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細野分科員 民主党の
細野豪志でございます。
こうして
村井大臣に御質問させていただきますのは、この国会が始まりました直後に所信表明を伺いまして、その後、
内閣委員会の方で一度質問させていただいた記憶が非常によく残っております。
その際、私が比較的重点を置きまして質問させていただいたのが、
ワールドカップの件でございました。私は、
ワールドカップに対して、成功させていただきたいなという思いとともに大変懸念を持っておりまして、そういう中で、
村井大臣が御答弁いただいた中で、前向きに御答弁いただいた
部分、また、
日本の
治安が今問われているんだという
問題意識を持っていらっしゃる
部分、大丈夫かなと思いながらも期待をして見ておったところ、さまざまな要因があったんだと思うんですけれ
ども、最終的には大過なく
警備を終えられたということ、これは本当に心より
国民の一人としてお礼を申し上げたいというふうに思います。
警察の皆さんというのは大変な努力をされているというのは、承知をしております。問題があれば大騒ぎになるわけですけれ
ども、問題がないと、褒めてくれる方はほとんどいないという、非常に厳しい
任務として皆さんに課せられているというふうに思っておりまして、その点からして、私の方から一言そのことを冒頭に申し上げておきたいというふうに思います。
一方で、残念ながら、きょう質問させていただきたいのは、
ワールドカップの件ではございませんで、
村井大臣、よく記憶されていると思いますが、去年の七月二十一日に起こりました明石市における雑踏事故の件についてでございます。
村井大臣の前回の御答弁を伺っていましても、非常に前向きにいろいろなことをお考えだし、考えを整理されて、実際に
警察という大きな組織を引っ張っていらっしゃる方だというふうに、私は個人としては非常に信頼申し上げているんですが、先日、五月十日、
村井大臣が会見されました内容を拝見いたしまして、率直に言いまして、この明石市の事故に関しては、
村井大臣、少し考え違いをされているんじゃないかと私は思っております。
その辺のことについて、事実
関係を確認させていただくと同時に、
村井大臣の
見解をぜひ少し変えていただきたい、
認識をもう少し厳しく持っていただきたいというのがきょうの私の質問の趣旨でございます。
五月十日の記者会見のメモが私のもとにございます。そこで、
村井大臣はこうおっしゃっている。「催しをなさる方に一義的な責任があるということは、自己責任というものを大事にする社会で、もっと強調されなければならないことではないか」、さらには、「これを主催した明石市、そして明石市が
警備を委託した
警備会社、これらの責任が最も問われるべきではなかろうか、何か公の機関の責めだけが」、これは
警察のことをおっしゃっているんだと思うんですが、これだけが「非常に強調されるというのは、
日本人の体質を丸出しにしているのではなかろうか」というような、私から見ると、逆の
意味で明確な、責任が民間にあって
警察にはないんじゃないかという発言をされているようにしかこれは見えないわけでございまして、再三そのことを
指摘されているんですけれ
ども、一番この
部分について責任を負っているのがだれなのかというあたりをもう一度確認しておく必要があるというふうに思っております。
村井大臣、御
専門家でございます。もちろん
責任者でございますので、改めて
指摘するまでもございませんが、
警察法二条を見ましても、また警職法四条一項を見ましても、
国民の生命財産を守るのは最終的には
警察の責任であるというのは、いろいろな法律を見てもすべてきちっと書いてあるわけですね。ここの
部分について、果たして今回の事件の最終的な責任がどこにあるとお考えになっているのか、まず冒頭、
村井大臣に改めて
見解を問いたいと思います。