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2001-11-29 第153回国会 参議院 文教科学委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
平成十三年十一月二十九日(木曜日) 午前十時開会 ─────────────
委員
の
異動
十一月二十八日 辞任
補欠選任
森
ゆうこ
君
西岡
武夫
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
橋本
聖子
君 理 事 阿南 一成君 亀井 郁夫君 小林 元君
山下
栄一
君 林 紀子君 委 員 有馬 朗人君 有村 治子君 大仁田 厚君 加納 時男君 後藤 博子君
中曽根弘文
君 岩本 司君
神本美恵子
君 輿石 東君 鈴木 寛君
山本
香苗君
畑野
君枝
君
山本
正和君
西岡
武夫
君
衆議院議員
発議者
斉藤斗志
二君
発議者
坂井 隆憲君
発議者
中野
寛成
君
発議者
河合 正智君
国務大臣
文部科学大臣
遠山
敦子
君
事務局側
常任委員会専門
員
巻端
俊兒君
政府参考人
文化庁次長
銭谷
眞美
君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
政府参考人
の
出席要求
に関する件 ○
文化芸術振興基本法案
(
衆議院提出
) ─────────────
橋本聖子
1
○
委員長
(
橋本聖子
君) ただいまから
文教科学委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 昨二十八日、
森ゆうこ
君が
委員
を辞任され、その
補欠
として
西岡武夫
君が選任されました。 ─────────────
橋本聖子
2
○
委員長
(
橋本聖子
君)
政府参考人
の
出席要求
に関する件についてお諮りいたします。
文化芸術振興基本法案
の
審査
のため、本日の
委員会
に
文化庁次長銭谷眞美
君を
政府参考人
として
出席
を求め、その
説明
を聴取することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
橋本聖子
3
○
委員長
(
橋本聖子
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
橋本聖子
4
○
委員長
(
橋本聖子
君)
文化芸術振興基本法案
を
議題
といたします。
本案
につきましては既に
趣旨説明
を聴取しておりますので、これより
質疑
に入ります。
質疑
のある方は順次御
発言
をお願いいたします。
畑野君枝
5
○
畑野君枝
君 おはようございます。
日本共産党
の
畑野君枝
でございます。 きょうは
トップバッター
で
質問
させていただくということになっておりますので、よろしくお願いいたします。
文化芸術振興基本法案
につきましては、自由かつ
創造
的に行われるべき
芸術文化活動
への国家と
行政
の
介入
や、あるいは
国費
の
重点配分
による差別と選別を招きかねないのではないかという懸念があることに対しまして、
衆議院
の
審議
の中では、
芸術文化活動
に対しての
行政
の
介入
はしないという
答弁
や、
差異
は設けないという
答弁
がございました。さらに、
質疑
の中では、
表現
の自由の
保障
は当然であるとの意思も確認されてきたところだと思います。 この
法案
につきましては、
基本理念
の中で、
文化的権利
やあるいは
芸術家
の
地位向上
などが条文として明記をされました。また、
芸術団体
が寄附を受けやすくするための税制上の
措置
も書き込まれております。 こうした
理念
や
施策
につきましては、六万人の
芸能実演家
を擁する
芸団協
を初め、多くの
文化芸術団体
、個人の
皆さん
が二十数年にわたって研究を重ね、粘り強く運動されてこられた、その一定の成果の反映だというふうに思っております。 しかしながら、私は、まだまだ
創造
する側あるいは享受する側、
国民
の
皆さん
の願いからすれば十分ではない点があると思いますし、
芸術文化
の
本当
の
振興
、
芸術家
の
創造表現
の自由や
地位
の自主的な
向上
、そして
国民
の
文化権
を
発展
させる、この点で
質問
