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浜田委員 そういう
意味では、ほかの国も
日本も同じような
考えで、
テロというものに対する怒りというのは皆どこの国も持っているわけですよね。それでもって、この問題をこのままにしておいてはいけないという形の中でこの
作戦が進められていると思うわけであります。
ですから、どうもクローズアップすると
アメリカが、
アメリカがという話になりますが、しかしながらそうではなくて、もう既に御存じのように、今
お話にありましたように二十数カ国の国がこれに
参加をしていて、同じ思いを持って
作戦行動をしているわけでありますので、当然のごとく
日本としてもその
責任というか、同じ
考えであるならばそれなりのしっかりとした義務を果たさなければならないということでありますので、
中心になっているのは
アメリカでありますけれども、どうもこのところ、
国際合意の中でそれが行われているということが少々欠落しているような気がしますので、あえてここで言わせていただいた次第であります。
そしてまた今後、今回
基本計画の
延長の中でもいろいろな形で、輸送の話もあればということもあって、今与えられている
任務というのがあるわけでありますけれども、よく避けて通って
議論があるんですが、
誤解をちょっと正しておきたいと思うんです。
イージス艦というのは一体どんな船なのという話がありまして、まあ
護衛艦なんですが、その中で世間に対する
誤解というのがちょっとあるのかなと思うんですけれども、何か
イージス艦の
派遣については、大変これは攻撃的な艦であるので危険だとか、
イージス艦を
派遣すれば
自衛隊が
戦争に直接
参加することになるというような
指摘というか主張する方々がおりまして、私自身はそうは思っていないのであります。
なぜかというと、それは現場で、インド洋の海域で、大変厳しい
環境ですよね。この間も見せていただきましたけれども、生卵を
サランラップに入れて置いておいたら目玉焼きになっちゃうとか、そしてまた、これは海洋上でやっているわけですから、いろいろなあらしもあれば、そういう厳しい
環境の中で
海上自衛隊の
隊員たちがなぜそれで出ているか。これはまさに
日本の国益なんですね。
湾岸戦争のときは、金だけ出して一緒に汗を流していないじゃないかという批判があった。それで、その中で
日本の
意思として、
日本は
テロは許さないんだよという
意思のもとに、要するに
自衛隊員はそれを体現しているわけですよね。
そうすると、逆に言うと、
日本国民の代表として、あそこで国際的な同じ
考えを持つ同志がそこで行動しているわけですから、まさに我々にかわって仕事しているというふうに思ってもいいと思うんですが、そこで一番何よりも大切なのは、そういう
気持ちを持つということと、我々とすれば彼らの安全というものをやはり十分に確保することが重要だと思うんですね。
だから、意外とそれを持つことによって使ってしまう、要するに暴発して何かしちゃうといけないんじゃないかという話がありますが、すべていつもその面しか
議論がされないんですが、そうではなくて、では、出ていっている
人たちにとって
武器というのは何なのかといえば、まさに
自分たちを守る道具でもあるわけでありますので、そういう
意味においてはそこをしっかりと担保してあげる、安全のために。それは当然のごとくそれだけのものを持っている、
能力があるわけですから。
逆に言うと、
武器なんていうのはそんなものですよね。使い過ぎれば危ないし、しかしながら
自分を守るためには大変重要なものだということになるわけでありますから。そうなれば、持っているならば、要するに最高の安心できるものでその
任務についた方がいいと私は思うんですよね。
議論を聞いていますと、何かそれを出すと、いかにもすぐ
戦争になってという話になったり、戦闘に巻き込まれて大変だという話がありますが、
我が国は
日本国憲法があり、ましてや
法律があるわけですね。しっかりとした
法律のもとに
自衛隊員は行動することになっているわけですよ。
ですから、それを守らなければ、それはもう
自衛隊でも何でもなくなってしまうわけでありますから、そこのところは私は、何か
人間を疑うのは、それは自由ですが、しかしながら、やはりそれを信じるという
気持ち、そういう
気持ちによって
自衛隊員は、私は少なくともしっかりと
日本の国の安全のために努力してくれているものと確信をしているわけでございます。
さてそこで、私は、だからといって、
アメリカが出せと言うから出すというのは好きじゃないんですね、これは。そうじゃないんですよ。そうじゃなくて、やはり今言ったように、
隊員の安全だとか
法律の
目的達成ということであれば、ぜひこれは
議論して、出していくべきだと思うんですよ。
イージス艦だから出さない、
アメリカから言われたから出すというのじゃないと思うんですね。そうじゃなくて、まさに
自分の国の
意思としてそういうものを出していく、そして、もって
イージス艦に対する
誤解も解いていかないといけないと私は思うんですよ。
ですから、このことについてはいろいろな選択肢があると思いますけれども、今後の
イージス艦の
派遣についての
考え方を
大臣にちょっとお伺いしたいなと思います。