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小泉親司君 まず、私は、
福田官房長官は、
非核三
原則について、今は
憲法だって変えようという
時代だから
国際情勢の変化や
国民が
核兵器を持つべきだということになれば変わることもあるかもしれないというふうに
発言しながら、今度は、
見直しなんて言っていない、そんなことを言ったら政権がつぶれるといって
非核三
原則の
見直しの
発言を否定されております。
私、この一連の問題では、
官房長官が
官房長官と
政府首脳という一人二役を演じて自作自演の言わば猿芝居的なことをやったという点では、私は二重三重に
国民を愚弄する以外の何物でもないというふうに思います。
この
非核三
原則は
日本の
国是であること、
政府不動の方針と言われることは論をまたないわけでありますが、
官房長官の父上の
福田総理
大臣も、
憲法にも似た
我が国の基本
政策であるということを繰り返し言っていた問題であります。その点で、私は、この
非核三
原則を覆す
発言をした官房長は閣僚の資格がないものだという点で私は罷免を強く要求をしております。私
たちは、野党四党と結束しまして、一つは総理が
官房長官の罷免を行うこと、二つ目は衆議院の有事法制特別
委員会でこの問題についての総理
大臣出席の下での集中審議を要求をいたしております。
私は、この場所では、
官房長官に対しまして、
官房長官自らが責任をお取りになって直ちに
辞任されることを強く要求をしたいというふうに思います。
そこで、私は、国後島のディーゼル発電所問題について次に
質問をさせていただきます。
外務大臣に私はまずお聞きしますが、私は、これまで三回にわたって国後島を始めとする三島へのディーゼル発電所供与問題について
質問をしてまいりました。特に、国後島へのディーゼル発電所供与問題は、九八年の十一月、皆さんのお手元にも資料をお配りしてありますが、この三島のディーゼル発電所のコンサルタントを担当したパシフィック・コンサルタンツ・インターナショナルが出した本格的な電力
調査報告書でも、また九九年七月の東京電力の
調査報告書でも、ディーゼル発電所それ自体の供与は必要ないという
調査結果が出ております。
私、今日、また国後島のディーゼル発電所の図をお持ちしましたが、(図表掲示)こちらが古い発電所でこちらが新しい発電所。古い発電所の外装や外壁、いわゆる建屋の改築は二つの
報告書でも繰り返し言っておりますが、ディーゼル発電所の供与そのものについては不要であるというふうな
調査結果が出ております。
ところが、九九年の十二月七日、外務省が供与を省内決定した。一体どのようにして外務省が決定したのか、このディーゼル発電所供与に異常な執念を燃やしていた鈴木代議士がどのように関与していたのか、私は外務省にこれまでただしてまいりました。これに対しまして、川口
外務大臣は、九八年の四月のいわゆる橋本・エリツィン川奈会談で既に供与が決定しているもので、
政策判断として行ったものだとの一点張りであった。ところが、五月二十九日の衆議院の外務
委員会で
外務大臣は、この発電所の設置について、本来望ましい姿でなされていなかったかもしれないというふうに
答弁されました。
一体、どの点が望ましい姿ではなかったというふうにお考えなんですか。