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2002-03-14 第154回国会 参議院 外交防衛委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十四年三月十四日(木曜日) 午前八時三十二分開会 ─────────────
委員氏名
委員長
武見
敬三
君 理 事
山本
一太
君 理 事
吉村剛太郎
君 理 事
木俣
佳丈君 理 事
山口那津男
君 理 事
小泉
親司君 泉
信也
君 河本 英典君
桜井
新君
福島啓史郎
君
舛添
要一
君
矢野
哲朗
君
山下
善彦
君
海野
徹君
佐藤
道夫
君
齋藤
勁君
広中和歌子
君
遠山
清彦
君
吉岡
吉典
君 田村 秀昭君
大田
昌秀
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
武見
敬三
君 理 事
山本
一太
君
吉村剛太郎
君
木俣
佳丈君
山口那津男
君
小泉
親司君 委 員 泉
信也
君
桜井
新君
福島啓史郎
君
舛添
要一
君
矢野
哲朗
君
山下
善彦
君
海野
徹君
佐藤
道夫
君
齋藤
勁君
広中和歌子
君
遠山
清彦
君
吉岡
吉典
君
大田
昌秀
君
国務大臣
外務大臣
川口
順子
君
国務大臣
(
防衛庁長官
)
中谷
元君
大臣政務官
防衛庁長官政務
官
木村
太郎
君
防衛庁長官政務
官
山下
善彦
君
外務大臣政務官
今村
雅弘
君
外務大臣政務官
松浪健四郎
君
外務大臣政務官
水野
賢一
君
事務局側
常任委員会専門
員 櫻川 明巧君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
国政調査
に関する件 ○
外交
、
防衛等
に関する
調査
(
外交
の
基本方針
に関する件) (国の
防衛
の
基本方針
に関する件) ─────────────
武見敬三
1
○
委員長
(
武見敬三
君) ただいまから
外交防衛委員会
を開会いたします。 議事に先立ち、新たに就任された
国務大臣
、
大臣政務官
及び
長官政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
川口外務大臣
。
川口順子
2
○
国務大臣
(
川口順子
君) このたび
外務大臣
に就任をいたしました
川口順子
でございます。
武見委員長
を始め各
委員
の
皆様方
にご
あいさつ
を申し上げます。
外交
に対する
国民
の
信頼
を回復をし、
我が国
が強靱な
外交
を展開をしていくことができるためには、やはり
外務省
の
改革
というのが今必要でございまして、
改革
及び
外交課題
への
取組
に
外務大臣
として一生懸命に取り組ませていただきたいと考えております。
武見委員長
を始め
委員各位
の
皆様方
の御
指導
をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。
武見敬三
3
○
委員長
(
武見敬三
君)
今村外務大臣政務官
。
今村雅弘
4
○
大臣政務官
(
今村雅弘
君) おはようございます。
外務大臣政務官
を拝命いたしました
今村雅弘
でございます。
浅学非才
の者でございますが、よろしくお願いいたします。
武見敬三
5
○
委員長
(
武見敬三
君)
松浪外務大臣政務官
。
松浪健四郎
6
○
大臣政務官
(
松浪健四郎
君) おはようございます。 このたび
外務大臣政務官
を拝命いたしました
松浪健四郎
でございます。
武見委員長
始め
委員各位
の
皆様方
の御
支援
と御
指導
のほど、よろしくお願い申し上げます。
武見敬三
7
○
委員長
(
武見敬三
君)
水野外務大臣政務官
。
水野賢一
8
○
大臣政務官
(
水野賢一
君) このたび
外務大臣政務官
に就任いたしました
水野賢一
でございます。
武見委員長
、また
委員
の
各位
の
先生方
の御
指導
や御
鞭撻
の下で職務に最善を尽くしていきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
武見敬三
9
○
委員長
(
武見敬三
君)
木村防衛庁長官政務官
。
木村太郎
10
○
長官政務官
(
木村太郎
君) おはようございます。 このたび
防衛庁長官政務官
を拝命しました
木村太郎
であります。
国民
の皆さんの
防衛
、
安全保障
に対する期待がますます高まっていると肌で感じておりまして、
山下政務官
と一緒に、
中谷長官
、萩山副
長官
を支えながら頑張ってまいりたいと思いますので、
武見委員長
始め
各位
の
先生方
の御
指導
をよろしくお願いいたします。
武見敬三
11
○
委員長
(
武見敬三
君)
山下防衛庁長官政務官
。
山下善彦
12
○
長官政務官
(
山下善彦
君) おはようございます。 このたび
防衛庁長官政務官
を拝命いたしました
山下善彦
でございます。 今日、
武力攻撃
への
対応
に対する
法制
の
整備
、それから
沖縄
県に関する問題、大変な難問を抱えている時期でございますが、
中谷長官
