○谷博之君 いろいろそういう
意味では、すぐラムサール条約の指定地というふうにはなかなかなりにくい部分もあるかと思いますけれども、渡良瀬遊水地については、今あの自然を残すことがやはり私たちにとって、まさに
日本の自然
環境を守るという
一つのシンボルとして私は非常に大事なことではないかというふうに考えておりまして、これらは今後の課題としてぜひひとつ
環境省も十分理解をいただく、そういう御
認識をいただきたいというふうに思っております。
それから、続きまして、時間がありませんので次のテーマに参りますが、話はがらっと変わりまして、以前にも何度か当
委員会でも質問等がされ、他の
委員会でも質問がされたというふうに聞いておりますが、希少動植物の保護の問題のうち、特にジュゴンの問題についてお伺いいたしたいと思います。
昨年度、防衛施設庁は、ジュゴン生息のいわゆる予備
調査というものを実施をいたしました。そして、ことしの六月には第七回の代替施設協議会、ここで防衛施設庁は三工法八案というのを提案をいたしましたけれども、その同じ場所で、これは
環境省の方から、特にジュゴンの保護と
調査を提唱したというふうに聞いておりまして、それを全体として了承されたというふうに聞いておりますので、大変重要なこれは意義の大きいことだと思っておりまして、今後一体となって取り組んでいく、ジュゴンの保護の問題を取り組んでいく中での防衛施設庁側からの見解はどのように考えておられるのか、この点をまず第一点お伺いしたいと思うんです。
それから、
環境省の方には、そのいわゆる
調査をやろうとしている準備
状況、この辺をどこまでどういう形で進めているのか、お伺いしたいと思います。
御案内のとおり、
先ほど申し上げましたように、いわゆる
日本の湿地五百選の中に、実は沖縄は全体で五十五の湿地が指定されております。つまり、全体の一割以上が沖縄で占められているわけでありますが、その中で四百四十九番の沖縄本島東沿岸、そして四百五十番の中城湾としての泡瀬干潟、どうもこの地域がジュゴンのえさ場となって藻が生えている、どうもそこに防衛施設庁の施設が、そのリーフの内側かあるいはリーフの上か、そこら辺にその場所が指定されるのではないかというふうなことが今危惧をされております。
こういうことにつきまして、まず
環境省としては、ジュゴンのいわゆるえさ場としての藻場の
調査とか、あるいはどういう形でジュゴンがそこに生息しているか等々の
調査についてどこまで準備し取り組もうとしているのか、この点についてもお伺いしたいと思います。
それからもう一点は、ジュゴンの保護の問題でありますけれども、御案内のとおりジュゴンというのは水産資源保護法に基づいてその対象になっておりますし、あるいは文化財の
観点からいっても天然記念物に指定されているということであります。
しかし一方では、漁師さんの定置網等にかかって捕獲されてしまう、そういうジュゴンも年にたまに何回かあるというような話も聞いておりまして、これは大変そういう
意味では、今ジュゴンをどういう形にしろやはり保護していかないとこれからますます絶滅する危険性も出てきているというふうに言われておりまして、そういう
意味では、特にこの天然記念物としてのジュゴンに対して文化庁はどのような
対応をしようとしているのか、お伺いをいたしたいと思います。
それから、水産庁の方には、同じように水産資源保護法の
観点から、どのように保護のために取り組みをしようとしているのか、この点についてもお伺いいたしたいと思います。