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土井たか子君
防衛庁の情報請求者リストの問題、もう大問題になっております。
先ほど
総理は、有事法制特別
委員会のこれからをひとつ見守ってということもおっしゃいましたけれ
ども、特別
委員会が具体的な場所とはいえ、私は一
委員会の問題ではなくて
国会という立場においてこれは
考えなければならない大きなこれは問題だ、ゆゆしい問題だと実は思うんですね。
報道によれば、十一日の、昨日ですね、
与党の幹事長、国対
委員長の
会談で、予定をされた
防衛庁のリスト問題の
報告書について詳細にわたる本体といいますか全文、これに対してはそれ隠して、
報告書の提出は行わないで、
報告の
概要、
報告書の
概要の、の
概要を削って
報告書ということだけにしてこれ発表することを求められたというのが伝わってきております。
先ほ
ども鳩山代表が示されておりましたけれ
ども、本体これなんです、三十九ページあります。これは出す必要なしと、公表は差し控えようと。そしてもう一つ、その
報告書の
概要というのはこれなんです。そして、これを、の
概要を削って単に
報告となっていますが、四ページです。これしか実はあの特別
委員会の
野党の出席する
理事会にはなかったわけです。この中身も改ざんされておりますよ。これは
与党の手によって改ざんされて出された中身です。
したがって、これを
考えてみると、
野党が追及しなければ今日ここに私はこの原文も持って出てくることができませんでした。全文を目にすることはできませんでした。
国民の立場からすれば、これは随分ごまかし策に遭うという格好じゃないんですか。そして、行政によって作成された
報告書というのが、
与党によってその取扱いということを
指示して、しかも一部の改ざんまでこれが受け入れられて、
調査報告の中身というのに対しての信憑性が疑われるということにもなっていくということを
考えますと、
政府・
与党による総ぐるみの事実隠ぺいそのものだというふうに言ったって言い過ぎではないんだと思うんですよ。
国民に対するこれは情報操作にもなりますよ、こういうことやったら。
国民を愚弄するものだ、
国会軽視も甚だしい、こういうことを私は思うんです。
そうしたら、また情報がございましてですね、
報道によれば。
自民党の山崎幹事長は、全文を公表するなというふうに言ったわけではないんで、
意見を述べただけで命令したわけではないと、このように言われているわけですから、実は圧力を掛けられたということを自ら自認しておられるんですね、一方では。しかし、
責任逃れも甚だしいと私は思います。
こういうやり方は、しかし私は、これ驚いたと思うんです。申し上げますが、六月の七日付けで
与党「政と官のあり方等
検討協議会」とりまとめというのが出ております。これは、ここに
与党の
皆さんいらっしゃるから、
皆さんよく中身について御存じだと思いますが、この(2)のところを見ると、「
官僚が、
大臣、副
大臣・政務官に都合の悪い情報を秘匿し、重大な政策判断の誤りを招くことや、既得権益を優先するなど偏った情報の提供を行ってはならない。」と書いてあるんですよ……