○木俣佳丈君 おはようございます。民主党・新緑風会の木俣佳丈でございます。
まず、今日は
日朝の問題について集中的に討議ということで、まず
石破大臣、
就任おめでとうございます。そしてまた、副
大臣、
政務官の皆さんにも御
就任おめでとうございます。この次の国会というのは、恐らくは
北朝鮮国会ということを名付けられる、又は
安全保障国会ということになることは間違いないということで、せいぜい励んでいただきたいなと思っておるわけでございますが。
外交というと、私は三十年来
外務大臣を務められたドイツのゲンシャーさんという方を
思い出すわけなんですが、この方が言う言葉の中で、
外交の基本というのは、相手に誤解を与えたり、そのために、それによって誤った判断が生じる余地を残さない明確な意思の伝達であると、こういう言葉を述べていらっしゃって、これは
外交は言葉であるということを言われておると思うんですね。
拉致問題の解決なくして
日朝の国交正常化はない、これほど明確な意思の伝達というのはないと私は思っておりまして、そういう
意味では
小泉総理を評価しております。
ただ、一連の流れの中で、先ほ
ども同僚議員からも
お話がございましたけれ
ども、例えば情報の伝達の方法が大分
政府で混乱していたんではないかということを私は思わざるを得ない。
例えば、九月の十七日に、午後三時に
拉致被害者の御
家族の
方々、飯倉公館に行った。そして一時間待った。そこで、要は生死について本当にむごいことを伺った。そして、植竹副
大臣、
官房長官から、こういう言葉だったらしいんですが、誠に申し上げにくいことですが、例えば
横田さん、めぐみさんはお亡くなりになられましたと。そして、確認しましたと、こういう言葉を付け加えていらっしゃるわけです。ところが翌日、これは
安倍副
長官が
拉致の
家族の
方々のところに飛んでいっていただいたと。ここで言われたことは、確認は取っていませんと、こういう言葉なんですよね。
ですから、
政府が飯倉公館まで、私は呼び出すというより出向いていって申し上げるというのが当たり前で、と思うんですが、呼び出してまで確認しましたと明言をしたというのは間違いないと思うんですが、しかし
内閣の柱である副
長官が翌日会って、確認は取っていませんと。取ったか取らないかよく分からないという中で、
家族の
方々が物すごく苦悩し、混乱したと。
日本国じゅうと言っていいかと
思いますが。
このことで、例えば私が伺ったのは、
増元さんのお父さんなんかも今がんで病床におられて、この日もテレビを見ていらっしゃって、何とかという
思いであったと。しかしながらということで、今は非常に悪化してしまったとか、そういうちょっと感情的な話かもしれませんけれ
ども、
家族の
方々のことを思うと、これは副
長官も同じ気持ちだと思うんです。同じ気持ちだと思うから私も答えていただきたいんですが、この辺り、非常に言葉の不明確さがあったということは思われますですよね、副
長官。