を支えながらしっかり頑張っていきたいと思いますので、
武見委員長
始め
委員各位
の適切なる御
指導
、御
鞭撻
をお願い申し上げます。 ─────────────
武見敬三
13
○
委員長
(
武見敬三
君) それでは、
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
外交
、
防衛等
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
武見敬三
14
○
委員長
(
武見敬三
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
武見敬三
15
○
委員長
(
武見敬三
君)
外交
、
防衛等
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
外務大臣
から
外交
の
基本方針
について
所信
を聴取いたします。
川口外務大臣
。
川口順子
16
○
国務大臣
(
川口順子
君)
外務大臣
としての
所信
を申し述べたいと思います。 まず、
外務省改革
について一言申し述べます。 一連の
不祥事等
で失われた
信頼
を取り戻し、私は、
外務大臣
として、
国民
に
理解
され、支持される
外交
を
実施
していくため、
外務省改革
を進めることが、
外務大臣
としての私の第一の責務だと考えています。先月発表しました開かれた
外務省
のための十の
改革
に基づき、今月六日には変える会が正式に発足いたしました。変える会の御意見をも拝聴しながら、同時に、できることは提言を待つことなく、
透明性
、スピード、
実効性
を旨として精力的に
改革
を断行していく決意です。 同時に、山積する諸
課題
の
解決
に向けて、
我が国
は
外交政策
の推進に引き続き積極的に取り組む必要があります。
我が国外交
の
基本
は、何よりも
我が国
の安全と
繁栄
を確保することであり、そのための基礎となる
国際社会
の安定と
繁栄
を
実現
することです。私は、
外務大臣
として、このような目標の
実現
に向け、新たな脅威である
国際テロ対策
を引き続き強力に推進していくとともに、
周辺諸国等
との
関係強化
、グローバルな諸
課題
への
取組
に
全力
で
努力
してまいります。
テロ
との闘いは
軍事行動
だけではなく、幅広い分野における息の長い
取組
が必要です。特に、
テロ資金対策
については、今
国会
におきまして、
テロ資金供与防止条約
の
締結
について
国会
の御承認を求めているところであります。また、今回の
事態
により困難に直面しているアフガニスタン及びその
周辺国等
に対する
支援
を引き続き行っていく必要があります。 先月、
ブッシュ大統領
の訪日が成功裏に行われ、私も
パウエル国務長官
と充実した
会談
を行いましたが、
米国
との
関係
は、引き続き
我が国外交
の基軸であり、今後とも
関係
を
強化
していきます。また、本年、
日中国交正常化
三十周年を迎える
中国
、ワールドカップ・サッカーを共催する
韓国等
、
近隣諸国
との
関係
を
強化
し、幅広い交流を通じた
相互理解
を促進していきたいと考えております。さらに、引き続き
韓国
及び
米国
と緊密に連携しつつ、
日朝国交正常化交渉
に粘り強く取り組み、こうした
対話
の中で、北朝鮮との
安全保障
上及び人道上の諸問題の
解決
に向け
努力
します。ロシアとの間では、
平和条約締結交渉
を進め、
日ロ関係
の進展に努めてまいります。
地域情勢
では、特に
パレスチナ情勢
を深く憂慮しており、
国際社会
とともに、
地域
の安定に向けて、両当事者に自制を求めるとともに、再び
対話
に戻るよう引き続き働き掛けていきます。
国際社会
の安定と
繁栄
の
実現
に不可欠であるグローバルな諸
課題
への
取組
も急務です。今月、
我が国
は、
東チモール
における
国連PKO
に過去
最大規模
の
自衛隊
の
施設部隊
を派遣いたしましたが、今後とも、
紛争予防
、
紛争
の
拡大防止
と
解決
に努めてまいります。
大量破壊兵器
、ミサイルを始めとする
軍備管理
・軍縮・不拡散にも、引き続き積極的に取り組みます。 地球環境問題のうち、特に、地球温暖化問題に関し、今
国会
において
京都議定書
の
締結
につき御承認いただくことを目指して、政府としても
全力
を傾注するとともに、本年ヨハネスブルクで行われる持続可能な開発に関する
世界サミット
に向け、しっかり準備を行っていきたいと思います。また、
国際社会
のこれら諸
課題
に一層効果的に
対応
するため、
安保理改革
を始めとする
国連
の
機能強化
にも引き続き取り組んでまいります。また、
世界経済
に安定と活力をもたらす上で、
多角的貿易体制
の
強化
が重要であり、
世界貿易
の一層の
自由化
と
WTOルール
の
強化
を図っていく考えです。 以上のような
取組
を進めていくためには、
国民
の
皆様
の御
理解
と御
支援
が不可欠であることは言うまでもありません。この点、本
委員会
での御
議論
が極めて重要であり、
委員
の
皆様
の御
協力