をさせていただきたいと思うわけであります。 まず最初に伺いたいのは、
文化庁
の直接
支援
であります
アーツプラン予算
、これはこの間、九六年の三十二億六百万円が二〇〇一年には二倍の六十三億六千九百万円になっておりますが、一方で、
第三者機関
を通じての
間接支援
である
芸術文化振興基金
による
支援
という点では減っておりまして、最高の九一年三十一億三千四百万円だったものが二〇〇〇年には三分の一の九億七千七百万円と、金利の低下の影響はあるにしても、そういう状況になっているわけなんですね。
アーツプラン
21についてですけれ
ども
、
我が国
の
芸術水準向上
の
牽引力
となることが
期待
される
芸術団体
に対する
重点支援
だとか、またことしの新
世紀アーツプラン
では
トップレベル
の
団体
というふうになっております。このように、
内容
の評価にかかわることが現に行われておりまして、直接の
公的支援
をする場合に
内容
に対して
行政介入
のおそれがある、
法律制定
によってさらに拍車がかけられるのではないかという危惧の声も聞かれておりますけれ
ども
、その点についてどう考えるか伺います。
銭谷眞美
6
○
政府参考人
(
銭谷眞美
君) ただいま
先生お話
ございましたように、
我が国
全体の
文化芸術
の
振興
を図るためには、
文化芸術
の頂点を高めるとともに、その
すそ野
を拡大するということが必要だと考えております。
アーツプラン
21によりまして、
我が国
の
芸術水準
を高める上で直接的な
牽引力
となることが
期待
される
芸術活動
に対して現在重点的な
支援
を行っておりますし、一方、その
すそ野
を拡大するという
意味
合いでは、
若手芸術家
の
養成
・
研修
、あるいは
地域文化
の
振興
への
支援
、あるいは
芸術文化振興基金
による多様な
活動
への
助成
を行っているわけでございます。 来年度、現在考えております
文化芸術創造プラン
の中でも、
トップレベル
の
芸術活動
の
支援
、
新進芸術家
の
養成
、そして子供の
文化芸術体験活動
、この三点を総合的に
推進
をするということで考えておりまして、その中で
芸術団体
が行う
地方公演
の
支援
など
文化
の
すそ野
を広げる
事業
についても積極的に対応していきたいというふうに考えております。 なお、この
アーツプラン
などによります
助成
に際しましては、現在、
芸術家
や有識者、こういった
外部
の
専門家
の方によって構成される
審査委員会
を設置いたしまして、この
審査委員会
で適切な
審査
を行った上で
助成
を決定しているところでございます。今後ともそのような
運営
が適切に行われるように努めてまいりたいと考えております。
畑野君枝
7
○
畑野君枝
君 その点で、
アーツプラン
などの直接
支援
に対しましても、
文化庁
から独立した
第三者機関
ですね、
専門家
などを含めた、そういったものも設ける必要があるのではないかと思いますが、この点はいかがですか。
銭谷眞美
8
○
政府参考人
(
銭谷眞美
君) これまでも、
アーツプラン
の
実施
につきましては
外部
の
専門家
の方による
審査委員会
というものをきちんと設けて
実施
をいたしております。今後ともそのように考えております。
畑野君枝
9
○
畑野君枝
君 次に、
表現
の自由の問題、これは一九八〇年の
ユネスコ
の
勧告
の中でも示されております。私は、この
ユネスコ
の
芸術家
の
地位
に関する
勧告
の中でこのように言われている点が大事だというふうに思います。つまり、「最も広く定義された
芸術
が、
生活
の不可欠な部分であること、かつ、そうあるべきであることを認め、また
芸術的表現
の自由を助長する
精神的風土
のみならず
創造的才能
の発揮を促進する
物質的条件
の醸成、維持に努めることは
各国政府
にとつて必要かつ適切である」、このように言っております。つまり、経済的な
保障
、これがないと
表現
の自由の
本当
の開花にはつながっていかないというふうに思うからでございます。
衆議院
の
審議
の中で、
提案者
からは、
地位
の中には
社会保障
を含む経済的かつ
社会的権利
が含まれているというふうに
答弁
されております。そこまで考えるならば、
所得
や
社会保障
まで触れていくべきではなかったかというふうに思うわけですが、この点について今後どのように考えておられるのか、
