○枝野
委員 ぜひ、
総理御自身がそういう正確な御
認識をいただいているのであれば、そういったわけのわからない議論が出てこないように、政府・
与党のトップとして指導力を発揮していただきたいというふうに思います。
ちなみに、行政の
情報公開法にはきちんと、公にすることにより国の安全が害されるおそれのある
情報は公開しなくていいということが書いてあるわけですから、どんな人が求めてきたとしても国の安全にかかわる
情報は出さなければいい、出しても問題のない
情報を出すんだということですから、逆に、本当に国の秘密にかかわる、安全保障にかかわるような
情報にアプローチしたいと思っている、例えば外国の
情報機関のようなものが、正々堂々と表玄関から
情報公開法で
情報公開をしてくるはずがないわけなんで、今のような、先ほどの私が取り上げたような議論はそもそも観念論で、実態を全く見ていない議論だということを指摘しておきたいと思います。
さてそこで、先ほど来、
個人の問題なのか組織の問題なのかということが議論になっています。これは特に、この三等海佐の
処分が重いのか軽いのかというようなところにもつながっていく話でありますが、今私が申し上げたとおり、これは
情報公開法の
趣旨というのをよく理解していなかったというところが本質的な問題点であるのだとすれば、
リストをつくったのは、これは例えば、三等海佐
個人が自分のパソコンに向かって、あるいは自衛隊の自分の預かっているパソコンに向かって入力をして
リストをつくっていたんでしょう。
しかしながら、皆さんのなさった
調査報告の中でも、九名ですか、この三等海佐の方は、自分でつくった
リストを
防衛庁・自衛隊の中にまいていらっしゃるわけです。その中には、
情報公開の
海幕の
室長なども含まれている、
情報公開の責任者も含まれているわけです。途中でどなたも、この
リストをつくったとされる三等海佐を
処分しようとか、まあ人間、やったことを、まずいことをばれるのは嫌ですから、少なくとも途中でやめさせる、問題にするという行動を、例えばこの
海幕の問題一つとっても、だれもしていない。
つまり、受け取った人たちも皆さんもみんな、この
リストをつくったことをまずいかなとは思いながらも、まあいいやと思っていたということは明らかですね。これはお認めになりますよね。