を賜りますようお願い申し上げます。 以上です。
武見敬三
17
○
委員長
(
武見敬三
君) それでは、次に、
防衛庁長官
から国の
防衛
の
基本方針
について
所信
を聴取いたします。
中谷防衛庁長官
。
中谷元
18
○
国務大臣
(
中谷元
君)
防衛庁長官
の
中谷元
でございます。 本日は、
武見委員長
を始めとする
委員
の
皆様
に改めてご
あいさつ
を申し上げるとともに、私の
所信
の一端を申し述べさせていただきたいと思います。
現下
の
国際情勢
は、昨年の
米国
における
同時多発テロ事件
や
九州南西海域
における
不審船事案
など依然として不透明、不確実な要素をはらんでおります。このような
情勢
の下、
防衛庁
としては、以下の四点を念頭に、来るべき
時代
を見据えた新たな
政策
を積極的に
実施
してまいる所存であります。 第一に、
平成
十四年度予算におきましては、
中期防
の第二年度目としてその着実な進捗を図り、
防衛大綱
に示された水準への円滑な移行を進めることを
基本
とし、
現下
の厳しい
財政事情
を踏まえ、一層の
効率化
のための工夫を凝らしつつ、将来を展望した
防衛力整備
を目指してまいります。 また、私は、
我が国
に対する
武力攻撃
から
国民
の生命、財産を守るとの
観点
から、
武力攻撃
への
対応
に関する
法制
の
整備
は必須であると考えております。有事への
対応
に関する
法制
について取りまとめを急ぎ、
関連法案
を今
国会
に提出するとの総理の
方針
を踏まえ、私としても、この
課題
に
全力
で取り組んでいるところであります。 第二に、昨年、
日米安保条約
の署名から五十周年を迎えましたが、
日米安保体制
は
我が国
のみならず
アジア太平洋地域
の平和と安定に大きな意義を有しており、私は次の五十年に向けて、
日米同盟関係
がさらなる発展を遂げるよう、強力に取り組んでまいりたいと考えております。 また、
沖縄県民
の御負担を軽減するため、
沖縄
に所在する
在日米軍施設
・区域に関し、
普天間飛行場
の移設・返還を含め、
SACO最終報告
の着実な
実施
に
全力
で取り組んでまいります。 第三に、国家間の
相互依存関係
がますます深まる中、
各国
が
協力
して
世界
の平和と安定のために
努力
することが重要であります。私は、こうした
努力
に対し積極的かつ主体的に貢献を行うことが
我が国
の地位と責任にふさわしい
協力
の
在り方
であると考えております。このような
観点
から、
防衛庁
・
自衛隊
は、
国際社会
における
テロ
リズムの
防止
及び根絶のための
取組
に
我が国
が積極的かつ主体的に寄与するとの立場から、
テロ対策特別措置法
に基づく
協力支援活動等
の着実な
実施
に引き続き努めております。 私は、昨年十二月に
ラムズフェルド国防長官
と
会談
をした際に、このような
自衛隊
の
活動
に対し感謝の言葉をいただきました。また、先月、東京にて、私はフランスの
リシャール国防大臣
と
日仏防衛首脳会談
を
実施
いたしましたが、その際も、
国際社会
の平和と安定のため
各国
の
取組
が重要であることにつき、認識を共有いたしました。 さらに、
国際連合平和維持活動
に対し、より積極的に貢献することも重要です。先月十五日に、
東チモール国際平和協力業務
の
実施
について
安保会議
及び閣議での決定がなされたことを受けて、今月四日には、
施設部隊
の
先遣隊
が現地に到着したところであり、
任務達成
に向け、最大限の
努力
を傾注してまいりたいと考えております。 第四に、今、
時代
は大きく動いております。こうした
時代
の変化に応じ、
防衛力
の
在り方
について不断に見直しを行っていくことは極めて重要であります。こうした
観点
から、昨年秋には、
防衛庁
として、今後の
防衛力
の
在り方等
について多様な
観点
から幅広く
議論
を行うため、私を議長とする
防衛力
の
在り方検討会議
を設置したところであり、
現下
の諸
情勢
を踏まえ、所要の
検討
を着実に進めていく必要があると考えております。 以上、四点申し上げましたが、
国政
における
防衛
の
重要性
が増大する中、昨年、
防衛省設置法案
が
国会
に提出をされました。是非とも一日も早く
法案
が成立することを期待しております。 最後に、国の
防衛
には、
国民
の
皆様
の御
理解
と御支持が不可欠であります。私は、
国民
の
皆様
との
信頼関係
の下、様々な
事態
に機敏に
対応
し、
国民
からの要望に的確、柔軟にこたえることのできる温かい
自衛隊
を目指してまいります。
委員各位
におかれましては、当
委員会
における御審議を通じ、一層御
理解
、御
鞭撻
を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、私の
所信表明
とさせていただきます。
武見敬三
19
○
委員長
(
武見敬三
君) 以上で
所信
の聴取は終了いたしました。 本件の質疑は後日に譲ることといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前八時四十六分散会