施策
あるいは立法はどのようにお考えになっているのかを伺います。
中野寛成
10
○
衆議院議員
(
中野寛成
君)
芸術家
の社会的な
地位
の
向上
ということについては、
芸術家団体
の
皆さん
からとりわけ強く要請を受けたものでございまして、そういう
意味
でも
期待
は大きいと思います。そしてまた、
社会保障
的な性格を持たないのであれば、それを
規定
する
意味
がないのではないかとさえ私
ども
思います。 今御
指摘
いただいた自由を
保障
する自主的な
創造
、また享受を
保障
することがこの
法案
の目的でございますので、おっしゃられた
趣旨
を体して当然それが実現しなければいけないものと思っておりますが、この
法律案
が施行されて、さまざまな
公演
や
展示等
への
支援
、それから
芸術家等
の国内外における
研修
や
発表機会
の
充実
など、そういうことが活性化されることは、おのずから
芸術家
の経済的な
地位
や社会的な
地位
を高めることになろうと思います。 ただ、
労働災害
などの
社会保障
の問題についてはとりわけ
厚生労働省
の
皆さん
に頑張っていただかないといけませんし、これは以前にも
先生
の党の方から御
指摘
があって、懸案になっているテーマもあると思います。そういうことをより一層促進させていくためにも、この
法律案
が有効に機能するのではないかと
期待
をいたしております。
畑野君枝
11
○
畑野君枝
君
本当
に
芸能関係者
の方あるいはいろいろな方から
労災補償
や
労働条件
で大変苦労されているという
お話
を私も伺います。 そして、例えば
フリー
のカメラマンの方の
お話
ですけれ
ども
、
フリー
だから自由でいいではないかというふうに言われるけれ
ども
、現実は
フリー
しか選べない、
フリー
ではなくて
フリー
ターだと、こういうふうな声もあるわけですね。
芸能実演家
の
活動
と
生活実態
を
芸団協
の
皆さん
が
調査報告書
を出されておりますけれ
ども
、その最新の中ででも、二十九歳までの
女性芸能実演家
の
年収収入
は、
民間
のOLあるいは
公務労働者
の年間の
収入
の半分、百五十九万円になっている、こういう
実態
なわけですね。ですから、
所得
や
社会保障
、
芸能
の
制作現場
における
安全管理
や
労災補償等
についても、さらに一層具体的な検討をすべきだというふうに思っております。 先ほど
厚生労働省
との
関係
も進めるということでございますけれ
ども
、
文化庁
、この点では、どういう
内容
をどういう
方向
で相談するということになるのでしょうか。
銭谷眞美
12
○
政府参考人
(
銭谷眞美
君)
お話
のございました
芸術家
の
皆さん
のいわゆる
労災補償
など
社会保障
の問題につきましては、一義的には
厚生労働省
の所管となるわけでございますが、
文化庁
としても
芸術家
の社会的、経済的な
地位
が
向上
していくということは
文化政策
上大変重要なことだと考えております。 今後、
芸術家
の
皆様方
の御
意見
を改めてお伺いをし、また
社会保障関係
の各制度のそれぞれの
実態
も考慮して、
関係省庁
とよく相談をしてまいりたいというふうに考えております。
畑野君枝
13
○
畑野君枝
君 ぜひ進めていただきたいと思います。 さて、次の問題ですけれ
ども
、一方で
文化芸術
の
振興
というふうに言うわけでございますが、他方では、今、
特殊法人改革
の名前によって
文化
の切り捨てが進められようとしております。例えば、
国立劇場
や新
国立劇場
の
民営化
など、
行政改革推進事務局
は、特に
演劇分野
は
国費
の
投入廃止
、こういうことな
ども
書かれていると伺っております。 国は、一方で
振興
と言いながら、
民間
でやっているからということで切り捨てる。こういうことは私はあってはならないというふうに思うわけですが、この点について、どのように
文化庁
としては考えておられますか。
銭谷眞美
14
○
政府参考人
(
銭谷眞美
君)
特殊法人改革
というのは、
文化庁
としても
政府
の最
重要課題
であるというふうに
認識
をいたしております。 これまで
日本芸術文化振興会
につきましても、
養成
・
研修事業
、あるいはその設置をいたしております
国立劇場
、新
国立劇場
の
運営業務
