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櫻井充君 済みません、それは我々は全く認めていないんであって、
政府側がそれをずっとやり続けてきていたわけじゃないですか。それは、我々は構造
改革をやりましょうということをずっと言い続けてきたわけであって、今になってやっと、官僚
組織をどうしますかと、そして特殊法人どうしますかという、そういう
議論になってきているわけじゃないですか。しかし、それも残念ながら実行に移されていないというのが、それは、今、塩川
財務大臣がいろんな抵抗があるからとおっしゃっていましたが、正しくそのとおりなんじゃないんですか。そう思いますが。
それと、私は、率直なところを申しますと、
柳澤大臣、僕は直接償却をやるべきだということをずっと訴えてきましたが、私は間違っていたかもしれないと最近思うようになりました。これは民主党の意見ではありません、私個人の意見です。
時期の問題だったと思うんです。つまりは、ある時期だったら直接償却できたかもしれない。どの時期において間接償却がいいのか直接償却がいいのかということを改めて考えていかなきゃいけないんじゃないだろうかという気がしております。その
意味で、自分が行ってきた
議論というのがかなりの部分拙稚だったかもしれないという反省をしております。
今、ただし、なぜこういう
議論がずっと行われてきているのかといえば、査定の甘さというのがありました。それは、だって、その査定の方式が変わるたびに
不良債権の額が増えた時期があったからです。そのたびに引当金がどうだったのかという
議論がずっとされていて、間接償却がきちんとされていなかった、そのことが一番大きな問題だったんだろうと思うんです。その
意味で、今、本当にその直接償却をやる時期なのかどうかというのを個人的には改めて考えさせられております。
実際、
デフレ下の中で直接償却をとにかくここの短
期間でどんどんやっていくんだとすれば、それはある部分、今度は
財政出動も伴っていかないとなかなか厳しいところがあるんだろうと思うんですよ、企業が倒産していきますし。
財政は
財政で三十兆円枠を守ります、一方で直接償却をやって失業者が増えるような
状況になります、そういう、それが小泉さんが言っている痛みだと。しかし、痛みを、痛みをというか、伴う手術をするとすれば、普通は我々医者的な感覚でいえば、必ず麻酔をやって極力痛みを減らした中でやっていくべきなんだと思うんですよ。その痛みを減らせる時期にやれなかったと。今はもう痛みは皆さん感じてくださいという中で、本当にやれるんでしょうか。この点についていかがですか。