、本当に大切な
子どもたちをみんな健全に育てるような政策をやっぱりするべきでないかと思うんですけれども、その辺の可能性といいますか、それは御専門のメディカルドクターとしての立場でも結構と思いますけれども、それ一点、伺いたいこと。
もう一点は、
文部科学省の
関係なんですけれども、
障害児の
方々がだんだんに
養護学校なんかに来れるようになった、大変うれしいことでございます。
導尿とか、たんの吸引だとか、
経管栄養、あるいはもう酸素を持ったままで
学校へ来るようなことも一杯出てきていると思うんですね。やがてこれ普通
学級にもあるいは出てくる可能性もあるかと思います。
今は取りあえずは
養護学校のことで、この対策を
厚生労働省と
文部科学省といろいろ研究してくださって、来年はいろいろ予算を取ってくださるということになっているのを伺っております。結局、専門家ということで、
看護師を雇い入れるか、
学校に雇い入れるか、あるいは訪問看護ステーションから雇った形にして来てもらうというようなことを考えていらっしゃるというふうに伺っております。
しかし、一つは
厚生労働省にお願いしたいんですけれども、今訪問看護ステーションにまだ十分な数じゃないんですけれども、そこにいる
看護師が
養護学校に来る。ところが、直接来れないような仕組みになっているわけですね。直接来れないというのは、つまり居宅じゃないから、
学校の
施設には訪問をしても全然収入がもらえないということになっていますよね。ですから、どこかの
施設に雇ったことにして、そこから派遣するというようなことを聞いていますけれども、それに一億何千万も、何人か、大した数じゃないと思いますけれども、取っていらっしゃる、そういうことをする。そしてまた、文部省の方では、何とか
看護師をそこに置いていく、配置していくというような政策でそこを埋めようとしていらっしゃるわけなんですけれども。
私は、
学校に養護教諭という職種が実はあるわけですよね。この人たちは当然
子どもの身体、
精神、心と体のケアをしている人でして、昔はもうそれこそ、いわゆるスクールナースですよね、そういう活躍をしていたわけですけれども、その
方々が教諭になって、教諭と同じ位置付けにしてもらったということになったのかどうか分かりませんけれども、ということになって、だんだんに直接にケアをしなくなってしまった、できなくなってしまった。また、保健婦とか
看護師の
資格を持たない人たちが随分養護教諭として入ってきたということになって、こういう仕事もできなくなっちゃっているんですね、今。できない。
しかし、現実問題としてその養護教諭の
方々のお話を伺いますと、自分たちはやりますよと、やりたい、むしろ。むしろできないところは少し経験でもして、勉強してでも、こういう
子どもたちの体のケアですからやりますよと。また、昔自分たちが苦しんだように、新しく
看護師なんか雇わなくたって自分たちができるようにしてもらいたいというようなことを私は聞いているわけなんですね。
是非その辺のところを、今すぐにお答えはとても難しいと思いますので、是非そのグループの
方々にも御
意見を聞いていただいて、将来やっぱり
学校の先生が
子どもの体も心もケアするという方がとてもいいと思いますので、是非そうしていただきたいし、また、
厚生労働省の方は訪問
看護師さんをわざわざどこかに、雇ってくるなんて言わないで、訪問する先を、例えば
養護学校に直接訪問できるような仕組みを作っていただくとか、その辺のことを是非解決していただかないと、やはりこの
子どもたちが、
障害を持った
子どもたちが
学校に来れない、そのことを広めるためにも是非そういうようなことを考えていただきたいと、これはお願いで結構ですので、最初の問題、
障害者をどうやって減らす、減らすことにどうしたらいいのかということを少し教えていただきたい。