、あるいは
芸術文化振興基金
による
助成事業
などにつきまして、種々御
指摘
をいただいているところでございます。
文化庁
といたしましては、
日本芸術文化振興会
が行っております
事業
は
公共性
が高く、
採算ベース
には乗らないために、いわゆる単純な
事業
の
廃止
、
民営化
には、その
議論
にはなじまない面もあると考えております。 今後、
演劇
への
国費投入
の
必要性
など、
文化芸術振興
の観点から必要なものは必要ということで御
理解
を求める一方、
特殊法人改革
の
趣旨
から改善すべき点は改善しつつ、適切に対応してまいりたいと考えております。
畑野君枝
15
○
畑野君枝
君 必要なものは必要という立場だというふうに伺いました。 この点では、
民間
の方が効率的でいいからというふうに言って市場に任せてしまいますと
芸術文化
はつぶれてしまう
分野
もあるわけですね。
効率性
では済まない、こういうことでございます。 そういう点で、「
文化芸術活動
が活発に行われるような
環境
を醸成することを旨として」とあるわけですから、
効率性
を物差しにして
公的支援
を打ち切るという
意味
ではないということを御確認したいと思いますが、
提案者
の方、いかがですか。
斉藤斗志二
16
○
衆議院議員
(
斉藤斗志
二君) ただいまの御
質問
は、
基本理念
をうたった第二条第四項に触れているのではないかと思っておりますが、
我が国
において
文化芸術活動
が活発に行われるような、そういう
環境
が醸成されること、これは非常に大事だと思っておりまして、結果、
我が国
の
文化芸術
の
発展
、ひいては世界の
文化芸術
の
発展
に資することを願っているものでございます。 御
指摘
の
効率性
を
基準
等々の
関係
でございますが、この
規定
では
助成
の
あり方
と
関係
するものではないと私
ども理解
をいたしておりまして、多様な
文化芸術活動
に関して幅広く
助成
を行っていくということが大事だと考えております。 その際、専門的な見地から判断すべきものとは考えておりますが、何よりも大切なことは、より多くの
助成
が可能となるよう
文化芸術予算
の
充実
を図っていくというふうに考えております。 お花をいっぱいきれいに咲かせたいと思っておりますが、水をやらないというわけでは、そういうことではいけないんだというふうに思っております。
畑野君枝
17
○
畑野君枝
君
文化庁
はいかがですか。
銭谷眞美
18
○
政府参考人
(
銭谷眞美
君)
先生
御
指摘
の
規定
が
効率性
を
基準
とする
助成
の
あり方
と
関係
するものではないと考えておりますが、いずれにいたしましても、多様な
文化芸術活動
に対して幅広く
助成
を行っていくということは
我が国
の
文化芸術
の
発展
にとっては大変に重要なことであると
認識
をいたしております。 その
助成
を行うに際しましては、その
活動
の
趣旨
や
内容
、その
必要性
などにつきまして、それぞれの
専門家
による判断の上に立って行われているところでございますし、今後ともそのように考えていきたいと思っております。
畑野君枝
19
○
畑野君枝
君 最後に伺いたいんですが、
遠山文部科学大臣
に伺います。 私の事務所にも
映画関係者
の方からファクシミリが寄せられまして、幅広い
議論
を今度の
法案
でも行ってほしいし、これによって今の
芸術文化振興基金
の
廃止
などの愚策はやらないでほしいと、こういう声が寄せられているわけでございます。 ですから、一方で
文化芸術振興基本法
で
振興
しながら、一方では
日本芸術文化振興会
の
業務
を
民営化
するとか
助成事業
を縮小することのないようにぜひお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。
遠山敦子
20
○
国務大臣
(
遠山敦子
君)
日本
の将来を考えますときに、
科学技術創造立国
とともに、
文化立国
で立っていくということはまことに大事だと考えております。 新しいこの
法律案
は、成立いたしますれば、
日本
の
文化芸術
をさらに
振興
するという、力強い歩みを始めるというための
法律
だと考えております。その
趣旨
に照らして、私
ども
としては、この
分野
の
振興
について責任を持ってこれから対処してまいりたい。
