○
田中政府参考人 昨日、北朝鮮に関する日米韓の三国調整グループ会合というものを持ちました。
日本からは私が代表として参加をいたしました。米国からは東
アジア担当のジム・ケリーという次官補が参加をいたしました。それから、
韓国からは李次官補が参加をしたということでございます。
この会合
自体につきましては、
基本的には二つのことが話をされた。
一つは、北朝鮮との
関係で、
現状をどういうふうに
評価するかということでございます。それは、
韓国の北朝鮮との
関係、それから米国の北朝鮮との
関係、
日本の北朝鮮との
関係ということでございます。
韓国につきましては、林東源という特使の訪朝の結果ということについてブリーフィングがございました。
それから、先ほど
委員、米国との
関係が動いているということを示唆されましたけれども、必ずしも米国との
関係が今大きく動いているわけではございません。今後動く
可能性があるかもしれないということでございます。
それから、
日本との
関係については、私の方から、
日本が今抱えている問題、いろいろな問題がございますけれども、なかんずく拉致の問題の
現状ということを
説明いたしまして、米国、
韓国においても、
日本がこういう人道問題を抱えていることを十分
理解をしてほしい、それぞれが北朝鮮と接触を持つ場合にそういうことを常に留意をしてもらいたい、こういう話をいたしまして、これについては米国も
韓国についても
理解を示しているということでございます。
それから、全体の
評価として、この
韓国の特使の訪問というのは成功であった、我々は、日米韓とも北朝鮮との間でいろいろな大きな問題があるし、大きな懸念はある、しかしながら、そういう対話の流れというものを前向きに
評価をして、それぞれが対話に粘り強く取り組んでいこう、その過程で、
日本と米国と
韓国、三国の
連携が非常に重要だということが会合の結論ということでございます。
日朝
関係につきましては、確かに停滞をしているということではございますけれども、実は、この数カ月の流れの中で、例えば、元日経の記者が無条件で解放されてきた。あるいは、赤十字の
会談の再開の意図が北朝鮮側から発表された。それから、行方不明者の調査の再開が発表された。これは別に突然起こっているわけではないわけであります。当然のことながら、私どももいろいろなことをしているわけで、ただ、私どもが一番強く思うのは、口ではなくて結果で示されねばならないということで、私どもも、ぜひ具体的な結果をつくっていきたいし、そのためにいろいろなことをしてまいりたい、こういうふうに
考えているわけです。