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松崎委員 なかなか難しい判断かもしれません。しかし、私の質問は、
総理に任命された
大臣が、この
総理の誕生は、大方の予想を裏切って、いわゆる
改革をしようという形で
国民の声に押された
自民党の党員の
方々が選んだ。これは
国民の意思なんですね、
改革をしてほしい。例えば、この特殊法人もそうなんですね、ですから、まだ支持率も高いのです。
そういう
総理の
方針、あそこまではっきり言っているんですね、今までの
総理はこんなにはっきり言いませんよね。私は
民営化論者で、徹底的にそういう
方向へ持っていくんだということを言って、任命した
大臣がそれを受けて、
大臣そのものが
公社化の
研究会を招集された。であれば、たしか法律がありますよ、基本法があります、だから、三十三条の六号はいずれ問題になりますよ。しかし、法律ができてから小泉さんが誕生したのだから、確かに、
官僚の方とか今までそのラインでやってきた
方々から見たら、それは寝耳に水というか、大変な騒ぎになるのはしようがない。しかし、これは
国民の意思を受けた
総理大臣の
方向性というものを出しているわけですから、任命されている
大臣は、やはりある程度素直にその
方向に持っていくのが、閣内不一致じゃないという
方向ではないかと思うんですよね。
そういう意味で、私は前回にも言ったと思うんです。
公社化の
研究会がスタートするけれども、その前に、
民営化の
方向性を持とうとする
総理が
懇談会をやって、その
方向性を一生懸命に出そう、三回目にこんなにはっきり言ったのは、正直言って、
懇談会も恐らく
総理の思うとおりいっていないということで、激しく言ったのであろうというふうに思いますよ。
だから、それほどこの問題は大変難しいことはわかりますけれども、そういう
方向性を持っている
総理の中で、やはり
大臣が、
公社化研究会に対しても誘導しろとは言いませんよ、誘導しろとは言いませんけれども、そういう意思が残念ながら今回の中間報告にほとんどないじゃないですか、ほとんど
総理大臣の意見、全部無視じゃないですか、だから言っているんですよ。
大臣がその両方にかかわりを持っている。任命された
大臣であれば、やはりもう少し
総理の意向を踏まえて、しかも、
国民の意思だということをバックにしたら、ここでしっかりと、
総理の意向をどうやって
研究会の方に生かしていくか、そして中間報告に生かしていくか。全然生かされていないということに、私は大変疑問を持っております。
この辺、
民間参入させろと、
大臣に対して
総理がまた九日にも言ったという報道がありますね。先ほど
金融庁の検査、お話がありました。まだそういう体制ではないというお話でありましたが、こういう具体的な指示をオープンに出しているわけですから、ここをしっかりやらなければいけない、そんなふうに思います。
特に、第三回の同じ
懇談会でも、葛西
委員、JR東海の社長さん、この方は国鉄
改革で大変に力を発揮した、頑張った方でありまして、この方がやはり懸念をしておりますね。
公社の法律を
国会で審議しているときに、同時に
公社では十分でないという
議論が並行して進むということでは、
国会審議がもたないのではないかと。これは両方に対する皮肉かもしれません。そこで、この
懇談会と
研究会は、そこの点をうまくクリアして二元連立方程式の接点を求めるような作業をしないと、全体として話が前へ進みにくくなるという点が気になると。私は、この葛西さんの発言が今の現状を最も適切にあらわしているんではないかと思います。
その二つの
会議体が全く違う
方向ではいけない。もちろん、こちらは法律が決まって動くんだから、
公社化をというのはわかります。しかし、片方で、トップリーダーが
民営化を目指して動いている、その意思を一生懸命伝えようとしている、反映してくれと言っているのに、ところが、両方が全然かみ合わないで、きょうですか、
研究会と
懇談会の意見交換があるそうでありますけれども、その辺、やはりもう一度、
大臣のお
立場、そして、任命されている
総理の意向を受けて、もう少ししっかりと
研究会に対しても
方向性を示すべきだ、そんなふうに私は思いますが、いかがでしょうか。
そして、この中間報告案をつくられましたけれども、これは私は、今言ったように、
総理の意向は全然反映していないな、そう思いますが、いかがでしょうか。