次長
及び
提案者
の方々の
答弁
にありましたような
方向
でしっかりと歩むということを私としてもここで申し上げたいと思います。
畑野君枝
21
○
畑野君枝
君 終わります。
橋本聖子
22
○
委員長
(
橋本聖子
君) 他に御
発言
もないようですから、
質疑
は終局したものと認めます。 これより討論に入ります。──別に御
意見
もないようですから、これより直ちに
採決
に入ります。
文化芸術振興基本法案
に
賛成
の方の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
橋本聖子
23
○
委員長
(
橋本聖子
君)
全会一致
と認めます。よって、
本案
は
全会一致
をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 この際、
山下栄一
君から
発言
を求められておりますので、これを許します。
山下栄一
君。
山下栄一
24
○
山下栄一
君 私は、ただいま可決されました
文化芸術振興基本法案
に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、
日本共産党
、社会民主党・
護憲連合
及び自由党の各
会派共同提案
による
附帯決議案
を
提出
いたします。 案文を朗読いたします。
文化芸術振興基本法案
に対する
附帯決議
(案)
政府
及び
関係者
は、
本法
の施行に当たっては、次の事項について特段の配慮をすべきである。 一、
文化芸術
の
振興
に関する
施策
の策定及び
実施
に当たっては、必要な財政上の
措置等
を適切に講ずること。 二、
本法
は
文化芸術
のすべての
分野
を
対象
とするものであり、例示されている
分野
のみならず、例示されていない
分野
についても、
本法
の
対象
となるものである。
文化芸術
の
振興
に関する
施策
を講ずるに当たっては、その取扱いに
差異
を設けることがないようにすること。 三、
文化芸術
の
振興
に関する
施策
の
実施
に当たっては、
文化芸術活動
を行う
者等
広く
国民
の
意見
を適切に反映させるよう努めること。 四、
文化芸術
の
振興
に関する
施策
を講ずるに当たっては、
文化芸術活動
を行う者の
自主性
及び
創造性
を十分に尊重し、その
活動内容
に不当に干渉することのないようにすること。 五、
我が国
において継承されてきた武道、相撲などにおける伝統的な
様式表現
を伴う
身体文化
についても、
本法
の
対象
となることにかんがみ、適切に
施策
を講ずること。 六、
我が国
独自の音楽である
古典邦楽
が、来年度から
学校教育
に取り入れられることにかんがみ、
古典邦楽教育
の
充実
について配慮すること。 七、小中学校における
芸術
に関する教科の
授業時数
が削減されている事態にかんがみ、
児童期
の
芸術教育
の
充実
について配慮すること。 右
決議
する。 以上でございます。 何とぞ
委員各位
の御賛同をお願い申し上げます。
橋本聖子
25
○
委員長
(
橋本聖子
君) ただいま
山下
君から
提出
されました
附帯決議案
を
議題
とし、
採決
を行います。 本
附帯決議案
に
賛成
の方の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
橋本聖子
26
○
委員長
(
橋本聖子
君)
全会一致
と認めます。よって、
山下
君
提出
の
附帯決議案
は
全会一致
をもって本
委員会
の
決議
とすることに決定いたしました。 ただいまの
決議
に対し、
遠山文部科学大臣
から
発言
を求められておりますので、この際、これを許します。
遠山文部科学大臣
。
遠山敦子
27
○
国務大臣
(
遠山敦子
君) ただいま御
決議
のありました
附帯決議
につきましては、
政府
といたしましても御
趣旨
に沿って配意してまいりたいと存じます。
橋本聖子
28
○
委員長
(
橋本聖子
君) なお、
審査報告書
の作成につきましては、これを
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
橋本聖子
29
○
委員長
(
橋本聖子
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時二十一分散会