○水島
委員 今延々と伺ってまいりましたけれ
ども、ほとんどの
質問に対して、現在検討中である、あるいはこれから検討していきたいということで、ほとんど明確なお答えをいただけなかったと思います。この問題は
国民的な
議論が必要な重要な
テーマでありまして、政治的な対立に持ち込むことなく、与野党がしっかりと
議論をする必要があると思っております。また、各界の
意見をしっかりと聞いて、
国民的なコンセンサスを得る必要もあると思います。何を聞いても検討中とのことで何も答えられないというような姿勢では、こちらとしても非常に大きな不安を
感じますので、
通常国会で突然ぼんと
法案が出てくるというのではなく、きちんとその前の情報開示をしていただきまして、ぜひ私たちもその
議論の中に入れていただけますようにお願いをいたしたいと思います。きょうはお答えいただけないということですけれ
ども、いつならお答えいただけるのかということをぜひ早急にお示しいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、残りの時間で民法改正のことをお伺いしたいと思います。
今
国会で
政府が民法改正案を出すのではないかと期待させられることが何度かございまして、そのたびに期待を裏切られてきたわけでございますけれ
ども、昨日、自民党の有志議員八十二名の方が
夫婦別姓導入に
反対する
意見書を、幹事長を初めとする幹部に提出されたということをけさの新聞で読みました。その中で、恒久不変な
家族のきずなのためにというふうに書かれておりまして、この恒久不変な
家族のきずなというのが何なのか、
大臣がもしおわかりになれば教えていただきたいというのが
最初の
質問でございます。
国際的に見ますと圧倒的な国が
別姓を認めているわけでございまして、それらの国では
家族のきずなが弱いというのか、また、原則
別姓の中国や韓国のような国には
家族のきずなというものがないのか、そういうふうに
考えますと、非常におかしな
議論であると思います。
反対者の方たちにとっては、
家族のきずなは
夫婦同姓のもとでしかつくれないのかもしれませんけれ
ども、そういう人たちばかりではないわけでございまして、
別姓の方が
家族のきずなが強まるという方も少なくないわけでございます。
反対派の方たちの
意見を聞いておりますと、もういいかげんに人の多様性を学ぶべきではないかと思いますけれ
ども、こういったことを十分に承知されている
大臣でございますので、また
世論調査の結果から見ましても多くの
国民が
大臣の味方でございますので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。
その上で、
通常国会には出していただけるのかどうかということをお答えいただきたいのと、あとは、
政府提出
法案では選択的
別姓の問題だけが盛り込まれまして、私たちが既に議員立法で提出をしております
法案に含まれているもう
一つの重大な
テーマである非嫡出子の問題が置き去りにされております。日本も子
どもの権利条約の批准国でございますし、
子供の権利の問題というのは優先すべき課題だと思います。国連の
委員会勧告につきましても
大臣はその
意味をよく
理解されていると思いますし、だからこそ、五月十八日の
法務委員会で私が
質問しましたときにも、重大な問題と答弁してくださったのだと思っております。
この非嫡出子の問題の現在の検討状況と、今後、この問題にどのように取り組んでいかれるおつもりか、具体的なタイムスケジュールを教えていただければと思います。
以上三点、お伺いいたしましたが、お答えいただければと思います。