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2002-04-26 第154回国会 衆議院 経済産業委員会 第14号
公式Web版
会議録情報
0
平成十四年四月二十六日(金曜日) 午前九時三十二分
開議
出席委員
委員長
谷畑
孝君
理事
伊藤
達也君
理事
竹本
直一
君
理事
中山
成彬君
理事
鈴木
康友
君
理事
田中
慶秋
君
理事
河上 覃雄君
理事
達増
拓也君
伊藤信太郎
君
小此木八郎
君 大村 秀章君 梶山 弘志君 阪上
善秀
君
下地
幹郎
君 林 義郎君 平井 卓也君
福井
照君
松島みどり
君 茂木 敏充君 保岡
興治
君
吉野
正芳
君 生方 幸夫君 川端 達夫君 北橋 健治君 後藤 茂之君
中山
義活
君 松原 仁君 松本 龍君 山田 敏雅君 山村 健君
白保
台一君 福島 豊君 土田 龍司君
大森
猛君 塩川 鉄也君
大島
令子
君
西川太一郎
君
宇田川芳雄
君 …………………………………
経済産業大臣
平沼
赳夫君
経済産業
副
大臣
古屋
圭司
君
経済産業
副
大臣
大島
慶久君
経済産業大臣政務官
下地
幹郎
君
経済産業大臣政務官
松 あきら君
経済産業委員会専門員
中谷 俊明君
—————————————
委員
の異動 四月二十六日
辞任
補欠選任
根本
匠君
福井
照君
山本
明彦
君
吉野
正芳
君
漆原
良夫
君
白保
台一君 同日
辞任
補欠選任
福井
照君
根本
匠君
吉野
正芳
君
山本
明彦
君
白保
台一君
漆原
良夫
君
—————————————
四月二十五日
中小企業対策
など
国民本位
の
景気回復
に関する
請願
(
小沢和秋
君
紹介
)(第二三〇五号) 同月二十六日 脱原発への
政策転換
に関する
請願
(
中川智子
君
紹介
)(第二四四一号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
エネルギー
の
使用
の
合理化
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
第七五号)
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
(
内閣提出
第七六号) ————◇—————
谷畑孝
1
○
谷畑委員長
これより
会議
を開きます。
内閣提出
、
エネルギー
の
使用
の
合理化
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
及び
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
の両案を
議題
といたします。 両案につきましては、去る二十四日質疑を終局いたしております。 まず、
内閣提出
、
エネルギー
の
使用
の
合理化
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
について
議事
を進めます。 これより
討論
に入るのでありますが、
討論
の
申し出
がありませんので、直ちに
採決
に入ります。
内閣提出
、
エネルギー
の
使用
の
合理化
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
について
採決
いたします。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
谷畑孝
2
○
谷畑委員長
起立総員
。よって、
本案
は
原案
のとおり可決すべきものと決しました。
—————————————
谷畑孝
3
○
谷畑委員長
次に、
内閣提出
、
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
について
議事
を進めます。
討論
の
申し出
がありますので、順次これを許します。
大森猛
君。
大森猛
4
○
大森委員
私は、
日本共産党
を代表して、
政府提出
の
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
に対して、
反対
の
討論
を行います。
風力
、
太陽光
など
自然エネルギー
の大胆な
導入促進
は、
地球温暖化対策
としても、将来にわたって持続可能な
社会
にふさわしい
エネルギー利用形態
としても、強く求められているものです。 ドイツでは、九〇年代から
自然エネルギー
による
電気
を
固定価格
で買い取ることを
電力会社
に義務づけ、
風力発電
の
電力量
は十年間に百倍以上、今では総
