○小脇
政府参考人 お答え申し上げます。
新産業の創出あるいは雇用の拡大のためには、開業、創業の促進、拡大が極めて重要な課題というふうに私
ども認識をしております。
こうした
観点から、昨年五月に取りまとめられましたいわゆる平沼プランにおきまして、開業創業倍増プログラムといたしまして、新規開業を五年間で現在の年間十八万社から三十六万社へと倍増させることを目標といたしまして、
資金調達面、あるいは人材育成面、あるいは需要開拓面等々、多様な支援を強力に推進することといたしております。
具体的な政策としては、まず、
資金調達面での支援といたしまして、従前の融資制度を見直しまして、新たな融資制度といたしまして、担保の有無あるいは過去の勤務要件などの形式的要件によらないで、いわゆるビジネスプラン、事業計画の
内容を審査いたしまして、すぐれたものであれば無担保かつ第三者保証、そして本人保証もとらないで
国民生活金融公庫が融資を行う制度、これを本年一月から実施いたしているところでございます。
また、創業者に対します民間
金融機関からの融資を円滑に進める、こういう
観点から、信用保証協会によります新事業創出関連保証につきまして、昨年秋の臨時
国会におきます法律改正によりまして、保証限度額を一千万から一千五百万に引き上げたところでございます。
さらに、国内の成長初期段階にあります創業・ベンチャー企業への民間からの投資を促進するための呼び水といたしまして、中小企業総合事業団によります投資事業
組合への
出資制度、これを
平成十一年から実施しているところでございます。
さらに、人材育成面での支援としては、商工会、商工
会議所等におきまして、創業塾、創業セミナー等を開催いたしておりまして、
平成十三年度では約二万人の方が受講いただいております。本年度は対象者を倍増いたしまして、約四万人を対象として実施する予定でございます。
さらに、需要開拓面の措置といたしましては、創業者の販路開拓を後押しする、こういう
観点から、創業者の試作品の展示でありますベンチャーフェア、これを開催いたすとともに、創業希望者が投資家に対しまして事業計画を発表する場でありますベンチャープラザ、これを全国各地で展開しているところでございます。
そのほか、平沼プランに基づきまして、いわゆる産業クラスター計画や中小企業の技術開発を支援いたしますSBIR制度等々を推進しておりまして、今後とも、こうした
施策を積極的に実施することによりまして、開業、創業の推進、拡大のため全力を挙げてまいりたい、このように考えているところでございます。