○一川
委員 外務省という役所は、今いろいろな面で
国民から関心を持たれているわけでございますので、信頼回復のために、そういう
改革に早目に、一歩でもしっかりとした具体的な方向づけを出していただきたいな、そのように思っております。
そこで、先ほど民主党の二人の
委員からもいろいろと
指摘されておりましたけれ
ども、
北方領土の
返還にかかわる
ロシアとのいろいろな交渉の基本姿勢の問題でございますけれ
ども、以前にも
大臣に質問しましたけれ
ども、
大臣は、あくまでも四島の帰属問題を解決してその上で
平和条約という基本的なスタンスで臨むんだということを強調されております。
しかし、近年、先ほどの
指摘のように、何となく水面下で基本姿勢がちょっと、ぐらついたというわけでもないんでしょうけれ
ども、マスコミ等でもいろいろな論評が出されました。二島先行
返還だとか並行協議だとかということがいろいろと言われる中で、
国民の皆さん方も何となく、ちょっと方向転換したのかなというような印象も持ったわけでございます。
小泉総理は、この二月の
大会の折にもはっきりと、従来の東京宣言を踏襲したような言い方でごあいさつをされておりました。しかし、先ほどの話のように、その後の陳情団が来られた折に、私も同席しておりましたけれ
ども、
鈴木宗男議員は、何か相当自分の持論を話されておりました。
そういうことを見ると、どうも、
外務省の高官の一部も巻き込んで、何となく
外務省の大きな
方針とちょっと違うような交渉が水面下で行われていたのかなというような印象を持ったわけですけれ
ども、
大臣の基本姿勢は変わらないということをここで再確認したいということと、
川口大臣は、今までの交渉の中でいろいろな不可思議な動きがあったとしても、自分は新たな決意で臨みたいという何か決意を持っていらっしゃるのか、そのあたりも含めて
お話を願いたいと思います。