電力量
の三%を占めるまでになりました。
日本
でも、近年、
固定価格買い取り制度
の実現を目指す取り組みが広がりました。こうした運動を無視して
提出
されたのが今回の
法案
です。そもそも、
国民世論
を無視した
政府
・与党の姿勢が厳しく問われなければなりません。 野党四党は
共同
で、
政府案
に対する
対案
として、
固定価格
での
買い取り
を
基本
とする
自然エネルギー発電促進法案
を
提出
しました。本日、
政府案
のみの
採決
を行い、
対案
は
採決
に付さないとの扱いになったことは、まことに遺憾であります。
政府案
に対する
反対理由
の第一は、
利用促進
の対象となる新
エネルギー
に
廃棄物
を含めることで、
風力
や
太陽光
など
自然エネルギー
に比べ低
コスト
の
廃棄物発電
、特に
廃プラ発電
などを促進するものとなり、
自然エネルギー
の
導入
の妨げとなるからであります。また、
廃棄物
の燃焼に依存する
エネルギー政策
は、
ごみ排出抑制
に逆行するだけでなく、
エネルギー起源
の
炭酸ガス排出
を増加させかねません。 第二に、
風力発電
など
自然エネルギー発電
は、一般的に
コスト競争力
は弱く、そのままでは
事業参入者
のリスクが大きいため、何らの
支援措置
もない本
法案
では
導入促進策
とは言えないからです。また、事実上、
固定価格
での
自主的買い取り
となっている
電力会社
の
余剰電力購入制度
に対して
価格低下圧力
となり、
現状
よりも後退するおそれすらあるからです。 第三に、
電力会社等
の新
エネルギー電気
の
利用状況
などに関する
公開規定
が全くなく、
国民的監視
の
制度的保障
がないからです。 最後に、
日本共産党
は、
自然エネルギー
の
導入促進
のためには、
電力会社
の責任を明確にし、あらかじめ定められた
固定価格
での
買い取り
を
電力会社
に義務づける
制度
の創設が必要であることを強調して、
討論
とします。(拍手)
谷畑孝
5
○
谷畑委員長
大島令子
さん。
大島令子
6
○
大島
(令)
委員
大島令子
でございます。 私は、
社会民主党
・
市民連合
を代表して、
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
に
反対
する
立場
で
意見
を申し上げます。 これまで
審議
を重ねてもなお、新
エネルギー
になぜ
廃プラ
が含まれるのか、この
法案自体
何を
目標
にしているのか、釈然とする御
説明
をいただけませんでした。
地球温暖化対策
という視点で、
当該大臣
と
環境大臣
との見解に一致が見られないことをとっても、この
法案
では
国民
に対し理解を得られるとは到底思えません。 この
法律
の成立によって低
コスト
の
廃プラ発電
などの
廃棄物発電
ばかりが
市場
で台頭し、
自然エネルギー発電
が衰退してしまうのではないかという危惧はついに解消されず、せっかく東北、北海道で
普及
が始まった
風力発電
などの伸びはとまってしまうのではないかと予測されております。
地球温暖化防止
のためには有効な
国内対策
が求められています。
京都議定書
の批准に向けて
日本
はリーダーシップを発揮してきたのですから、真に
自然エネルギー
を
普及
させることのできる
法律
をつくるべきではないでしょうか。この
法律
は、世界に対する
背信行為
であると指弾されるのではないかと思います。 過ちてはすなわち
改むるにはばかることなかれです
。どうか思い直していただきたい。
委員
の皆さん、私たちが
提出
をしました
自然エネルギー発電促進法案
をお選びいただきたいと思います。
地球温暖化
問題に対し、もっと有効な
国内対策
を求めるという
立場
から、社民党は、
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
に
反対
の
意見
を述べ、私の
討論
といたします。
谷畑孝
7
○
谷畑委員長
これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
谷畑孝
8
○
谷畑委員長
これより
採決
に入ります。
内閣提出
、
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
について
採決
いたします。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
谷畑孝
9
○
谷畑委員長
起立
多数。よって、
本案
は
原案
のとおり可決すべきものと決しました。
