○大出
委員 大変困ったことに、米軍の方よりも
日本のP3Cの方がうるさいというような感覚で書いてあるわけでございまして、それと同時に、協定違反ではないかと疑われていたり、訴訟の原告でございますので、証人に立ったりもしている方が、こういう話が出てきて、物資を投下する訓練をやっているというと、本来、そんな訓練だと目的が違うのではないかというような話があるわけでして、この辺は、やはり現場の方はしょっちゅう騒音があるから逐一どんな飛行機が通ったかということが音でわかるわけですから、そういう
意味ではしっかりとしていただかなければいけないなと思っております。
そして、先ほ
ども最初に申し上げたみたいに、どんな音がするのかとかそこにいたら耐えられるのかというようなことを示すことが大変難しいわけでございまして、長いと思われるかもしれませんけれ
ども、こういうことが起こっているんだということを少しでも現場の声をお伝えしたくて、私は今、るる言っているわけです。
もう
一つ、「原告の声」の中にありますので申し上げますが、「軍用機の尻にも麻酔液を」というタイトルなんですね。何かといいますと、これは二〇〇一年六月の話なんですが、
六月二十一日、構造改革の指針となる基本方針が正式に決定された。その中の不良債権問題で「今後二〜三年を
日本経済の集中調整期間とし、短期的には低い経済成長を甘受しなければならない」というのがある。不良債権ではないが、基地周辺住民には不良環境問題として今後二〜三年どころか過去四十年にもわたって爆音のために最低限度以下の生活を強いられてきた。これに関することはどこにもまったく触れられていない。一体どうしてくれるのか。六月二十一日付小泉内閣のメルマガの中で、厚生労働
大臣は無医村での体験談として、耳にコガネムシが入った少年を看護婦の機転でコガネムシの尻に麻酔液を注射して動けなくし、無事取り出すことに成功した話を紹介している。我々基地周辺住民は、連日のようにコガネムシどころかFA18やP3Cなどの爆音が両耳から侵入し、外耳道を通り越して脳髄にまで達し、精神的・肉体的にダメージを与えている。どこかにFA18やP3Cなどの尻に麻酔液を注射して動けなくしてくれる看護婦さんはいないだろうか。
こう書いてあるんですね。
これは要するに、常時うるさい音を聞いているとなると、とてもたまらないわけですね。笑い話ではございません、笑えないような状況。これが、ある
意味の、全部ではございませんし、一端しかありません。一端を
お話ししただけで大分時間が参ってしまいまして、この問題はいずれまたの機会にいたします。
先ほ
ども申し上げたように、エンバイロテックとの比較について触れたいわけなんです。
というのは、実はあの問題は、
一つは、先ほど申し上げましたように、エンバイロテックのダイオキシンに絡む設備を国の費用によって撤去させるということが最終結果だったわけですが、そのときに、九二年に米軍に言われ始めてから撤去をするまでに八年ぐらいかかったということなんですが、そのとき米軍住宅というのをずっと建ててきたわけですね。さらには、最終的には
施設を撤去する費用を出したということなんです。
それで、一番最初は住宅があったのですが、公害
施設ができてから後に住宅を建てたり改修したり、実はずっと防衛
施設庁はしてきたのです。平成四年に環境文化
委員会において
アメリカから悪臭と煙害の問題について
指摘があったわけですが、その後も、平成五年度にいわゆる改築や新築にお金をかけているのです。平成四年に言われて、平成五年度は三十四億円かけていまして、平成六年度は八十三億円かけていまして、平成九年度は四十七億円かけておりまして、平成十一年度は十九億円かけているんですね。これをかけて米軍住宅を建てたりあるいは改築をした。合計百八十三億円かけているわけですね。さらに、公害がうるさいということで、
施設を撤去するのに総額六十八億円かけているわけですよ。足しますと二百五十一億円を米軍の軍属と家族の
皆さんのために金を使ったということなんですね。一応の解決を見たということなんでしょう。
ところが、この厚木訴訟の場合には、賠償金が二十七億四千六百万と言われているんですが、まだ控訴もしますし、解決がついていないということなんです。この辺の違いを私はもう少し、やはり
日本の
皆さんが本来守られるべき対象なんですから、しっかりとこれは控訴を取り下げるか何かして解決をしていただきたいと
石破さんにお願いをしたいんですが、お答えください。