○北川
委員 今のそこをちょうど聞きたかったんですよね。廃止か存続かのときに、廃止の
議論がなくて存続、存続だったら民営というふうに動いていったんだろうと思うんですが、
特殊法人の法律の一番の大きな欠陥が、一定
事業が達成したときには廃止をするという項目があの法律になかったんですよね。ですから、永劫続くという形で労働者の方も入社をいたしましたし、国会の方の
審議、それから行政の方の
部分でも、省庁の省益という
部分では広げる。縮小ということは余り考えない時代でした。ですから、広げるということで、いつの時点でやめるかという
部分がなかったのが、法律の欠陥として
特殊法人の設置の法律自身が持っていたのではないかという気がするんですね。
それと、もう一点なんですけれども、これはなぜ廃止にならなかったのかなというと、
道路は物体が残るということがありますね。橋も残ります。ですから、廃止ということになると、
管理、補修
事業をほったらかしにしてぶら下げておくか、建っているものがそのままありますということで、その沿線住民にすれば、日陰のままあなたは住み続けてくださいということを言うのと変わりはないというふうになると思うんですね。だから、
道路や橋の問題は廃止できない。
私は、そうなのかなというのが少しありまして、もう少し廃止という面からの
議論の引っ張り方があると、今回のような、即座に、どういう形かはわからないけれども、とりあえず
民営化という
議論まで、
国民もついていけない段階で一足飛びに行っちゃうような形にならなかった。小泉首相の改革が、いかにも
民営化すればすべてが丸くいくというような形にすっ飛びに行ってしまったのは、廃止の
議論の引っ張り方が少なかったからではないかというふうに思うんですね。
今なお不透明なのが、新しい、残りの
道路をつくるのかつくらないのか、それは国がやるのかこの民営の
会社になったところがやるのか、それさえも、
委員会がお決めになることですからというふうにげたを預けてしまって、ぐうの音も出せないというか、私
たちは何も言えないわけです。
副
大臣の方にお伺いしたいんですが、もう少し廃止の
議論の引っ張り方があってもよかったのかなと。今、いかがですか、率直なところなんですけれども、
道路はつくってしまうと存続せざるを得ないという方向に行くのか、欧州のように、
道路のアスファルトをめくって大地に返還していくという形に出てくるところとか、路面電車を通すとか、いろいろな形で
道路行政も変わってきました。という
意味で、この場合、廃止の
議論ということにもう少し、そういう論者を入れなければならないわけですが、そういうことへの引っ張り方が必要であったかなというふうに、なぜ今になってこういう朝からの議員の
議論が出てくるのかなというのが私は不思議なものですからあえてお伺いしたいんですが、廃止の
議論をもう少し尽くすべきではなかったのかとか、どうでしょうか。全くそういうことは思いも寄らなかったから存続イコール
民営化に走ったのか、廃止ということもイメージの中にあったのか、その辺を少しお聞かせください、担当していらっしゃったということで。