—————————————
谷畑孝
10
○
谷畑委員長
ただいま議決いたしました
法律案
に対し、
竹本直一
君外六名から、自由民主党、民主党・
無所属クラブ
、公明党、自由党、
社会民主党
・
市民連合
、保守党及び
宇田川芳雄
君
共同提案
による
附帯決議
を付すべしとの
動議
が
提出
されております。
提出者
から
趣旨
の
説明
を求めます。
鈴木康友
君。
鈴木康友
11
○
鈴木
(康)
委員
ただいま
議題
となりました
附帯決議案
につきまして、
提出者
を代表して、その
趣旨
を御
説明
申し上げます。 まず、
案文
を朗読いたします。
電気事業者
による新
エネルギー等
の
利用
に関する
特別措置法案
に対する
附帯決議
(案)
政府
は、本法の
施行
に当たり、
エネルギー源
の
多様化
及び
地球温暖化対策
の一層の
推進
を図るため、次の諸点について適切な
措置
を講ずべきである。 一 新
エネルギー等
の範囲を政令で定めるに当たっては、
廃棄物発電
なかんづく
廃プラスチック等
の
石油起源廃棄物
を燃料とする
産業廃棄物発電
の取扱いについて、
抑制的観点
に立ち、
関係大臣
と
十分協議
の上、
循環型社会形成
の
基本的原則
にのっとり、マテリアルリサイクルの
推進
を阻害することのないよう、かつ、
地球温暖化
の
防止
に資するよう
二酸化炭素排出量
の削減に十分配慮すること。本
制度
の下、
廃棄物発電
の
導入
への傾斜により他の新
エネルギー等
の
導入
が停滞しないよう努めること。 二 新
エネルギー等電気
の
利用目標
については、新
エネルギー等
の
普及
の
現状
及び
エネルギー
の
需給状況等
を勘案し、真に新
エネルギー等
の
市場拡大
に資するよう、
審議会
の場において十分討議し、適切な水準となるよう定めること。また、
基準利用量等
に関する
具体的運用方法等
について、新
エネルギー等発電事業者
その他の
関係者
の
意見
を十分聴取するとともに、
電気事業者
について
利用義務
の達成に支障が生じることのないよう、新
エネルギー等
の
取引環境
の
整備
に努めること。 三 新
エネルギー等
の
普及
を一層促進するため、
関係税制等
の
整備
に努めること。また、
事業者等
への
助成策
の
充実強化
を図るとともに、
電力系統連系対策等
に関する
財政的支援等
についても今後
検討
を進めること。
政府
においても、
関係各省
間の十分な連携を図りつつ、率先して新
エネルギー等
の
導入
に努めること。 四 本
制度
の
実施
が円滑に行われるよう、
法施行
までの間において、
関係事業者
に対し、本
制度
について十分な周知を図るとともに、必要な指導、助言を行うよう努めること。 五
政省令
の
検討
及び今後の本
制度
の見直しを行うに当たっては、当
委員会
の
審議経過
及び
自然エネルギー推進
の諸
提言等
を踏まえ、適切に取り組むこと。 以上であります。
附帯決議案
の内容につきましては、審査の
経過
及び
案文
によって御理解いただけるものと存じますので、詳細な
説明
は省略させていただきます。 何とぞ
委員各位
の御賛同をお願い申し上げます。
谷畑孝
12
○
谷畑委員長
これにて
趣旨
の
説明
は終わりました。
採決
いたします。 本
動議
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
谷畑孝
13
○
谷畑委員長
起立
多数。よって、
本案
に対し
附帯決議
を付することに決しました。 この際、
平沼経済産業大臣
から発言を求められておりますので、これを許します。
平沼経済産業大臣
。
平沼赳夫
14
○
平沼国務大臣
ただいま御
決議
のありました
附帯決議
につきましては、その
趣旨
を尊重し、本
法律案
の
実施
に努めてまいりたいと考えております。 ありがとうございました。
—————————————
谷畑孝
15
○
谷畑委員長
お諮りいたします。 ただいま議決いたしました両
法律案
に関する
委員会報告書
の作成につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
谷畑孝
16
○
谷畑委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。
—————————————
〔
報告書
は附録に掲載〕
—————————————
谷畑孝
17
○
谷畑委員長
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前九時四十四分散会